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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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281◇量産の懸念

281◇量産の懸念

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その後はシラハマと領都の防備充実を提言する。


「父上、今後の事でお願いがあります。領の予算で40ミル砲の増産をしていただけませんでしょうか。とりあえず追加で6門。シラハマの小型船に積み込む分の陸上部隊分の補填に3門、この領都の防衛に3門ですね。これくらいは必要かと思いまして。同時にシラハマの陸上部隊分の砲兵も補充していただければ。今居る9人2交代分は全て海上戦力に振り分けたいと思いますので。」


「あいわかった。ガーソンも作り慣れて来たと言っていたので量産する事は問題あるまい。早速指示しておこう。領兵も適性を選抜して18人送り込んでおこう。」


「ありがとうございます。現在のシラハマ常駐員から指導して貰おうと思います。それと、王都で試作の40ミル砲を軍部に試用させているのですが、近い内に注文が入ると思います。こちらも準備をしておいていただけませんでしょうか。それの合わせて発火魔石粉の増産もですね。」


「うむ。承知した。各所に通達を回しておこう。魔道銃の方はどうなのだ?」


「そちらも現在検証中だそうです。こちらもその結果によっては増産の依頼が来るかもしれません。」


「だが、あまりにも増えるとこちらで賄いきれなくなるぞ?そこはどう考えておる?」


「ガーソン工房だけでは限界がありますので、王都の大手鍛冶業者に製造委託する事も考えております。権利は押さえておりますので、量産すればするほどこちらの利益は上がりますね。その場合でも発火魔石は我が領の専売なのでそこをきっちり押さえておけばこちらの優位性は揺るがないものかと。」


「色々考えているのだな。つくづく感心する。これからも遠慮せず言ってくれよ。」


父親との会話は13歳らしからぬものになっているが、もうお互いにそんな事は気にしていない。

一応俺の前世で死んだ年齢は25歳くらいと言ってあるので、それ相応の扱いをしてくれている。

本当は父親よりも1歳年上の35歳なんだけどな。

いや、こっちで1年経っているから36歳か。


「では今晩は泊まって明日の朝に王都に向かいます。今回は6機の3座機で来たので今までで一番の大編隊ですね。」


たぶん街中の噂になっているだろう。

そこそこ大きな機体が6機も隊列を組んで降りて来たのだ。

何事かと憶測が飛び交っていると思われる。

ここは領主からアナウンスしておいた方が良いと思ったので父親に提言する。


「父上、今回3座機という大型の機体6機で飛来して来ました。領都の住民の間にはそれについて憶測が飛び交っていると思われます。民衆の要らぬ懸念を収める為にも領主からの概略説明などがあった方がよろしいと思いますがいかがなものでしょう?」


「確かにな。この屋敷内でもメイドや下働きなどが噂しているらしい。執事のセバスチャンが聞きとがめて要らぬ憶測はせぬ様に言ってはおるらしいが。ではお前が説明の元になる資料を作ってはくれぬか?公表出来ない、しない方が良い部分もあるだろうしな。」


「承知しました。今晩中に作っておきます。そうですね、今回のこの件はまだ国軍は直接関与していませんが、今後国軍主体の飛行隊や海軍も出来る事でしょうし、他国や他領に対してもまだ公表しない方が良い内容も多々ありますのでそれを勘案して作成します。」


「頼んだぞ。技術的な事や国軍の動向はこちらでは分からぬので、お前の判断でこちらが不利にならぬ様にな。」


俺は父親に挨拶して部屋を出る。

一旦自分の部屋に戻り、ベッドに寝転がって色々考える。

どうしても人手が足りないな。

もっと俺に寄り添ってくれるブレインとプレイヤーが要る。

エドモンドとモーリスがそれに一番近いが、彼らには本業がある。

ガーソンも同じだ。

ならば後は王宮魔法団だな。

あそこなら研究員という一見何も役に立っていない事をしている連中もそこそこ居るしな。

それでも魔法団に居るという事はエリートの人員なんだろう。

団長に言って、俺に常に寄り添ってサポートしてくれる人員を出して貰うのが良いか?

いや、あくまでも魔法団所属だと団長のスパイみたいなもんだよな。

ただ、もうかなりのレベルで団長には俺の前世やそのテクノロジーもバレているので問題無いか?

いっそのこと、俺自身が魔法団に所属するというのはどうだろう?

制約ももちろんかかって来るが、あの団長がトップに居る限り俺の自由は保障されるだろう。

なにせ俺を好きにさせておく方が縛るよりもメリットが大きいのが既に分かっているしな。


とりあえず暫定で魔法団に所属してみる事を打診してみるか。

情報局とその配下の軍部工場もあるが、あそこは開発というよりは職人の集合体だしなぁ。

俺の好き放題の意見をそのまま汲み取ってくれるだけの能力は無いだろう。


そんな事をうだうだ思っていると、メイドが夕食の準備が出来たと言いに来る。

夕食は兄以外の家族は揃っているので会話がはずむが、周囲に居る執事やメイドには聞かせられない事も多々あるので頻繁に言い澱む。

そこは父親が察してくれてすぐに話題の流れを変えてくれるので助かったが。

妹は相変わらず俺に対しては一歩引いているな。

まぁ以前のマーティンから激変していると言ってもよいので戸惑うのも無理もないが。


夕食後は自室で領主アナウンスの原稿を作る。

今回飛行機械6機で飛来したのはシラハマの港に防衛用の物資を運ぶ為である。

防衛は海賊に対してであり、前回撃退した実績の更なる補強なので安心してほしい。

今後領内で飛行機械を頻繁に目撃する様になるだろうが、全て領主である私の指示の下に行われているので要らぬ憶測はせぬ様に。

こんなもんかな。

今日は色々あって疲れたのだろう、ベッドにダイブすると気絶する様に寝落ちしてしまった。


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