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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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261◇海賊拠点視察

261◇海賊拠点視察

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その後は市場に行って屋台で串焼きを買う。

特にホタテの串焼きは俺の大好物なので多めに買う。

それを持ってルークの待つ灯台下まで戻る。


「ルーク留守番ありがとう。何も無かった?」


「領兵の見回りが来ましたが、マーティン様の護衛という事を説明するとすぐに分かってくれました。さすがですね。」


「いやいや、まぁ色々やったからね。目立つのは仕方が無いさ。それよりも冷めないうちにこれを食おう。」


そう言って串焼きの入った袋を俺のストレージから出したテーブルに置く。

椅子も3脚出し、スキルから缶コーヒーも3本出す。

ちょっと味覚が合わないかと思ったが、2人とも気にする様子もなく飲んでいたな。

俺も気にする質ではないのでホタテの串焼きを頬張りながら缶コーヒーを流し込む。

うん、旨い。

前世でも好きでよく買っていたが、こちらのも美味い。

タレの風味がかなり違うが、これはこれでアリだな。


あっという間に食べ終わるとルークが名残惜しそうに串を舐めていた。

ちょっとお行儀が悪いが俺も一舐めする。

食べ慣れるとこのタレも絶品だな。

帰りにもおみやげで買って帰ろう。


「さて、ここまで来たんだから海賊の拠点も見に行くよ。海賊船の処理で手一杯でまだ手を付けていないらしいんだけど、他の海賊や破落戸が上陸して根城にしていないかどうかの確認だね。」


「もし居たらどうするんです?」


「いやいや、確認だけだよ。誰も居ない様なら一応着陸はするけど、もし居ても全員魔長銃で武装しておけばまず負ける事は無いしね。」


「そうですね。魔長銃は持ってきているんですか?」


「今出しておこう。僕のストレージに3丁は入っていたはずだ。弾薬も30連が装填済みで10本くらいはあったと思う。」


俺は腕のリングの魔法陣で常時発動状態にしているストレージから89式を3丁と30連マガジンを6本取り出す。

ルークに俺の分の89式を持っていてもらい、デビッドは自分の分だけを持つ。

そのまま機体に乗り込んで全員シートベルトを締める。


各自防弾チョッキ代わりになる体の前に装着する薄型のバッグを着けているのでそこに30連マガジンを突っ込む。

これは俺の発想で、飛行時の風圧を受け流す役割も兼用している。

飛行中は肩掛けバッグなど風圧でバタついて持っていられないからだ。

もちろん防弾性能もある程度持たせてある。

魔道銃や9mm拳銃弾なら防げるが、89式の5.56m弾はちょっと厳しいな。

シートに座るので背中に背負うリュックも論外だし、前に回すと操縦の邪魔になる。

なので防弾チョッキ兼用の薄型バッグが正解なのだ。


そして89式は銃床が折りたたみ式のタイプなので、たたんで短くすればスリングで体の前にきっちり固定出来る。

これで飛行時にも即応体制で携行出来るという訳だ。


最初にアース魔法で車輪の固定を外し、サイドブレーキを緩めてスロットルを開けて向きを変える。

灯台の山側なので風向きがちょとまずい。

常に海風が吹き、海岸線に沿った滑走路として使う広場と直角になっている。

まぁこれも前世のフライトシミュレーターで散々やったシチュエーションなので不安は無い。

いきなり全開にして車輪の荷重を抜き、斜めに滑る様に滑走する。

前輪の操舵も合わせてカウンターステア気味に修正し、一定の角度で加速して20m足らずで離陸した。

横からとはいえ海風を受けている事も大きい。


一旦離陸してしまえば後は単なる横風だ。

尾翼が風見鶏の尻尾の様になるが、向かい風に向かって全開にすると対地速度はゆっくりと高度だけ上昇して行く。

ちょっと噴かすのを押さえればホバリング出来そうだ。

海鳥が海岸線でよくやっているあれだな。


今回は3人乗っているので遊びはしない。

重いし、万一落ちたらシャレにならないしな。

シラハマの港町を大きく2周して高度を稼ぎ、500mくらいを保って海上を飛ぶ。

海図も前回入手して海賊拠点も書き込んでいるのでコンパスを便りに進めば間違いは無い。

なにより高空を飛んでいるので水平線に邪魔される事なく遠方が見えるのだ。

この惑星が地球と同じ直径だとすると、高度500mで60km程度先は見えるはずだ。

海賊の拠点はシラハマの港から西方に約30km程度なので肉眼では厳しいと思う。

ストレージから双眼鏡を出して後ろのデビッドに渡し、拠点を探させるとすぐに離島群を見つけた。

拠点はこちからから見て一番向こうの小島なので直接は見えないが、方向は確実に分かるな。


デビッドに直接目視で方向を案内させ、拠点に向かう。

時速60km程度でゆっくり飛んだので30分くらいかかった。

ゆっくり飛ぶのは海鳥が多いからだ。

高速で飛んでバードストライクなどされたら風防の無いこの機体では非常に痛い。

いくらストロング系魔法で体表面を強化しても限度があるしな。


眼下に離島群が見えて来たので高度を落とし、速度も更に落として時速40km程度でゆっくりと飛ぶ。

3人乗っているので時速40km以下に落とすと失速しそうになるが、主翼の大仰角と8分割魔力供給方式エンジンの絶妙な左右推力バランスの調整で安定させる。

低速になると方向舵の効きが弱くなるので、左右のエンジン推力バランスを崩してスラストベクタリングの代わりにするのだ。

4発あったらもっと制御が効くが、双発でもまぁまぁ使えるな。


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