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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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260◇シラハマ視察

260◇シラハマ視察

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昼食の後、父親に用意してもらった40ミル砲の弾薬100発分を護衛詰所横の弾薬庫に確認に行く。

きちんと梱包してあり、木箱に入っていた。

砲弾と発射薬、フェルトの3つに分かれており、そのままでは3座機の後席に積みにくそうなので後で中身だけバッグに詰め直そう。

結構な量になるので追加でバッグを借りないとならないな。


弾薬は確認したのでシラハマの港町に視察に行く。

護衛詰所に行って一人借りるとマークに言うとルークを出してくれた。

ルークに護衛用の馬車を出して貰い、デビッドと共に練兵場に行く。

練兵場の大型倉庫の扉は閉められていたので開けてもらい、試作3座機を3人で押して外に出す。

前席のシート下の魔石保管ボックスから予備の魔石を取り出し、制御ボックスの魔石入れの中の魔石と交換する。

交換前の魔力ブースターの魔石の残量を専用魔法陣で計ってみると6割くらい残っていた。

抽出転送の魔石は1割も減っていなかったのでそのままだ。

2人乗りなら魔石の交換無しで王都まで往復出来るな。


魔石の魔力充填は王都の魔石専門店に行かないと出来ないので、とりあえず交換した魔石は分かる様に印を付けて前席のシート下のボックスに戻す。

機体の動翼と車輪の動きを確認し、各ワイヤーの張り具合も手で引っ張って緩みが無いか試してみる。

始業点検って奴だな。

今後のパイロットにはこれは強制しよう。

前世でもパイロット自身が機体のぐるりを確認するのは普通だったしな。

デビッドにも重ねて確認してもらう。


機体チェックが済んだので装備を身に付けて機体に乗り込む。

今回は後席にルークにも乗ってもらう。

シラハマに着いた後に機体を守ってもらう人が要る為だ。


ブレーキを踏みながらスロットルレバーのロックキーを外して2ノッチ上げる。

ブレーキを緩めてゆっくりタキシングを開始し、練兵場の広場の風下に向かう。

風向きは練兵場の炊事場から出ている煙突の煙で良く分かるな。


練兵場の風下の端に着いたので向きを変えてスロットルを全開にする。

20mくらいで離陸したのでそのまま30度くらいの角度で上昇する。

高度1000mくらいで練兵場の上を周回しながらデビッドに地図をコンパスと合わせて確認して貰い、シラハマの方向を決める。

それから後はデビッドの指示どおりに地上の目標を見ながら真っ直ぐに飛ぶ。

距離は馬車で行って60kmくらいなので直線距離はもっと短いだろう。

時速120kmで行くと30分足らずだな。

近いもんだ。


あっという間にシラハマの上空に達した。

着陸場所は灯台のある崖の山側にちょっとした広場があるのでそこに降りる。

89式と弾薬を出してルークに手渡し、ここで機体を守ってくれと言いつける。

サイドブレーキを引いてアース魔法で車輪を囲って固定しておいたので突風でも飛ばされる事もないだろう。


俺とデビッドは歩いてシラハマの街に降りる。

40ミル砲担当の防衛組が泊まっている宿に行って呼び出してもらう。

「シラハマ海上防衛隊」の名前を出しても良かったのだが、他の客も居たので目立たない様にしてもらった。

暫くすると護衛3人と領兵6人のAチームがやって来た。

5曜日に交代だそうで、昨日Bチームと入れ替わったとのことだった。

交代は灯台下の40ミル砲格納庫で行い、鍵を開けて砲と弾薬の現品確認もする。

同時に40ミル砲3門を発射位置まで素早く移動させ、仮想目標に対して照準を合わせる訓練をしているらしい。

弾込めはしないが、素早く所定の位置に移動出来る様に5回くらい繰り返しているとのことだった。


彼らは見回りも毎日行い、格納庫は開けずに施錠を確認しているとのことだ。

まぁ領兵による24時間巡回警備からの連絡が無い限り出番は無いので日中は暇なはずだ。

だらけさせるつもりはないが、待つのが仕事なので仕方が無い。

その為、AチームBチーム協議で自主トレーニングをする事になっているらしい。

但し全員出払うと巡回警備からの連絡を受けられなくなるので必ず1組は宿泊所に残る事になっている。

そういう説明を聞いて安心した。

訓練もしっかりしていたし、いざという時にも慌てずに準備出来るだろう。


拿捕した海賊船の事を聞いたが、担当外なので分からないとの事。

仕方が無いので防衛組と分かれて領軍の駐屯所に行く。

そこで司令官に聞くと無傷で拿捕した海賊船は現在清掃と改修中らしい。

かなり悲惨な状態なので時間がかかるそうだ。

半沈没させた5隻の海賊船も曳航して漁港の裏手に集め、海岸に引きずって陸揚げして補修を開始したところだとか。

最初の2隻はそうでもないが、後の3隻はかなり大型なので難儀しているとのこと。

仮修理が済んだら浮かべて曳航し、中型漁船の修理ドックに入れて本格的に改修するとのことだった。

こちらもまだまだ時間はかかるみたいだな。


捕縛した海賊はお互いにチクらせて今までの所業を明るみに出し、それによって処遇を決めているとのこと。

縛り首から船大工まで色々あるらしい。

まぁ悪いことをしたら必ず報いはあるというのを対外的にも知らしめる為に色々するらしいな。

一応領都に送ってそちらでやっているとの事で、シラハマの駐屯所司令官はそこまでしか知らなかった。

まぁ裁判権もあるのでそこら辺は自領で全て決めるという事なんだろうな。


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