257◇3座機ゲットだぜ!
257◇3座機ゲットだぜ!
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スカイコンドルへの訓練は無事完了し、その報酬として試作3座機もゲット出来たので早速ランバート領まで長距離試験飛行をしよう。
既に中将には明日か明後日にランバート領まで飛ぶのを申請して許可も下りている。
40mm砲の弾薬補充を理由に言ったらもの凄い勢いで許可をくれたな。
その後軍部工場に行き、モーリスとエドモンドに事の経緯を話し、試作3座機が俺の物になったことを言う。
つまり、好き放題改造出来るという事だ。
「とりあえず試作3座機は魔石を補充して予備も積んでおいてよ。中将には魔石も個人用途購入扱いにしても良いと言われたんで、これからは遠慮無く買えるね。」
「まぁ軍部工場だから魔石の在庫はたっぷりあるしな。エドモンドが自分の購入ルートで買うより少し安いのもあって、最近はずっとこっちだったしな。これが大将の個人分もそれで賄えるならエドモンドの負担も減るな。」
「いやー、ボスの分をどうしようかと思ってたとこなんだ。軍部用の在庫からちょろまかすのも気が引けるし、学園まで取りに行くのも面倒だしで迷ってたとこなんだ。今後堂々と個人用途で買えるならそれに超した事はないな。」
モーリスとエドモンドも俺の個人用途の魔石の入手経路があやふやになっていたのを憂慮していた。
それが明確に個人購入分で処理出来ると聞いて安心した表情になっていたな。
「で、早速で悪いんだけど、明日の朝ここの格納庫からランバート領まで飛びたいんだ。さっき言った様に魔石の補充と予備の積み込みをやってくれない?それと後席に簡単でいいんで荷物を置いてシートベルトで縛れる様な大きなバッグがあったら貸してくれないかな?」
「どうしたんだ急に?何かまずい事でも起きたのか?」
「いや、良い方さ。40ミル砲があったでしょ。軍の練兵場で披露したところ、バリスタ部隊に託されて試験運用を始めたんだよ。だけど今回持って帰った弾薬がすぐに使い果たしてもう在庫が無いんで評価が止まっているんだ。ランバート領に帰るのはそれの補給だね。」
実は40mm砲の弾薬を撃ち尽くした日の夜に叔父にお願いして伝書鳩便を父親宛に飛ばして貰っている。
40mm砲の評価試験が始まって手応えあり。
一緒に持って帰った弾薬は使い果たしたので砲弾と発射薬とフェルトの100発分の追加用意をお願いしたい。
費用は俺に付けておいてくれれば後で支払いするので立て替えておいて欲しい。
近日中に魔道エアクラフトで取りに帰るので至急用意をお願いしたい。
上記の様に送っておいたので、もうそろそろ準備は出来ているだろう。
せっかく試作3座機を入手したので、長距離テスト飛行としゃれ込むつもりだ。
もちろんデビッドは強制参加だな。
ザンドももう一人で飛べるのだが、あの距離はさすがに慣れた者と同行したい。
40mm砲弾と発射薬+フェルト100発分は以下の重量だ。
40m砲弾:380g×100発=38kg
発射薬+フェルト:200g×100発=20kg
合計58kgで、梱包材を入れても70kgまでは行くまい。
後部座席に積んで人間1人分の重量なので十分運搬可能なのだ。
どっちかいうと固定方法が問題だな。
落とさない様にカーゴベイの様な構造物が要るな。
今後の郵便用途も考えるとあってもいいし。
人間兼用にして透明材質で窓を付けておけば要人送迎にも使えるな。
「試作機のエンジンは日頃メンテナンスはしてあるんで魔石を補充するだけだな。明日の朝までにはやっておくよ。」
「とりあえず今日言われた補強は試作機にもやっておこう。あと、機構部の補修用部品と工具も入れておくんで何かあったら自分で対処しれくれよな。」
うん、俺専用馬車に続いて俺専用3座機が手に入った。
複座機1号も俺専用みたいなもんだが、あれはスカンクワークスの所属にしておこう。
3座機が故障した場合の予備機になるしな.
性能的には問題無いんだ。
それどころか複座1号機(改)となっているくらいなんで色々新機軸が入れ込んである。
風防もあるし、操縦席左右の物入れもあるしな。
「試作3座機の取り扱いを念のためもう一度教えてくれない?エドモンドが苦労して作った制御機構なんで僕が知らない事も多いと思うんだ。飛行中に何かあった時の参考にしたいしね。」
「いや、ボスが提案した内容のままだぞ。あ、まぁ街の時計屋と相談してちょっと凝った機構にはなっているか。では簡単に説明を。」
エドモンドとモーリスと一緒に試作機の所に行く。
もちろんデビッドとザンドも付いてくる。
「まず制御ボックスだけど、8分割魔力供給方式の制御はこのゼンマイで駆動しているんだ。エンジンが2基あるから制御ボックスも2個でゼンマイも2個。これを飛行前にしっかり巻き上げておく事が重要だな。逆に飛行後はゼンマイの巻き弾力を保護する為にそのまま止まるまで放置しておけばいい。ゼンマイが解けると弾力性の劣化が遅くなるしな。」
なるほど。
ある程度の接点機構を動かしているから時計よりも強いゼンマイを使っているのだな。
この世界の冶金技術でどれくらいのバネ鋼を作れるか分からないが、バネは巻き癖が付くと反発力が弱まる。
時計ならあまり問題にならないが、動力として使う場合は不要時の養生も必要という訳だな。
「念のため、ゼンマイは予備を2個ずつ作って貰っている。交換に必要な工具と手順書は制御ボックスの蓋の裏に貼り付けてあるんでいざとなったらそれを見てくれ。」
凄いな。
故障まで想定して対策を用意してくれているなんて。
正にこんなこともあろうかと、だ。
「あと、分割接点も予備部品とそれ用の工具も袋に入れて制御ボックスの下の隅に貼り付けてあるから何かあったら使ってくれよ。」
でも制御ボックス内部に貼り付けてあるだけで固定してあるのはどうかと思うな。
振動や衝撃で貼り付け部分が剥がれ、ゼンマイ機構に上に落ちたら動きが阻害されるしな。
「予備部品と工具はありがたいんだけど、制御ボックスの中で外れて機構に落ちたらまずいと思うんだよね。これ、メンテナンス用ボックスとして外付けしてその中に入れてくれない?」
「あぁ、それもそうだな。試作機という事であまり気にしていなかった。今後ボスが常用するとなるとそこら辺はきっちりやっておこう。モーリス、予備部品と工具を入れる箱は無いかい?」
「あるぜ。制御ボックスに使った箱と同じ物があと何個かある。それをそのまま追加で付けてその中に入れる様にしよう。それなら蓋も固定出来るし、まだ容積に余裕があるんで予備の魔石もそこに入れておけばいいしな。あ、機構部の予備部品と工具は中間操縦席の座席の下に工具箱を固定してあるから何かあったらそこを見てくれ。」
「2人ともありがとう。お願いするね。明日に間に合うかな?」
「それくらいならすぐだぜ。今日中にはやっておこう。」
うん、これで試作機特有のゼンマイという前時代的な制御系動力に関する注意点が聞けたので良しとする。
まぁ今後を考えたら魔石動力の小型魔道ゴーレムに置き換えるのが吉とは思うが。
それにはあの機構を超小型化だな。
前世の百分の一ガンプラサイズのモビルスーツの腕くらいの大きさなら十分仕込めるな。




