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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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256/283

256◇3座機トレーニング完了

256◇3座機トレーニング完了

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「ではこれで3座機のトレーニングを完了とします。皆さんよく付いてきてくれました。まだ飛び慣れていないでしょうが、今後はこの3座機で自主トレーニングを繰り返してください。」


全員から「ありがとうございました。」の挨拶を貰い、とりあえず3座機が軍の戦力に加わった。

早速中将に報告しに行こう。


格納庫に3座機を全て格納し、モーリスとエドモンドにメンテナンスを依頼する。

過激な機動をした時に翼の付け根がギシった事をモーリスに伝え、補強をお願いする。

まだまだ軽い機体なので補強は出来るだけやって欲しい。

試作機の方もついでにお願いしておく。

その旨伝えると、まかせておけと返事を貰った。


スカイコンドルの4人と俺達3人は2台の馬車に分乗して情報局まで行く。

もう日が暮れかかっているが、王都は活況を呈していた。

街中の渋滞を抜けて情報局に着くと俺の顔を見た守衛の一人がすぐさま伝令に走り、受付に声を掛けると同時に待合室に通された。

15分くらいして中将がお呼びだという案内が来る。

案内人に付いて5分ほど歩き、少し広い会議室の様な部屋に通された。

中には中将と側近の部下4名、それと壁際には10人の国軍兵士が並んで立っていた。


「よく来た、マーティン。3座機の訓練はどうなったかね?」


「はい、滞りなく訓練は済み、スカイコンドルの4人は全員単独飛行可能になりました。彼らは複座機の経験もあるので、もう指導側に回っても問題無いと思われます。」


「そうか。それは良かった。3座機のこれ以上の量産は保留していたが、もう仕様は固定で追加発注しても良いな?」


「はい、最終的な仕様として固定で問題ありません。これだけの人数が5日間乗りましたので、問題はほぼ出尽くしていると思います。」


最後の機体がギシっていたのをモーリスに補強してくれと言ったのは仕様固定に含む。

なので6機目以降の量産機は全てこの5機と同じ仕様となる。

まぁ今後予測も付かない使われ方をしたら何か出るかもしれないが、それは仕様外という事で別途料金だな。


「では今後はここに居る10人の選抜した国軍兵に対する指導はスカイコンドルの4人が行うという事で万事問題無いな?」


「はい、私自身もかなり飛んでいますが、飛行時間からしたら既にスカイコンドルの方が長いかと。彼ら4人に他の候補を訓練して貰えば十分に操縦士として独り立ち出来る様になるかと。」


「うむ。ご苦労であった。君の協力に感謝する。何か報酬として欲しい物はあるかね?」


「では、3座機の今の5機の前に作った試作機を頂けませんでしょうか。あれは初期の構想でかなり凝った造りになっているので、軍用としてはメンテナンスの面で扱いかねる物になります。でしたら私に頂ければあの構造を更に進化させるべく研究材料として色々触ってみたいと思いまして。」


「うむ、良かろう。今の3座機も君のアイデアでもっと高性能化すべく研究するという前提で、サンプルとして進呈しよう。何か性能や運用で改善点があればすぐにこちらに連絡して欲しい。量産機との兼ね合いもあるが、スカイコンドルで検証して採用しよう。」


「ありがとうございます。試作機で色々試して改善点となればすぐにご連絡いたします。」


やった!

これであの機体が手に入るぞ!

あれを使われないまま軍部工場の隅に放っておくと、必ず壊されたり廃棄されたりするだろう。

取扱いも複雑過ぎて、俺とモーリス・エドモンド組以外は扱えないもんな。

8分割魔力供給方式の双発機だが、あれに更に通常エンジンを2基増設しよう。

そうすれば4発全開にすれば量産の5機と同じ性能になる。

むしろエンジン単機の性能は8分割式の方が上なので、重量を差し引いてもこの世で最高性能になる。

ついでに翼も翼形を前世で見てかろうじて覚えていた高速化に適した層流翼にし、翼の前縁に気流剥離防止の風の魔法を発するミスリル線を付けておけば、前世の飛行艇US-2の主翼の様な境界層制御装置と同じ効果を出せるだろう。

本来ならフラップを付けたい所だが、構造が複雑化するのと重量増加を避けたいので魔力で同じ効果の出せるアレにするのだ。

仰角を大きくして主翼全体をフラップに見立て、その時の翼上面での境界層剥離を防止させれば極低速での離着陸が可能になる。

まぁ実際どれくらい効果があるのかは試してみないと分からないので何とも言えないが。


「では試作機の所有権をマーティンに書き換えておこう。所属は君のスカンクワークスで良いな?」


「はい、学園の裏山にある格納庫を本拠地としますのでそれでお願いします。それでいつ頃頂いてもよろしいでしょうか?」


「書類処理はやっておくので今日持って帰っても良いぞ。あ、軍部工場の魔石を使う場合は個人用途としていつもの様に購入書類を出しておく様に。」


「もちろんです。逆にいつでも軍部工場で補給出来るのはありがたいです。」


うん、これでエドモンドの手を煩わさなくてもいくらでも魔石を補給出来る。

しかも個人用途なのでほぼ原価で買えるのでオトクでもあるな。


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