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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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243/256

243◇情報局と魔法団4

243◇情報局と魔法団4

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「それでマーティンは予め試射して距離感は掴んでいたという訳だな。シラハマの港町には3門持って行ったと言ったが、そんなに速く作れるものなのか?」


「いえ、本来はもっと時間をかけて作るものですが、私の夏期休暇の間にシラハマに配備したかったので鍛冶屋には無理を言って総出で作ってもらいました。ご注文をいただいている魔道銃の納期には影響ない様にしていますのでご安心を。」


「それで出来上がった物を試射して狙いを合わせ、シラハマに運んで防衛拠点に配備したという訳か。」


「そうなりますね。3門が完成した時に父親に言って護衛と領兵に対する限定的な指揮権も預かりました。その後、私が主導でシラハマに配備している時に海賊の1回目の襲撃があったのですね。その時海賊は外国の大型船を待ち伏せしようと動いている最中だったので、最寄りの岸壁から丁度200サブキロムになった時点で砲撃を開始しました。」


ちょと苦しいか?

そんなに都合良く出来るもんかという意見が来そうだな。

しかし40mm砲をバレットM95に置き換えれば本当にそのとおりになったしな。


「そんな条件でよく当たったな。200ミルキロムも離れていては既存の武器では海賊船相手にはどうにもならんだろう?40ミル砲で十分に通用すると最初から思っていたのか?」


「半々でしたね。実は作る時に40ミルにするか30や50ミルにするか迷いまして。ただ海賊船の構造を思うとある程度の口径で飛距離が必要だと思いましたので40ミル口径を選んだのですよ。また、あまり大きくすると全体が巨大になって重量も人力で扱える範囲を超えそうだったので。それで魔道銃の2.5倍の口径にしたら弾の重量は15倍くらいになり、この弾なら中型船である海賊船に対するには十分だと思いましたので。それが実戦で大当たりでした。」


「なるほどな。2回目の襲来の時も同じだったのか?」


「あの時もたまたま私が今後の訓練で護衛部隊と共にシラハマを訪れていた時に襲来がありましたので、私が担ぎ出されました。今度は3隻いましたので3門の40ミル砲では再装填に時間がかかって打ち逃す事が考えられます。そこで護衛部隊に魔道銃を連続で撃たせる事で牽制し、その場に留まらせて3隻に対して十分に40ミル砲を浴びせる事が出来ました。」


「なるほどな。そういう戦術もあるのだな。海賊の怒りを自分に向けさせて逃亡の意思を削ぐのか。しかし海賊も上陸用の小舟に乗って襲って来たりはしなかったのか?」


「それこそ魔道銃のいい的ですよ。50サブキロムまで近寄った所で一網打尽ですね。すぐに諦めて母船に引き返しました。」


いやー、全部フィクションなんだけど実際に可能な事しか言ってないぞ。

やれと言われればやれるんだから現実と言ってもいいだろ。


「その後は海賊の拠点に攻め込んだと聞いたが、それも魔道銃でやったのか?」


「そうですね。シラハマの漁師の中型船を船員付きで借り受けまして、それに魔道銃10丁で武装した私の所の護衛部隊が乗り込んで奇襲を掛けました。大部分の海賊は出払った後なので残党狩りはすぐに済みましたね。これで海賊の港に残っていた無傷の海賊船1隻を拿捕し、残りの小舟も合わせて曳航してシラハマまで帰って来ました。」


「まるで無敵の英雄譚を聞いている様だな。完全に連戦連勝ではないか。ではその立役者であるこの40ミル砲を軍にも売ってくれるという事で良いのだな?」


「そう思いまして、自領からわざわざ試作砲を持って帰りました。いつでも試射出来ますのでご用命くださいね。」


ちょっと悪どい顔をして中将にゴマをする身振りをする。

中将、ドン引きしてたな。


「丁度昼なのでここで昼食を摂り、午後から練兵場に行って見せてくれぬか?実際にこの目で海賊船を沈めた威力を見てみたい。」


「はい、もちろんです。砲弾と発射薬も持って来ておりますのでいつでもご指示ください。」


そこで一旦休憩に入り、軍服メイドの人達が入って来て弁当?を配った。

え?完全に幕の内弁当なんだが。

まぁ米の代わりに小粒の豆になってはいるが。

肉と野菜と根菜類と少量のパスタ。

四角い容器に仕切りが入って綺麗に詰め込まれている。


「この様な食事の容器があるんですね。これなら一々食堂まで行かなくても関係者全員でまとまって食事を済ませられますので時間的な効率がいいですね。」


「軍では時間に追われる場合もあるんでな。まとまって行動する場合はこの様な小分け食を用意させて一斉に配ることで無駄な時間を削減しているのだよ。」


タイパって奴だな。

でもこれって戦時中のレーションを除けば日本独自の物じゃなかったっけ?

仕出し弁当風の容器に入った作りたてからちょっと経ったくらいの状態で。

まぁ情報局とはいえ軍隊なんで効率を求めると自然とこういう風になるのは当然なのかもしれないな。


皆で一斉に食べるが、さすがに味は和風という訳にはいかなかった。

がっつり洋食である。

しかもフォークとスプーンで食べるので違和感が半端ない。

まぁここで箸を要求しても出て来る訳はないのでおとなしくフォークを突き刺す。

味はまぁまぁだな。

しかし自衛隊レーション缶詰の方が美味いと感じる。

やっぱり調味料の差が出ているんだろう。


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