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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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231/236

231◇スカンクミーティング+

231◇スカンクミーティング+

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40mm魔道砲をモーリスとエドモンドの助けを借りながら組み立て、各部の説明をする。


「これは40ミル砲と名付けたんだよ。口径が40ミルだからという安直な理由だけど、この後もっと大きな口径の砲を作る時もその名付け方なら単純で簡単でしょ?」


「もうちょっと凝った名前が欲しい気もするけど、ボスがそれでいいと言うなら異論は無いよ。」


「俺もだ。ランバート砲やマーティン砲なんて名付けても特徴が分からないもんな。大将が付けた40ミル砲がシンプルで分かりやすいな。」


良かった。

俺の名前や苗字を付けられる前に砲の名前をがっつり決めておいて。

前世でもアームストロング砲やブルック砲なんて名前を付けた砲もあったしな。

下手に名前や苗字を付けられて歴史に残るとちょっとヤバいし。

なにせ出自がバレットM95の隠蔽工作用のピンチヒッターだしな。


と思っていたらモーリスが早速「商業者新規商品保護登録」の申請書類を持って来た。

どうせ俺が出願をサボっているのだろうと想定し、常に何枚かストックを持っているらしい。

40ミル砲の現物が目の前にあるので形状と構造を模写し、説明の吹き出しを書き込んでいく。

使用目的、スペック一覧と製造方法、構造図面も書く。

後は装填、発射、清掃、分解の手順を図入りで作り、申請書類は完成した。

もう何枚も書いているのでお手の物だ。


「大将、いい加減作ったらその時に書いといてくれよぉ。後で他に出し抜かれたなんてなったら目も当てられないし。」


「ごめんごめん。出す気はあったんだよ。ランバート領でも申請するって言っていたし。」


ランバート領の商業者組合で申請しても良かったんだが、どうせなら王都で出したいと思ったのだ。

地方組合支部ではまともに評価できる人材が居ると思えなかったし、何よりすぐに軍部に連絡が行って絡んで来て面倒だからだ。

どっちみち個人では扱える武器ではないので軍部用専売になるだろうし。

まぁウチの領が装備しているので他領もクレクレするだろうが、それはウチが海賊という差し迫った脅威があってこそだ。

開発者特権も合わせてランバート領は特別扱いしてもらおう。


「これの試射はするのかい?だけど威力が15倍ならそんじょそこらでは出来ないよな?」


「どうせ情報局の中将さんに見せるんだろ。その時にあちらさんで考えてくれるさ。」


そうなんだよな。

小口径とは言え砲だ。

これを10門単位で並べて東の国境沿いに配備すると結構えらい事になる。

歩兵の敵大群に対しては砲弾を散弾とする事で対処可能だ。

まず魔道銃用の16mm弾をそのまま直径40mmの円の中に4個並べる。

それを互い違いに4層重ねると16個入る。

これを最低限の強度を持った薄い紙筒に入れて形を整え、発射薬に近い方に押し出し用の丈夫な木の円盤を付ける。

ぶっちゃけ、前世の鹿撃ち用のバックショット弾やダブルオーバック弾と呼ばれる物と同じ構造だな。

砲口には絞りが付いていないので発射するとすぐに広がりだし、100mも飛ぶと5m以上の散布界になるだろう。

これで敵の密集隊形の部分を集中砲火すればあっという間に全滅だ。


「おいおい、大将。何かヤバい事考えてないか?お前さんが黙り込むとちょとヤバいんだよな。」


「そうだよ。いつも俺たちを置いてきぼりにして思索の海に潜るんだから心配になるんだが。」


うん。

分かっている。

最近は自分が考え込むのをもう一人の人格っぽいのが眺めているのが分かるんだよね。

これって、マーティンの元の意識が目覚めかけているって事かな?

まぁ誰にも言えないが。


「いやー、ちょっとコレの効果的な使い方を考えてしまったんだよ。海賊相手の船を沈める武器として作ったんだけど、隣国などの越境して来る敵戦力に対してもかなりの威力を発揮するなと思って。」


「魔道銃もそうだが、弾が当たらないと効果が無いだろ。命中率がどれくらいかは知らないが、単純に弾が大きくなっても当たらない事には同じじゃねぇのか?」


「そこを一工夫さ。投石器なんかで相手の軍隊に石を投げる場合、一塊の岩を投げる場合と、ある程度砕かれた砂利の様な状態にして投げるのではどう違うと思う?」


「そうか!コレも同じ事をすれば良いのか!」


「そう、これを「散弾」と言うんだよ。散らばる弾で散弾。1発弾では威力はあるけど当たらなければどうという事はないけど、これなら1発1発の威力は落ちるけど兵士5人分くらいには当たるだろうしね。」


「なるほどな。魔道銃みたいな小さい口径でそれをやっても小動物か鳥くらいしか効果が無いが、40ミルも口径があると威力は絶大だな。」


「そう、さっき考えていたのは40ミル砲に魔道銃用の16ミル弾を4個4列の16個詰めて、これを木の板で押し出す構成だね。これなら弾の重量は同じくらいになるので発火魔石粉の量はそのままでいいし、弾そのものも魔道銃と共用出来るんで効率いいよね。」


「これ、撃たれる方はたまったもんじゃないな。まぁ撃つのは国軍兵士だから俺たちは関係ないけど。」


モーリスもエドモンドも撃たれた事を想定してドン引きしているが、戦力的に効果が高い事は納得していたな。


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