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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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228/230

228◇王都到着

228◇王都到着

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今回の行脚は山羊の攻撃以外は何事もなく平和に進んだ。

さすがの新サスペンションで4人とも全く疲れていない。

まず叔父の屋敷に帰る。

出発前日に伝書鳩便で予定を伝えていたので5日で着く事は分かっているだろう。

王都に入ってから途中で情報局や魔法団に見つからない様にメインストリートから1本外れた道を行く。

うっかり関係者に見つかるとすぐに伝令が走って招集しようとするからだ。

そんな面倒な事はまず叔父宅に帰って次の日にちゃんと王都学園に登園してからにして欲しい。

そして情報局も魔法団も平日は勘弁なので学園が休みの明後日からにして欲しいのだ。


「叔父上、ただいま帰りました。遅くなりましたが、ランバート領の事はご心配には及びません。」


「マーティン、お帰り。兄上からの鳩便でだいたいの事は聞いている。大変だったね。」


「はい、何とか領の人達に任せられる様にして開放されました。叔母上、オリビア、ただいま帰りました。」


「マーティンは凄いのね。本当にまだ13歳なの?学園の1年生でまだ半年しか経っていないのに。」


「おにいちゃん、おかえりなさい。2か月もいかなったのでさみしかったよ。後でお話し聞かせてね。」


「叔母上、あまり詳しくは話せないのですが、ランバート領では本当に色々ありました。後で概略はお話ししますね。オリビアにはちょっと刺激が強いかもしれませんが、それは叔父上と相談して決めさせてもらいます。」


「うん、兄上からの話では君が直接敵を倒していないと聞いて安心したよ。君自身の精神的なものもあるだろうしね。」


やはり身内だな。

敵とはいえ殺人した場合のメンタルも気にかけてくれている。

まあこの世界は15歳で成人だからすぐにでも冒険者になって盗賊討伐などに参加したり、軍に入って兵卒として進軍して敵を殺す事も多々あると思う。

たった2歳の差でそこまで心配する事は無いと思うんだが、まぁ貴族の身内への心配性の部分なのかもしれない。


馬車から荷下ろしをし、各部屋に持って行く。

俺の荷物は叔父に挨拶している間に先にアンナと護衛2人によって運び込まれていた。

その後アンナは自分の荷物とお土産を、ザンドとデビッドも荷物と包みを抱えて自室に行っていた。

俺の土産は鰹節もどきを5種類2本ずつだ。

カンナに相当する削る道具も2本買ってある。

現地の人に聞いた簡単なレシピも書き留めてあるので後で皆に披露した後で料理長に渡そう。


モーリスから借りた荷馬車は試作40mm砲を分解して積んだまま叔父宅の屋根付き馬車寄せに置いてある。

ワイヤーロックも荷物と車輪にガチガチに掛けてあるので盗られる事も無いだろう。

さて、今日は5曜日なので明日は6曜日で学園に行かなくてはならない。

明後日の7曜日と明々後日の8曜日は休みなのでその時に王都関係の面倒な所に行こう。


参考までにこちらの曜日の概念は以下になっている。

1週間は8日。

1曜日から6曜日までが平日

7曜日と8曜日が休日

但しこれは貴族と学園の週間サイクルなので平民や軍属には適用されない。


え?

数字で味気ないって?

それを言うなら日本の12ヶ月は全部数字なんだが。

欧米の多くは未だにジャニアリィ、フェブラリィ的な呼び名があるし、日本も古来は睦月、如月、弥生みたいな呼び名があったが、明治維新以降はずっと数字月で無問題だしな。


更にオマケで、数字のみで年月日を表示する場合も日本と全く同じだ。

1026/09/28で年月日だな。

これで王歴1026年9月28日と読む。

これは王国法で定められており、必ずこの並びで表記する様に決められている。

前世の日本でもJISでこれと同じ並びに定められていたな。

それで日本国内の賞味期限や使用期限の表記は全てこの並びで統一されていたのだ。

前世の欧米が日月年や月日年などの極めて不合理な順番でやっているのや、未だに10進数でないヤードポンドを使っているのは使っている本人が一番不利益を被っているだろうにと常々思っていたな。

インチ工具なんて分数表記だぜ。

王国でも過去にそういう表記をしていた時代はあったそうだが、500年くらい前に偉大な賢者が現れて全て10進数のメートル法に近い表記に強制変更したらしい。

頑強に反発した勢力もあったそうだが、賢者にありとあらゆる正論で叩き潰されて5年もしない内に平定された様だ。

地球でも18世紀にフランスでそれに近い事をやっていたな。


夕食時に積もる話をする。

叔父からは襲撃された時の対処についての詳しい話を聞かれ、それに対して父親と粗筋を決めた代替え案で話をする。

ただ、帰省時の時の盗賊についてだけは正確な話をする。

叔父は既に9mm拳銃を知っており、それどころかここの地下射場で撃ちまくっているからだ。


「ランバート領に帰る時の最後の宿泊地の手前で盗賊10人に襲われまして、普通なら男3人女1人のこちらが敵うはずはないのですが、そこは魔拳銃で3人とも武装しており、相手を殺す事なく無力化する事に成功しました。」


「すごいね。あれかい?ここの地下で3人で練習していたBBQとかいいう奴かい?」


「CQBですね。バーベキューではありません。」


おかしいな。

BBQ=バーベキューなんて単語を言った覚えは無いんだけど。

何故叔父は知っているのだ?


「叔父上、今言われたBBQですが、こちらではどういう意味で使われているのでしょうか?」


「え?今君が言ったとおり、バーベキューの事じゃぁないのかい?」


「いえ、それはそうなんですけど。ではこちらで言うバーベキューというものはどういうものなのか教えていただけませんか?」


「貴族はあまりやらないが、平民や冒険者、軍属の間ではよくされる調理方法だな。炭火の上に鉄網や鉄板を乗せ、屋外で肉や野菜を焼いてその場で食べるものだ。旅の途中で気軽に出来るので道端でよく行われるが、匂いが拡散するんで魔の森の近くではやらない方が良いみたいだな。」


うーん、これ絶対前世からの転生者、または転移者が居るだろ。

まぁ俺自身がどういう理由で精神だけこちらに来たにしろ、この世界で俺が初ということもあるまい。

むしろ今ある王国を起こした張本人かもしれないしな。

それにしてはこちらの文明があまり発達していないのは、転生や転移して来た者が技術的に明るくなかったからだろう。

前世の一般人が航空機や火縄銃など作れる訳ないもんな。

せいぜいオセロや将棋、トランプや花札などのゲームをこちらで再現する程度だろう。

そういやランバート領の実家に似たような名前のゲームがあったな。


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