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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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226/239

226◇王都行き準備

226◇王都行き準備

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さて、色々片付いたのでそろそろ王都に帰る準備をしよう。

ほとんど領都の人に丸投げしたので後は自分達で考えてやってくれるだろう。

6連魔道拳銃が出来たら護衛の何人かが使える様にするだけだしな。

それも王都に対するアリバイみたいなもんだし。


昼食後に親父殿の部屋に行って午前中のガーソンとのやりとりを報告する。

先ほど取り交わした手書きの契約書を渡して説明し、追加で発注する場合はその代価の支払いをお願いする。

追加をどう判断するかは分からないが、まぁそこら辺は親父殿に任せよう。


試射済みの6連魔道拳銃も見せて威力と命中精度も言い、帰省時の盗賊対応に十分使えると言う。

まぁあの時は王都から持って帰った事になるが、いつ作ったのかと聞かれたらまずいな。

伝書鳩便でやりとりしていて、ガーソンが新型を作ったので評価の為に2丁送ってくれた事にしよう。

それを帰省途中の無人の山中でかなり試射していたので対応出来たのだと。

まぁ2丁で12発なんでそれで10人を無力化したというのは命中率を考えるとちょっと苦しいか。

だけど構造を知らなければそんなもんと思ってくれるだろうな。

そういう筋書きを親父殿に言うと、それで40mm砲と合わせて王都への報告書を作るそうだ。


色々準備をしていたらシラハマの港町からマークとシラハマ海上防衛隊のBの組が帰って来た。

Aの組で海岸で試射して準備は完了したとのことだ。

灯台下の格納庫も岸壁の窪みを利用して頑丈な扉と錠前を付けたらしい。

そこでマークに試作の6連魔道拳銃を見せ、シラハマ海上防衛隊の護衛で使って欲しいと言う。

至近距離でしか有効でないが、牽制には使えるだろう。

近日中に3丁渡すので、シラハマに常駐している方の護衛の腰にぶらさげる様に指示する。

そして9mm拳銃も脇下用ホルスターに入れて渡し、訓練してもらう。

9mm拳銃は6丁でA組B組全員分だな。

これはマーク同様に常時携帯していてもらおう。

要は6連魔道拳銃は見せ武器で、本当にヤバい時は9mm拳銃でかたを付ける。

これなら負けることはまず無いだろうし。


3日後、王都に帰る準備が完了したところでガーソンから6連魔道拳銃3丁と鉛玉作成工具が出来たとの連絡が来た。

早速ザンドとデビッド、マークとBの組の護衛3人で出かけて途中でガーソン工房で受け取り、そのまま河原の射場に行く。

ガーソンはオマケで鉛玉作成工具で作った12mm弾を200発付けてくれていた。

工具の微調整中に鋳造した鉛玉で使える物を仕上げたそうだ。

工具は2本あり、1本は俺が試作6連と共に王都に持っていく。

同じく40mm砲の鉛玉作成工具も2本作って貰っていたので1本は王都に持っていく。

これが無いと情報局に売り込むにも片手落ちだしな。

王都に持って行く発火魔石粉はハンスが頑張って加工してくれたので5kgほどある。

これだけあればデモンストレーションに存分に使えるな。


河原ではハンスに作ってもらった12mm口径用の5gフラスコ3個を使ってBの組が射撃訓練をしていく。

的との距離は5mで固定した。

どうせ6連で撃ってもろくに当たらなくていざとなれば9mm拳銃を抜くのだ。

連射出来ればそれで良しとした。

マークにAの組への引き継ぎを聞くと、次回交代時は見せるだけとし、再度Aの組がシラハマに赴任する時に実際に訓練込みで引き継ぐそうだ。

うん、これだけ自分で動いてくれると安心だ。

後は適当にやってくれと言って俺とザンドとデビッドは切り上げる。

何かトラブったらガーソンに聞けと言ってあるので大丈夫だろう。



翌日の早朝、荷物を俺馬車に積み込む。

試作40mm砲も分解してモーリスの馬車に積み込んで固定し、カバーを掛ける。

40mm弾も高精度な物をガーソン工房で200発作って貰っていた。

鉛玉作成工具はあるが、自分であれほど精度高く作れる自信が無いしな。


あとの銃器類や周辺部材は全て俺のストレージに放り込む。

試作の6連魔道拳銃も尾栓のミスリル銅線の改良はしてもらっているし、12mm弾も200発ほど作ってもらっている。

やはり職人が作ると同じ工具でも精度が違うんだよな。


日数を数えると今までで予定より29日遅れになった。

人を動かすので思ったよりも時間がかかったな。

金も動くし親父殿も動く。

まぁだいたい想定通りになったので不満は無い。

むしろ割と完成度の高い40mm砲と6連魔道拳銃が手に入った事が嬉しい。

これで中将も文句を言うまい。

魔法団の方もたぶん団製作の魔道砲とは砲のジャンルが異なるだろうから問題無いだろう。

あの原理で40mm砲の様なフラットな弾道はたぶん無理だろうしな。

せいぜい前世の迫撃砲もどきだろうし。

のじゃエルフ団長はひょっとしたら悔しがるかな?

恐らく到達距離は40mm砲の方が遠いと思う。

まぁ将来的には88mm口径にして薬莢で後装式にして思いっきり悔しがらせよう。

WW2ドイツのアハトアハトだな。

ライフリングと駐退装置、可動尾栓と雷管などかなり敷居は高いが、まぁ10年もあれば出来るだろ。

大型自動車に車載して自走砲にすれば神出鬼没の究極兵器になる。

まともに性能が出れば有効射程距離は10kmにも及ぶしな。


帰省前に俺が色々種を仕掛けておいたので、俺が王都にいつ帰ってくるのか分からないので痺れを切らしているだろうな。

そんな彼らを安心させる為に、王都には5日毎くらいに叔父宅に鳩便を飛ばして進捗を伝えているので心配無用だ。

俺はちゃんと生きていて行方不明にもなっていない。

まだこちらでする事があるので親父殿にも了承を貰って色々やっているのだ。

なので大人しく待っていろ。

的なニュアンスを丁寧語で書いて送っている。

それに対する叔父上の返事では魔法団と情報局の問い合わせが頻繁でうざいと書いてたな。

最後に本日王都に出発する事を書いて鳩便を飛ばす。

だいぶ鳩を消費したから輸送が大変だな。

これも3座機による定期便が試行されたら解消するから楽しみだな。

開発者特権みたいなもので、定期便の後席を代わってもらえば実質無料で毎週にでも帰れる。

でも気軽に帰ると色々捕まってうざいからたまにしか帰らない様にしよう。


そして9時になったので出発する。

今回は色々関わりがあったので大人数が見送りに来ていた。

護衛は領都に居る全員、ハンス、ガーソン、領兵の兵長とその部下、そして家族。

俺馬車には俺とアンナが乗り、御者はザンドがする。

荷馬車はデビッドが乗っている。

盛大な声援と共に俺達は王都に向けて出発した。


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