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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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222/237

222◇シラハマ海上防衛隊

222◇シラハマ海上防衛隊

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「では、ここに「シラハマ海上防衛隊」を新設とします。護衛の6名はシラハマの領軍駐屯地の司令官と連携し、領兵の定期巡回と合わせて港町の安全を守ってください。」


18人から一斉に「はい」の回答が返って来る。

あれから2日ほど砲撃訓練を繰り返し、だいぶ自信が付いたみたいだ。

もう俺の手を離れても問題無しとマークと話し合い、「シラハマ海防」はマークの指揮で全員で現地まで移動して行動開始とする事になった。

3門の砲も輸送用の簡易分解手順は訓練済みなので荷馬車に積むのもお手の物だ。

さっさと砲身、台座、主車輪に分解し、荷馬車に乗せてロープで括り付けていた。


ちなみに「シラハマ海上防衛隊」は俺が勝手に名付けた。

もちろん海上自衛隊のもじりだ。

自衛隊よりももう少し攻撃的だという意味で自衛ではなく防衛としたのだ。


あと、シラハマの港町では領兵20人による24時間巡回警備は今でも続いている。

6人を3組で18人。

2人は予備または連絡係として宿に残る。

こちらもずっとそのままなので近いうちに交代要員を用意してシラハマ海防の様にローテーションさせるつもりだ。

これはもう親父殿とマーティンに任そう。


「マーティン様、「シラハマ海上防衛隊」18名、出発準備が整いましたので本日午後シラハマに向けて出発します。」


「うん、よろしくお願いするよ。マークが全体の指揮をしてくれるから安心だな。」


「私も現地に到着しましたら40ミル砲の灯台下の格納小屋を手配する必要がありますので何日かはあちらに滞在すると思います。小屋が完成し、待機する準備が出来ましたら帰投します。」


マークはそう言って親父殿にも報告しに行った。

やれやれ、これで俺の手を離れたぞ。

次はガーソンだな。


「ガーソンどうかな?」


俺はガーソンの工房に行って声をかける。

もちろんザンドとデビッドも一緒だ。

歩いて10分くらいの距離だが当然俺馬車で行く。

面倒だが貴族の行動様式を崩す訳にはいかない。

多分俺の方が既に強いだろうが、護衛も必ず同行させる必要がある。

うーん、パーソナルバリアー的なものでも考えるかな。


「いらっしゃいませマーティン様。ご依頼の物ですがちょっと難儀してやして。」


「どんなところが難しい?」


「銃身を束ねるところですね。鋳造で一体成形で作るのが一番簡単で早いんですが、強度が取れないので鍛造でやろうと思いやして。ただ、6本の銃身を束ねるのにどうしても強度が出せないんでさぁ。」


見せてもらうと、内径12mm外径20mmの筒を7本束ねて直径60mmの太さの筒にしていた。

束ねるのに鋼板の帯を使い、個々の筒は接合していない。

隙間にはズレ防止の鉄板を挟んでいた。

この状態で強度を確認する為に銃口から木の棒を差し込み、それをハンマーで叩くという方法を取っていた。

このテストを繰り返すと100回叩いた程度で全体の形が崩れ始めるらしい。


うーん、まぁ鋼板は繰り返し叩けば伸びるしな。

冷間鍛造みたいなもんだ。

かと言って、40mm砲みたいに7本の周囲を青銅で鋳造して固める訳にもいかない。

重量と大きさがえらいことになるからだ。

俺の欲しいのはあくまでもハンドガンだしな。


「この7本の束が入るコップの様な鉄の外枠は作れるかな?厚さは3ミルキロムくらいで。銃身は1本ずつ分離する様にして。分離させるのは円盤に少し間を空けて7個の穴を開け、そこに7本の銃身と中央の筒を通せば位置は固定出来るでしょ?」


3mm厚の鉄コップの中に7個均等に穴が空いた鉄板を4枚くらい間隔を空けて固定し、これに各銃身と中央の筒を差し込む。

各銃身と鉄板穴との隙間は少し力を入れて入る程度にする。

これに個々の銃身を差し込んで6連発とする。

各銃身は尾栓の中央にミスリル銅線を通して発火魔法陣の付いたハンマーが当たる様にする。

その部分は少し細くして2cmくらい伸ばしてコップの底に空けた穴から顔を覗かせる。

各銃身は鉄コップに固定せず、尾栓の後ろにタイヤに使う固めのゴム状のリングを入れる。

尾栓の後端には溝を掘ってEリングの様な物で抜け止めとする。


これで撃っても銃身が後退する衝撃をゴムリングがある程度吸収して鉄コップには急激なショックが伝わるのが緩和され、構造が徐々に変形していくのを防止出来るのではないか。

鉄コップそのものもフレームに直接撃つ銃身がある箇所が当たる様にしておけば中心軸が曲がることもないだろう。


うん、適当に思いついたアイデアだが、何とかなりそうな気がしてきた。

要は複雑なメカを不十分な強度の材質で作ろうとする訳なので無理があるという事だ。

ならばその無理な原因を緩和してやればヘボい材質でも何とかなるだろうという安易な発想だ。

まぁ一度試してもらおう。


「どうかな、今思いついたアイデアなんだけど、一度作ってみてもらえない?これならちょっと大きくなるけど、そこまで重量は増えずに何とかなると思うんだよね。」


「うーん、あっしもこの案の様な方向では考えた事も無かったですんで、このまま試させてもらいやす。」


「ではこのままでなくても思うがまま改良していいからお願いね。」


「がってんでやす。2日待ってくだせぇ。」


ちょっと無理矢理感が大きいが、元々そんなに本気になって作る武器でもないしな。

ある程度の耐久性と重量のバランスが取れればそれでいいだろう。


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