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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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206/231

206◇アースシールド板貫通枚数テスト

206◇アースシールド板貫通枚数テスト

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さて、3人は出したもの全てを平らげ、満足そうにげっぷをしている。

暫くは動きそうにないな。

俺はちまちま缶コーヒーを味わっている。

このチープな味がいいんだよな。

250mlの昔ながらのミルクコーヒーだ。

メーカーは誰もが知っているうっしっしの茶白赤缶だしな。

甘すぎると感じる場合もあるが、たまに飲むならちょうど良い。

スウィーツみたいなもんだな。


30分ほどまったりしたら3人とも自発的に動きだす。

まぁ俺に付き合うのは仕事の内だしな。

仲間内で遊んでいる訳ではない。


40mm砲はそれから10発くらい撃ち、だいたい5枚から7枚までの範囲で割れていた。

貫通力はイマイチだが、弾頭重量があるので威力はそれなりにあるだろう。


「さて、40ミル砲の試験はこれくらいにしようか。十分威力も確認出来たし、耐久性も今の所問題無い様に見えるしね。」


40ミルとは40ミルキロムの略で、前世のミリメートルをミリと言っている様なもんだな。

1ミルキロム≒1mmなので非常に分かりやすい。

ちなみに前世の「mil(1000分の1インチ)」や角度単位ミルとは全くの無関係だ。


参考までに距離や長さの単位は以下の様になっている。

1キロム≒1km

1サブキロム≒0.001km≒1m

1ミルキロム≒0.001m≒1mm

キロムとサブキロムは日常で使うが、ミルキロムは専門職や研究職以外あまり用が無いので一般には殆ど使われていない。

平民の中にはこの単位を知らない者もいるくらいで、必要な場合はサブキロムに小数点を付けて無理矢理言っているな。

俺も最初はキロムしか知らなかったのでそれ以下の距離や長さはキロムの分数で言っていた。


「この40ミル砲ですか、これは海賊相手に使うんですよね。でも海賊はもう壊滅させたんでは?」


「いや、海賊なんて数年放っておけばすぐに湧いて出て来るでしょ。シラハマの港町の基本的な防衛装備には要ると思うんだよね。魔道銃も国軍納入分が落ち着いたらシラハマにも回すし。」


領都防衛にも現地生産で数を揃えられる強力武器として都合が良いんだよね。

見た目に派手で、威力も実際にそこそこある。

魔道銃に加えてこれもぶっ放せば敵の戦意を削ぐには十分効目がある。

あと上位魔獣が出た場合の言い訳アイテムだな。


「また上位魔獣が出た時にも40ミル砲は使う様にするよ。実際はその横で魔強銃をで撃つんだけど。」


本当に40mm砲だけで上位魔獣を倒せたらそれに越したことはないが、射程距離と命中精度でまず当たらないだろう。

それでも静止物に撃った場合の威力は誰にでも分かるので、バレットM95の目くらましには十分だ。


「なるほど。では40ミル砲はどれくらいの数を作るのでしょう?」


「シラハマに5門、この領都に10問あれば十分かな。人相手には威力が強すぎるし、なにより小回りが利かないので扱いが大変だ。あくまでも魔強銃の代わりに使う前提だしね。これは魔強銃の存在を隠す為でもあるし。」


「そうでしたね。魔強銃と魔長銃、これはマーティン様しか出せない物なので領外へは秘匿するものでした。なるほど、それでこの威力が必要という訳なんですね。」


ザンドとデビッドも納得してくれた。

ハンスも頷いている。


「ではその魔強銃で同じ様に「アースシールド板貫通枚数テスト」をやってみようか。」


気になってたんだよね。

12.7mm弾や5.56mm弾、そして9mm弾がどれくらいの貫通力があるのか。

いずれも自衛隊仕様の弾頭なんで、環境保護対応とかで鉛芯ではなく鉄芯になっている。

なのでアースシールド板みたいなある程度硬い物に対してもそこそこ貫通力はあると思うんだよね。


これまた前世の動画で見たんだけど鉛芯の銅ジャケット弾頭の場合、一定以上硬い物に当たるといきなり四散してしまうんだ。

高速度カメラで撮った動画では本当に当たった瞬間に花が開く様に綺麗に四散し、全く貫通力が無い。

これが鉄芯の銅ジャケット弾頭になると徹甲弾まではいかなくとも鉛芯弾よりは貫通力があると思う。

なので、相手が甲冑や金属盾を持っていた場合は貫通する効果が期待出来ると思うんだ。


最初に俺の物理サプレッサー無し・魔道ウィンドエバキュレーター(サプレッサー)付きのバレットM95をストレージから出し、的から20mの距離のままでテーブルに2脚を据えて置く。

距離が近いからスコープは使えないのでM95を半分解してボルトを抜き、ボアサイトで的の中心を捉えてその時のスコープの最低倍率時のバックストップの模様を覚える。

念のため、メモ用紙と糊を持ってバックストップまで行き、覚えている壁面の箇所に貼り付ける。

M95の所に戻り、ボアサイトしながらスコープを覗くとちゃんと合っていた。


M95を元通りに組立て、12.7mm弾をマガジンに5発装填して装着し、ボルトを引いて初弾を装填する。

自前のウィンドエバキュレーターを発動し、10枚並んだアースシールド板の上のメモ用紙にスコープの十字を合わせてトリガーを引く。

魔道サプレッサーを使わないのは魔石を入れるのが面倒だからだ。


相変わらずの銃口からの爆炎とマズルブレーキからの両サイドへの噴煙を噴いて12.7mm弾は発射される。

すぐに的の所に行くと10枚全て貫通してバックストップにめり込んでいた。

まぁこうなるだろうとは思っていたが、いともあっさり抜けるもんだな。

アース魔法で板ホルダーを後ろに10枚分追加で生成し、新しい板を20枚並べてもらう。


M95に次弾を装填し、狙いを合わせて撃つ。

今度も20枚全て貫通していた。

まぁ俺が飛び乗っただけで割れる様に調整した板だからこの結果には納得だ。


次に新し板を10枚並べてもらい、89式で撃ってみる。

事前にアイアンサイトでバックストップを撃ってみて着弾位置で近距離時の照準補正をする。

撃つと本当に軽いと思う。

まぁ5.56mmなんで片手でも撃てるしな。

板は6枚貫通していた。

やはり弾頭が軽いと板厚によるエネルギー吸収の度合が大きいんだろうな。

板を何回か交換してもらいながら繰り返して撃つと、だいたい5枚から8枚までの間で板は割れていた。


最後に9mm拳銃だ。

これは距離を10mに近づいて撃つ。

20mでも当てる自信はあるが、ど真ん中に当てたいから接近だな。

しゃがんで垂直に当たる様に撃つが、2枚貫通して3枚目で止まっていた。

何回か板を交換してもらって繰り返してもだいたいこれくらいだ。

所詮は拳銃弾ということだろうな。


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