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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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194/257

194◇護衛10人特訓

194◇護衛10人特訓

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日が暮れて来たので4人に狙撃訓練は終了と言う。

マーク達への合図として俺のバレットM95を自前のウィンドエバキュレーターの効き目を弱めにし、遠くの海に向けて3連射する。

小舟に乗った護衛がこちらを向くのでストレージから出した白い旗布を頭上で大きく振る。

それを見て小舟は港に反転して引き返して行った。


「さて、的も引き上げてもらったのでこちらも撤収しようか。とりあえずまとめてガレージに収納するので宿に帰ってから整理しよう。」


俺がそう言うと皆も疲れていたのだろう、ほっとした表情で椅子から立ち上がってテーブルから離れた。

各個毎にまとめてさっと収納し、自分の座っていたテーブルと椅子も入れる。

今回撃った弾数は12往復で合計120発くらいなので一人当たり30発くらいだ。

大して多くはないが、12.7mmの反動はきついのでそれなりに体に負担がかかる。

まぁサプレッサーの重量が追加されているのでノーマルのM95よりは反動は少ないだろうが。


5人で崖から降りて港に向かう。

俺達が港に着く頃に小舟も埠頭に入っていた。

フードコーナーに居たマーク達も俺の3連発の銃声を聞いた様で迎えに出ていた。


「今回はこれで終了にしよう。実に有意義な訓練になったよ。的とテーブルはこちらで回収するから、小舟とロープを返却しといてくれないかな。」


「分かりました。的とテーブルを外してお渡しします。後の事はこちらでやっておきますのでご心配なく。」


「ありがとう。ではその前に今回の特別賞与を出すのでマークが代表で受け取っておいてくれないかな。」


1人1日分で2000シエクの約束なので10人分で20000シエクだ。

1000シエク銀貨(1万円)を20枚マークに渡す。

それを見ていた他の9人から歓声が上がる。


「さて、今日はこれで終わりだけど、明日は君たち10人の魔長銃と魔拳銃を使った近接戦闘訓練をするよ。これはここに居る4人はもう訓練済みなので彼らに指導してもらうからよろしくね。詳しくは紙に書いておくから明日の朝8時くらいにここに集合してくれるかな。」


「了解しました。明日の朝こちらに集合します。」


今日はこれで終了だな。

俺は4人を引き連れていつものホテルのレストランに行き、適当なメニューを注文する。

皆もあまり遠慮はしなくなって好きに注文してるな。

さすがにあまり高価な物は頼んでいないみたいだが。


食事が終わると宿に帰り、狙撃セットを5セット出して軽くメンテナンスし、ケースに仕舞う。

メンテナンスと言ってもボルトを引いて銃口から湿らせたウェスを細い木の棒に巻いて突っ込んで拭くだけだ。

無煙火薬なのであまりメンテは要らないのだが、精度が要るM95ではこれくらいはしておかないと不安だし。

ウェスを何回か取り替えて拭くと最初は結構黒くなっていたのがだんだん薄くなっていく。

本当は硝煙滓や銅のこびりつきを溶かす溶剤を使うのだが、そんな物は無いので簡易メンテで済ます。

精度ががっくり落ちて来たらまた新たに召喚すればよいし。



次の日の朝、朝食後に昨日の埠頭に行く。

8時前だが全員集合していた。

89式のスリングを肩に掛け、マガジンの入ったポーチを腰に付けている。

今日は俺達5人も宿を出る前に89式を出して肩に掛けていたので15人全員が同じ装備となる。

もちろん左脇下には9mm拳銃が入っている。


「では行こうか。あの灯台の崖の下でやるよ。」


15人でぞろぞろ歩いて灯台まで行く。

全員軍服なので道行く人は何事かと振り返る。

まぁ海賊騒ぎがあった後なので子供達は手を振って来たりしていたが。

やはり軍隊が常駐するのは安心感があるのだろう。


30分ほどで灯台下の岩棚に着く。

俺は少し離れた所に先日と同じ様に的を並べる。

今回は4個置いて固定した。

皆の所に戻って昨日の夜に書いた訓練方法の手順書をマークとスティーブに渡す。

同じ内容だが、スティーブの方には昨日やったトレーニングの勘どころも書いてある。

簡単な図示付きなので分かるだろう。


「マーク、昨日ここでこの4人で魔長銃での近接戦闘訓練をしたんだよ。その時の内容をこの紙に書いておいたので、順番に一緒になってやってくれないかな。しばらく僕もここで見ているから。」


「分かりました。まず私とスティーブが一緒にやってみます。」


手順書を読みながらゆっくりとした動作で順番に移動して撃っていく。

もちろん15人全員タクティカル耳栓は付けている。

自分がウィンドエバキュレーターを使えても他人の発射音で耳がやられるしな。


ハンスと魔法組の3人との4人で順番に護衛10人とペアになって、一緒に手順書を見ながら順番に訓練をこなしていく。

護衛10人が一巡したら今度はその中で2人ずつペアで動いていく。

それを繰り返す度に徐々に速度を上げていき、複数人がつまづきそうになったのでそれ以上速く動かない様に言う。

焦って転けたら致命傷になるしな。


その後はペアを変えたり、3人組になったり、ソロになったりと色々試した。

昼食を挟んで昼からは14人でごちゃ混ぜでやってもらう。

9mm拳銃も2回に1回くらいのペースで混ぜて訓練する。

安全だけは口が酸っぱくなるほど言い含めている。

どっちかいうとピストルの方が事故が多いのだ。

銃口の向きを変えるのが簡単なので無意識に人に向いている場合もあるし。

デコッキングする事でトリガーが数倍重くなって思わぬ発射を防止出来るのでそれを徹底させる。

9mm拳銃(SIG SAUER P220)には独立したセーフティレバーが無いのでデコッキングは重要だ。


途中で弾薬が足りなくなったので実包を召喚する。

5.56mm実包100発入りを10箱で1000発。

9mm実包100発入りを3箱で300発。

合計でも魔力消費は1800くらいなので何とかなる。

まぁ14人で撃ちまくるからまた足りなくなるかもしれないが。

こんなことなら護衛の倉庫からもっと持ってくればよかったな。


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