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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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184/276

184◇反撃決定

184◇反撃決定

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次の日の朝食後しばらくして会議室に行く。

既に昨日の面々が揃っていた。


「遅くなりました。」


俺が言うと全員が吹っ切れた様な表情をしている。

どうやら俺が来る前に決めたらしい。


「マーティンよ、どうやら全員同じ意見だった様だな。昨日の第二案で行きたいのだがお前はどうなのだ?」


「はい、私も第一案は出来る事ならやりたくはなかった案なのでほっとしています。しかし第二案は我が領が秘匿として来た魔強銃と魔長銃という2種類の切り札を使うことになります。これは今現在領内の鍛冶工房で生産している魔道銃とは似て非なる物です。例えて言えば、王宮魔法団の最強兵器を勝手に持ち出して使うのに匹敵します。この点をご留意いただき、秘密保持には十分注意を払っていただきたいと思います。」


「それはどれくらいの注意が必要な秘密なのでしょうか?」


文官の一人が聞いてくる。

ちょっとヤバいと思っている顔だな。


「まずこの部屋に居る人と護衛部隊全員と魔術治療師のハンスまでですね。これ以外に情報を漏らす事は禁じたいと思います。たとえ家族でも兄弟でも上司部下でもです。」


「それは予めマーティンから聞いておる。我が領の安全の為にもこの情報は是が非でも秘匿しておきたい。」


「それで第二案の実行時なんですが、バナナ船をロープで繋いで曳いてもらうのにシラハマの漁師や冒険者に小舟に乗ってオールを漕いでもらう必要があります。その場合、近くで魔強銃や魔長銃を撃つので少なからず発射の破裂音が彼らにも聞こえます。それを領内で生産中の魔道銃ということにして欲しいと思います。聞かれてもとりあえずは秘密と言い、どうしても漏れる場合は領内生産の魔道銃だという具合に話を誘導すればそれで良いです。」


まぁ銃のシロートの一般民に区別がつくとは思えないので情報漏洩時の誘導路を作っておけば欺瞞されてくれるだろう。

そのうち改良に改良を重ねて本当に後装銃やライフル銃、連発銃なんかも作ってやるさ。

それで嘘が誠になるしな。


「マーティンよ、反撃の時期はどうする?出来るだけ早い方が良いと思うが、どうだろう?」


「そうですね、まず先日の2隻の海賊船が帰って来ない事は既に海賊拠点側でも察していると思います。これに対して探りを入れる為に1隻か2隻をシラハマの港に送り込んで来ると思います。まずこれを撃退する必要がありますので、魔強銃を撃てる5人の中から先に3人を大至急シラハマの港に送る必要があると思います。」


「前回はマーティン1人で討ち取ったが、今度は撃てる者を3人送るということか?」


「はい、前回はたまたま私が港に近い場所に居てすぐに対応出来たからこそ1人で撃退出来たと思います。今後は領軍や冒険者協会などに依頼して24時間体制で港湾を監視し、外敵の侵入をいち早く察知して街中に警告をする必要があります。それを受けて24時間体制の3交代制で待機所に控えている魔強銃の射手に連絡し、即座にその内の2人で対応すれば確実に撃退可能かと。」


そうなんだよな。

とりあえず海賊の残党がかなりの数居るので警戒は必要なのだ。

まぁどっちみち護衛10人もすぐに89式を持ってシラハマに行くのだ。

魔強銃の3人は逆についでみたいなもんだな。


「最初は魔強銃の有効射程距離と海賊船の狙い所、どれくらい撃ち込めば無力化出来るかなどを私が実地訓練したいと思います。

第二案の準備を現地でするついでになりますので、魔強銃を撃てる者5人全員と、魔長銃を持って現地制圧をするマーク隊長含む護衛10人も同時にシラハマに行けば良いかと。」


「護衛の残りはどうするのだ?」


「領都にはミラー副長以下7人を残しますし、魔長銃も使えますのでこちらの防衛には十分かと。」


「まぁそうだな。護衛全員に訓練していたのだったな。この屋敷内にそれだけ残れば十分か。」


「ご理解いただきましてありがとうございます。今回海賊の残党が60人と多いので、どうしても10人は制圧に必要と思いまして。」


「お前も突入するのか?」


「いえ、私を含む魔強銃を使う5人はバナナ船か小島の港に上陸して待機します。この5人は魔長銃も使えますので、必要に応じて海賊の後方から制圧します。遠距離からの狙撃が必要な場合は魔強銃に持ち替えて敵勢力を排除すれば突入した10人の安全性も上がります。」


そうなんだよね。

万が一、突入した10人が罠やトリックに引っかかった場合の後方支援は必要と思うんだ。

その場合の連絡方法として甲高い音のする笛を吹く回数で待機組と連絡すれば良いと思う。

例えば3回連続を少しの間を空けて繰り返し吹くと緊急救助が必要だとか。

それを聞いた俺達5人が89式を持って後方から襲撃すれば何とかなるだろう。

そう提案するとそれも採用された。

元々領軍でホイッスルは連絡用に使っていたそうなので、それを護衛部隊と俺達にも配布するということだ。


俺が殆ど決めてしまった様だが、現代戦を知らない現地の人にはこの判断は無理だろう。

俺や自領の生き残りの為にも遠慮はしない。

幸い父親には全部バレているのでかなりの無理を言っても素直に許可してくれるし。

まぁ兄の存在がちょっと気がかりだが、父親から執事のセバスチャンに指示して貰って不用意な行動をしないように監視して貰おう。

また、今回のメンバーには兄からの干渉を完全排除する様に父親から命令して貰う。

勝手に動かれてうっかり敵の人質になったり大けがでもされると面倒だしな。


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