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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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173/283

173◇僕のなつやすみ2

173◇僕のなつやすみ2

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夕食後に父親について部屋まで行き、許可証を受け取る。

管理人の名前は父親ニック、母親エミリー、娘アニーだそうだ。

娘はもう17歳なので別荘管理の仕事を手伝っているらしい。

アンナよりちょっと年下だな。


許可証を見ると延長は2日まで可となっていた。

まぁ他にも親戚筋辺りが使うんだろうな。

早速昼間のメンバーを招集し、許可証を見せる。

アンナは急いでメイド長に報告に行き、持って行く物の準備をする。

王都まで行く事を思ったら簡単なものだ。

ザンドとデビッドもマークに報告に行く。

こちらも似たようなもので、王都に戻る時に揃えておいたトランクを持つだけらしい。


俺はもちろんアンナが用意してくれる。

まぁストレージにあれこれ放り込んであるので身一つで放り出されても困る事は無いんだけど。

更にスキルの自衛隊装備召喚で衣食住全部揃ったりする。

テントや医薬品キットまであるしな。


道順は現地までの地図があるし、アンナが道を覚えているそうだ。

まぁ記憶に頼って行くと大概迷うので地図はしっかり確認しよう。

コンパスもあるので方位もバッチリ分かるし、距離も60km程度らしいんで4時間もあれば着くだろう。


なんかワクワクしてきてベッドに入っても眠れないんですが。

完全に遠足前の小学生だな。


次の日の朝、アンナに揺すられて起きる。

前日睡眠不足でちょっと眠い。

まぁ馬車の中で寝れるだろう。


朝食を家族と摂って、父母に出かける挨拶をする。

母親には前日に父親からもらった許可証を見せてある。

兄と妹にはわざと言っていなかった。

言えば連れて行けと言われるのが目に見えているし。

今している挨拶も近所に行く程度の感じで言っている。


ザンドとデビッドが玄関前に回してあった俺馬車改2のリアキャリアにトランクを4つ放り込む。

ワイヤーを取っ手に通してフレームに巻き付け施錠する。

脱落防止と盗難防止だな。

上からセミハードカバーをかけてロープで縛る。

これで急な雨に降られても濡れることはない。


執事とメイド長の見送りで出発する。

まぁちょっと出掛けて来るだけなんでこんなもんだろ。


最初はザンドが御者をする。

なんかデビッドとジャンケンをしていたな。

そんなにドライバビリティを感じたいかね?

俺は前世の乗用車の感覚が残っているので早々に飽きたが。


アンナは御者的な事には全く興味が無い様だ。

もっぱら食い物の話をしている。

しかし街の名前が「シラハマ」というのには驚いた。

しかも南の方の港町だ。

前世で南紀白浜には社員旅行で行った事がある。

あの時も旅館の食事は海鮮尽くしだったな。

ホントは俺以外にも転生者は居るだろ?


1時間置きくらいにデビッドと御者を交代しながら馬車を走らせる。

途中の道の駅っぽい数軒食堂と雑貨店が固まったところでトイレ休憩し、軽食を食べる。

アンナの提案でやっぱりスイーツだ。


アンナの道案内は途中で明らかに地図と異なっていたので、それ以降のナビは勘弁してもらう。

4時間ちょい経過したところで港町が見えて来た。

丘からちょっと見下ろす感じで結構見晴らしが良い。

海岸沿いに広い道があって、それに沿って商店や宿泊施設、港湾施設などが立ち並ぶ。

港には大きな桟橋があり、3本マストの大型船が停泊していた。

外国船の様で、舳先には見慣れない大きなマスコットがある。

別の少し小さい桟橋には2本マストで香港のジャンク船みたいな帆の船が入港しようとしている。

よく見るとまだ青いバナナを満載しているな。

大きめ離島からの定期便だろう。


中央の通りを抜け、地図に従って少し西に走ると小高い丘の上に瀟洒な建物があった。

そこが我が家の別荘だった。

建物はそんなに大きくはないが、この世界ではまだ高価な大判の透明ガラス窓を2面に備え、2階には広い手すり付きのバルコニーがある。

うーん、外観を見ただけでも金がかかっているのが分かるな。

早速馬車で邸内に入り、母屋横の屋根付き馬屋の前に馬車を停める。

母屋の勝手口から中年の男女が急いで出て来た。

馬車のドアに描いてあるランバート家の紋章を見ているはずなので一家の者であるのは分かるのだろう。


「いらっしゃいませ。どなた様になりますでしょうか?」


ザンドが馬車から降りて俺が手渡した父親のサイン入り許可証を見せる。

ランバート家次男のマーティン・ランバート、及びメイド1名護衛2名のシラハマ邸宿泊を許可する。

日程は2泊3日で、2日まで延長の可能性ありとする。

それを受け取って確認した管理人のニックが愛想笑いをし、ようこそと言って俺たちは受け入れられた。


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