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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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171◇長物減音

171◇長物減音

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9mm拳銃に魔道ウィンドエバキュレーターを追加したことにより、魔法を使えない者でも耳栓無しで普通に使える様になった。

ならば次は89式とバレットM95もだろう。

これまたハンスの助けを借りて護衛詰所横の射場で試す。

長物なので寸法に余裕があり、ホルスターにも収めないのでより大きな魔石と強力な魔法陣が使える。

しかもハンスの持っていたミスリル銅の薄板が細工に使える。

これは前世の缶詰の缶程度の厚みと強度で、加工し易く大きめのハサミで切れる。

しかもミスリル含有の銅なので魔力伝達効率が高く、板を通して魔法陣を発動させられる。


丈夫な紙に魔道ウィンドエバキュレーターの魔法陣を2個直列に描いて指向性を持たせ、ミスリル銅の薄板に貼る。

それを丸めて俺の89式の銃身に巻き付け、端を折り曲げて魔石の入れ場所にする。

魔石はパチンコ玉くらいの物を6個銃身に沿って入れ、魔力ブースターの魔法陣を描いた丈夫な紙で蓋をし、別なミスリル銅の薄板で覆って保護とする。

これで多少ぶつけても効果が損なわれることはないだろう。

これにミスリル銅の1.5mm径くらいの単線を接続し、銃身に沿わせてフォアグリップの手の平が当たる箇所まで引っ張って来る。

これで左手で握るとここから生活魔法レベルの魔力が魔法陣に伝達されて発動する。


早速試してみる。

射場のバックストップを部分的に50cm程度追加し、その前に的を置く。

魔法の使えないザンドに撃ってもらい、魔力ブースターのゲインを調整する。

ゲインを最大にすると、魔法組の中でも一番強力なウィンドエバキュレーターを発動したスティーブくらいの消音効果となる。

発動したまま30秒に1発くらいのペースで撃ち続けてもらうと4分くらいで効果が減衰し始めた。

6分くらいで耳が痛くなって来たので中止する。


今度は魔力ブースターのゲインを7割くらいにして撃つと俺がウィンドエバキュレーターを発動した時と同じくらいの消音効果となった。

音量としては消音効果をこれ以下にすると耳のダメージが出そうなのでこれを下限とする。

持続時間を測ると6分くらいで効果が減衰を始める。

まぁこんなもんだろ。

これ以上長くしてもあまりメリットが無いと判断し、これで量産する事にした。



次は難物のバレットM95だな。

これはスペシャルなので数も少ないし思いっきりやろう。

上手くいけばサプレッサー無しで撃てるので大幅な重量軽減となる。

まぁ重い方が安定するので実験用には新規で1丁召喚しよう。


バレットM95SP:1500

12.7x99mmNATO実包20発:340

M95用スペア5連マガジン:60

Mark4 6-24x52照準補助具:600

ランク3武器:合計2500


うげ、結構かかるな。

メモを見るとかなり高かったことを思い出す。

まぁ今回は減音性能を確認するだけなんで新たに召喚するのは本体だけでいいだろう。

実包も護衛の分を借りよう。


マークに言って護衛用武器庫の中のサプレッサー付きバレットM95と実包20発を持ち出す。

射場に持って行き、ケースから出す。

こんなに大きかったっけ?

ガーソンの手作りサプレッサー付きのM95はバケモノサイズに見える。


続けて新たにM95本体だけを召喚する。

うん、スリムで細い。

まずこれに89式と同じ様な手順で魔道ウィンドエバキュレーターを付ける。

但しウィンドエバキュレーターの魔法陣は2並列3直列とし、銃口のマズルブレーキの少し手前に巻き付けて固定する。

使う魔石もウズラの卵くらいの大きさの物を12個付けてある。

魔力ブースターの魔法陣も魔道ジェットエンジンに使う大型の物を付け、ゲインも最大にする。

これもミスリル銅の単線を接続してフォアグリップまで引っ張り、左手で生活魔力が伝えられる様にする。

発動してみると射場の空間の空気がグワっと揺すられるのが分かる。

魔力ブースターの魔力入力部にはリミッターが設定されているので、俺が適当に魔力を込めてもきちんと決められたゲインで動作する。

まぁ強い魔力を長時間掛け続けると魔法陣の一部が焼けて遮断される様になっているんで熱暴走はしない様にはなっているが。

ヒューズみたいなもんだな。


射場の的のバックストップは更に強化し、中間に分厚い鉄板を3枚入れてその手前に土壁を1mほど追加しておく。

早速12.7mm弾を込めて撃ってみる。

サイトが無いので目分量だが、的が近いので外すことはまずない。

テーブルの上にバイポッドを立て、椅子に座って銃身の延長線上に的を置く。

念のためその場にいる全員に耳栓をさせ、トリガーを引く。

銃口から閃光が走って大量の発射煙が吹き出し、そこそこの轟音が響く。

次弾は耳栓を外して撃ってみたが、何とか耐えられる範囲に収まっていた。

ここが閉塞された射場だからというのもあるだろう。

一応これで良しとし、このM95は俺専用とする。

魔石の消費率は計測しなかった。

まぁM95の使用状況からして2分も持てば御の字だし。

いざとなれば自分で発動出来るし耳栓もあるし。


え?他のサプレッサー付き4丁はどうするかって?

撃ってみたらそのままで十分と判断したので特にいじらない。

どうせ使うのは魔法組とハンスだし。

まぁ物理サプレッサーがいい仕事してますねーということだな。

これはこれで有効なのでそのまま使ってもらおう。

重い方が当たりやすいんで大人の皆さんには頑張ってもらいましょう。


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