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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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169/284

169◇分配

169◇分配

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「お支払いの方は代表のマーク様がこの査定表を冒険者協会の受付まで冒険者登録証と共にお持ち頂けましたら対応いたします。現金払いのみとなりますが、支払い時にご希望の通貨配分でご用意します。後日両替時には有料となりますのでご了承願います。」


「期限はあったっけ?」


「特にございませんが、ご本人の怪我や病気で来られなくなると確認のため支払いが滞りますので、なるべく早くお越しいただけますでしょうか。」


あれ?冒険者登録証に銀行機能は無いんだ。

異世界ギルドでは定番の機能だったと思うんだけど。

あ、拠点間通信が出来ないんだった。

大昔の銀行みたいに、定期便で同期操作をしてるんならリアルタイムで更新されないわな。


銀行口座は俺も使っているが、手書きの通帳なんだよな。

同期情報は1週間遅れくらいで王都に届くんで、父親が振り込んでくれてもしばらく使えないんだよ。

まぁ色々あって残高が既にえらいことになっているから遅延は無視してもいいんだけど。

商業者協会が銀行の窓口を併設しているんで一応全国規模ではあるんだよな。


冒険者協会の支部長は大いに汗をかきながら説明を終えて退席した。

当然冒険者協会も今回の仕入れと卸しの差で儲けるのでそれなりの収入がある。

マークが今回の様な討伐を頻繁にしてくれれば大きな儲けになるが、さすがに領主を目の前にして次回はとは言えなかった様だ。


「今回の収入は護衛の3人で分けてください。私は不要です。逆に無理言って付き合ってもらったので別途冒険者に対する依頼料を払わないといけないくらいだと思います。」


「何言ってるんですか!マーティン様が一人でこなしているのを我々は後ろでほぼ見ているだけでしたよ!逆にいい経験をさせて頂きましたので、今回の収入は全てマーティン様がお受け取りください!」


うわー、銀ランク冒険者のプライドを傷つけちゃったかな。

確かに3人は89式で1発ずつ撃っただけだもんな。

獲物の運搬も実質俺一人でやったのと同じだし。


「うーん、それなら今回の収入は護衛部隊の装備充実に使ってよ。今まで高くて買えなかったり、古くなって更新したくなった物はあるでしょ。隊員達の意見も聞いてマークが取りまとめてくれればいいから。父上、それでよろしいですよね?」


「うむ。マーティンとマークがそれで良いなら構わないぞ。護衛部隊の特別予算として入れて処理すればよかろう。」


はっはっは。

親父殿の了承を得たのでマークも反論出来ずに「はい」と同意するしかなかったな。

プライドで装備は更新出来ないぞ!



「さて、今回の魔の森ハンティングの様な成果は私抜きでも可能です。但し冒険者ではないので純粋に魔獣の間引きですね。獲物はその場に放置して持って帰りません。6人くらいでグループを組み、その内の一人に念のために魔強銃を持たせ、他の5人は魔長銃で武装します。探索魔法が使える人を必ず1人入れ、先んじて発見できれば大概の魔獣に対して遅れを取る事はありません。」


「確かに距離がまだ遠いうちに先制攻撃をかけられるのは強力な利点ですね。5人で一斉に撃てば倒せる確率もぐんと上がりますね。」


「そう、それと忘れてはならないのは魔長銃は連射が出来るということだよ。5人一斉に各人5発ずつ撃てば25発近くが当たるということなんで、圧倒的な威力になるんだよ。」


さすがに3点バーストやフルオートは禁止している。

どうせ制御出来ないだろうし、パニくって味方を撃つ可能性もある。

何より弾がもったいないしな。


「今後の訓練で黒っぽい布地で魔獣に似せた的を作り、それを複数人で連射するのも入れようと思います。命中がわかりにくいですが、何か良い案はありませんでしょうか?」


「的の後ろに吊るした鉄板を置けば当たればカンと音がするでしょ?複数同時に当たっても完全同時はほぼ無いので音で分かるかも。」


「なるほど、早速やってみます。」


前世のハンティングを前提としたトレーニングでも動物の形をした鉄板を撃つというのは定番だったな。

吊るしておけば当たれば揺らぐので200m先からでも分かるし。

当たった音も聞こえるのでやる気が出るそうだ。


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