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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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168/285

168◇査定結果

168◇査定結果

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次の日の昼過ぎに冒険者協会支部の支部長の訪問があった。

昨日の獲物の本検分の査定結果を持って来たとのことだ。

父親とマークと俺が対応する。

もちろん俺はマーカス君だ。


「こちらが昨日ご依頼いただきました獲物の本検分査定結果表です。ご確認ください。」


父親がマークに促し、書面を受け取って内容を確認する。

2枚あり、1枚目は討伐した場所や参加人員のリスト、出発帰還の時間や参加者の怪我の有無や討伐対象の特記事項が書いてある。

2枚目が査定結果表みたいだ。

俺も横から覗き込む。

今日の俺の着ている服は貴族家の普段着だ。

しかもこの席に堂々と同席しているし。

なので昨日の平民っぽいマーカス君とは別人に見えるみたいで、昨日の俺に対するそっけない対応を思い出して支部長が冷や汗をかいている。


「この金属片が首回りに混入しており、この周辺の筋組織が破壊されていることからこれを打ち出した武器で倒したと推測するとあるが、その金属片を全てこちらに渡してもらえないだろうか。」


「もちろんお渡しします。今持って来ておりますのでこちらになります。」


支部長はポケットから小箱を取り出し、蓋を開いてこちらに向ける。

中には少し変形した5.56mm弾頭が8個入っていた。

自衛隊使用の弾頭は銅ジャケットの鉄芯なので頑丈だ。

鉛芯ならもう少し潰れているはずが、しっかり形が残っている。


「うむ。打ち出した数と合っているな。マーカス、どうだい?」


「ええ、8回出したので数は合ってますね、おじさん。」


その受け答えを聞いて支部長の汗が多くなる。

昨日まるっきり無視した子供がキーパーソンだと今になって認識したのだろう。


「えぇと、そちらのおぼっちゃまはどういうお立場なのでしょうか?」


そうだよな。

ここまで来て聞かないという選択肢は無いよな。


「この子は私の従兄弟の子だ。ストレージ魔法に長けているので連れて来た。魔道具を併用しているとは言え、あの量を全て収納してくれるのは大したももんだな。」


「はい、僕頑張りました。」


俺は胸の前で両手を握ってフンス!という表情をする。

あざとすぎてむっちゃ恥ずかしいんですが。


「そ、それはすごいですね。では冒険者協会からのお仕事も受けていただけると助かるんですが、いかがでしょう?」


「この子の能力は1回使うと3ヶ月は使えなくなるのだ。だからここぞという時にだけ協力をしてもらっている。仕事としては無理だな。」


マーク上手いこと言うな。

3ヶ月というのはすごい微妙な期間だ。

無駄撃ちしてもあまり惜しくはないが、不定期に使うには使い勝手が悪すぎる。

上位の者が希望した時に使えないと不興を買うからだ。

断るにはベストバランスだな。

それにマーカス君は架空の人物だし。


「この査定額はどうやって決めるのだ?」


父親が質問を挟む。

父親は長男なんで冒険者はやったことが無いんだろうな。

ちょっとワクワク顔で身を乗り出している。


「はい、いずれも損傷が極めて少ないのでほぼ最高額になります。肉も新鮮でしたので、食材卸し価格もほぼ最高額となりました。こちらが算定基準になります。」


支部長は懐から別の紙を取り出し、机の上に広げる。


冒険者協会魔物買い取り基準

食肉以外の部分(最高額。状況、状態に応じて減額)

レッサーベアー:大型を基準として50000シエク(50万円)、中型で6割、小型で3割とする。超大型は別途算定とする。

グレイウルフ:大型を基準として20000シエク(20万円)、中型で6割、小型で3割とする。

キラーバード:大型を基準として10000シエク(10万円)、中型で6割、小型で3割とする。

食肉部分(最高額。状況、状態に応じて減額)

レッサーベアー:大型を基準として10000シエク(10万円)、中型で6割、小型で3割とする。超大型は別途算定とする。

グレイウルフ:大型を基準として5000シエク(5万円)、中型で6割、小型で3割とする

キラーバード:大型を基準として3000シエク(3万円)、中型で6割、小型で3割とする。


で、今回の査定結果は渡された2枚目の以下となった。

食肉以外の部分

レッサーベアー大:45000シエク(45万円) ※首周りの僅かな損傷で減額

レッサーベアー小:15000シエク(15万円) ※外傷無しで満額

レッサーベアー超大型:70000シエク(70万円) ※首回りの多少の損傷で減額

グレイウルフ大:18000シエク(18万円) ※毛皮が一部焼けているので減額

グレイウルフ中:12000シエク(12万円)・4頭 ※外傷無しで満額

キラーバード大:10000シエク(10万円) ※外傷無しで満額

雛、卵殻は査定外

合計:206000シエク(206万円)

食肉部分

レッサーベアー大:10000シエク(10万円) ※新鮮なので満額

レッサーベアー小:3000シエク(3万円) ※ 新鮮なので満額

レッサーベアー超大型:13000シエク(13万円) ※ 新鮮なので満額

グレイウルフ大:5000シエク(5万円) ※ 新鮮なので満額

グレイウルフ中:3000シエク(3万円)・4頭 ※ 新鮮なので満額

キラーバード大:3000シエク(3万円) ※ 新鮮なので満額

合計:46000シエク(46万円)

総合計:252000シエク(252万円)


まぁ細かいこと。

ここまでシステマチックにするには表計算ソフトが欲しくなるな。

価格については市場価格を考慮に入れると言っていたが、今回それで減額された部分が無い。

これは領主案件ということで忖度されたんだろな。


でも実質1日で4人で252万円、1人当たり63万年ならいい儲けだな。

命を賭ける値段としては安いんだろうが、生き残る前提で繰り返すのなら妥当な額かもしれない。


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