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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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166/293

166◇報告会

166◇報告会

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「さて、やっと完了だね。早速父上に報告しに行こうか。」


そう言うと全員が少し疲れた顔をした。

そうか、俺自身は何とも思ってないが、護衛の諸君にとっては傍若無人な行動をした次男の報告だもんな。

場合によっては俺を抑えられなかった事を責められかもしれない。

なんて理不尽な。

まぁ自分でもそう思うが。


領主屋敷に戻り、荷馬車の片付けはミラーとスティーブに任せてマークは執事のセバスチャンに依頼して父親に会う段取りをしてもらう。

俺一人ならいきなり行ってもいいんだが、マークが居るのでアポは必要だ。

10分くらい玄関横の待合室で待つと父親の執務室に行く様に案内される。

セバスチャンは俺の顔を見て不思議そうにしていたが、俺はまだ変装を解いていなかった事に気がつく。

まぁしばらくはこのままでいいか。


「領主様、護衛部隊長マーク帰還致しました。」


「入れ。」


言われて入るとメイドも既に退出していた。

どうせ俺がまた非常識な事を言うと思ってるんだろうな。


「領主様、ご指示のありました魔の森のハンティング、予定どおり完了しました。」


「マーティンは迷惑をかけなかったか?」


信用ないなー。


「はっ、マーティン様には一日中驚かされました。正に英雄が如き活躍でした。」


「それでは分からん。順を追って説明せよ。」


「まずは冒険者協会の解体場で降ろした獲物の簡易検分の査定結果をご覧ください。」


マークは懐から封筒を出し、そのまま父親に渡す。

父親が紙を広げて一目見てギョッとする。


レッサーベアー:大型1頭、小型1頭、特大型1頭

グレイウルフ:大型1頭、中型4頭

キラーバード:大型1羽、雛、卵殻多少


出発する前に俺がレッサーベアー5頭相当までで打ち止めにすると言ったが、父親はそれを本気にしておらず1頭だけでも十分な成果と考えていたらしい。

それがほぼ宣言どおりの成果を出したのだ。

しかも銀クラスのマークでも倒すのが難しい特大まで入っている。


「これは本当か?俄には信じられんが。」


「本当です。そしてマーティン様の出された魔長銃を使えば我々だけでもこの成果を出せる事を示していただきました。」


「マーティン、もう変装は解け。違和感があって敵わぬ。」


「はい、失礼しました、父上。自然と保持出来る様になっていたので解くのを忘れていました。」


俺は変装を解き、生来の顔を見せる。

父親に微かに笑みが出たのを見逃さなかった。

やはり息子が無事に帰って来たのが嬉しいんだろうな。


そしてマークの時系列での状況報告が始まる。

最初のレッサーベアー大は俺が魔長銃でたったの2発で倒したこと、

次のグレイウルフ5頭の群れは俺がライトニング魔法で雷雲を発生させ、一気に気絶させた後に個別に直接心臓感電させてトドメをさしたこと、

その次は小型のレッサーベアーに対して4種類の魔法を取り混ぜることで見た目に素手で殴り合って最後に首への飛び蹴りでトドメをさしたこと、

さらにその次は俺がキラーバードをウィンドエバキュレーターで離れた場所から窒息死させて仕留めたこと、

最後に特大レッサーベアーに対して護衛3人が同時に魔長銃で撃って当たったのにも関わらず逃亡され、それを追跡して俺が追加で3発撃ち込んで倒したこと、

という説明をした。


「実質マーティン一人でトドメをさしているな。ひょっとして護衛の3人は必要無かったか?」


まぁ彼らが居なくても同じ成果を出す自信はあるな。

でもそれを俺が言葉にするとマークの俺への心証は確実に悪くなる。


「いえ、彼らが後ろに居る事で安心して思う存分出来ました。現に私が何かする時は3人で魔長銃を構えて不測の事態に備えてくれていましたし。」


「マーティン様、謙遜なさらずとも我々も十分理解しております。マーティン様なら一人で魔の森を踏破することが可能でしょう。」


いやいや、上位魔獣の存在を忘れちゃいませんかね?

アレが来たらたとえ300mの猶予があってもあっという間に喰われる自信はありますね。

だいたい上位魔獣に対して89式は豆鉄砲だ。

あの頑強な剛毛と皮膚を5.56mm弾でまともに貫けるとは思えない。

バレットM95なら対抗出来るが、重いしボルトアクションで装填が遅いし弾倉に5発しか入らないしで初段を外したらイチコロだ。

複数人の長距離狙撃以外で勝てるビジョンが全く見えないんだよな。


「無理無理。ブラックタイガーに一人でどう対処しろと?1頭だけでも難しいのに、あんなのが2頭出たらその瞬間に死亡確定だよ。」


「まぁそれは確かだな。前回倒した個体並みのが出たらそれこそ災害レベルだ。いくらマーティンでも無理だろうな。」


ふぅ、俺の戦力を過剰評価するんじゃない!

卑怯な待ち伏せや認識外からの攻撃が得意なだけで、直接殴り合うのは小型が限界なんだよ。


「うむ。大体の事は分かった。今日は疲れているだろうから詳しい事は明日また聞こう。下がってよいぞ。」


うん、ちょっと面倒になりかけたのでその前に解放してくれて嬉しいな。


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