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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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163/295

163◇魔の森から

163◇魔の森から

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さて、目標数のレッサーベアー5頭分相当に達したので狩りは終了としましょうか。

今日の成果は以下だな。

レッサーベアー:大1、小1、特大1

グレイウルフ:大1、中4

キラーバード:大1、雛、卵殻多少


うーん、これだけの量がストレージ魔法のガレージに入っているとは自分でも信じられないんだよな。

まぁ意識すると中身が認識できるし、仮想ハンドで掴めるから現実なんだと分かるんだけど。

重量が別次元に預けられてその置いてある床?がこっちの俺の座標と連動して動くなんて言われても理解の範疇を超えてるし。

しかも中身の時間経過が100分の1に遅くなるから腐りやすい物でも数ヶ月は保管出来るなんてわけわからん。

まぁ異世界モノでは定番なんだろうけど、実際に自分が使うと違和感しかないな。


時間は午後4時くらいでまだ日は高いが全員で管理棟に帰ることにする。

しかし魔道コンパスは便利だな。

巡回ルート地図との連携もよく練られている。

惜しむらくは有効範囲が30km程度しか無いんだよな。

これでは航空用ナビゲーションには使えない。

まぁこれも高出力高感度の魔法陣エクステンダーを魔法団に作れるかどうか焚き付けてみよう。

これは管理棟に設置されている結界魔石との同調が取ってあって、その同調した結界石固有の魔力波長?にしか反応しないとのこと。

ならば色々な場所の結界石の魔力波長をデータとして登録しておき、セレクターで切り替え出来る様にすれば仮に同調距離が100km程度に伸びれば地上マーカーとしての役目は果たせそうだな。

メリットを説明してちょっと煽ってやると負けん気を出して作ってくれるかもしれない。

実際に役に立つし。


2時間ほど歩いて日が落ちる前に管理棟に辿り着いた。

結構狭い範囲を動いていただけみたいだったな。

ハリーとジェイムスが迎えてくれる。


「お帰りなさいませ。おや、手ぶらの様ですが。」


「心配ない。このマーカスがストレージ魔法でしっかり保持している。なぁマーカス。」


「はい、なんとか持っています。魔力の余裕はあまりありませんが。」


「ではどれくらいの...」


「そういうことでこの子は早めに寝かさせてもらうぞ。とりあえず飯をお願い出来るか?」


「はい、早速準備します。」


うん。

戦果を聞きたそうだったハリーの質問を遮り、夕食にしてもらう。

食べている間もマークがミラーやスティーブと冒険者時代の話をしてハリーに質問させる様な隙を作らない。

半分嘘っぽいが、ミラーやスティーブも話を合わせて盛り上がっているな。

俺は半分眠たそうな表情をして飯をボソボソと食べる。


3人は喋りながらも驚異的な速度で食事を平らげ、俺も一応完食したのでマークに肩を抱えられながら洗い場のある部屋に行く。

夏場は気温が高いので水を被って汗を流すのだ。

4人が狭いスペースに入ってお互いに触れない様にして体を洗う。

一応石鹸もどきもあるので汚れが落とせるのは良いな。

変装のイメージスタンプは一旦発動すると魔力を供給し続ける限り常時展開されるので裸になっても維持されたままだ。


さっぱりしたところで、ハリーに用意してもらっていた大きめのタオルの様な拭き布で全身を拭い、持ってきた半袖半パンだけ着て寝る準備をする。

マークがハリーにもう寝るから以降の世話は不要だと言い、ベッドの並ぶ寝室に入ってドアを閉める。


「絶妙な演技だったね。マークは演劇に出れるんじゃない?」


「まぁ自分的にはちょっと焦っていましたけどね。ハリーにはちょっと強めに接してしまって申し訳ないと思いましたよ。」


「でも隊長のあの冒険者談義は良かったですね。さすが銀クラスと言いますか。」


「あれは半分嘘だよ。話し続けるためにかなり盛っているな。あれが本当に出来たら金クラスなんだがな。」


「それはそうと、マー、カス君は眠そうだったよね。隊長の話、退屈だった?」


「おいおい、それは酷いな。たとえ半分盛っていても半分は本当だぜ。」


「眠たかったのは確かですが、おじさんのお話はちゃんと聞いてましたよ。帰ったら父さんに言ってみますね。」


「や、ヤメテ...もう寝ようね。」


軽い笑いが起こってそこでお開きとした。


ベッドに座り、今日の戦果を再度確認する。

ガレージ内の収納物について寝ている間に飛び出さないかなと不安に思ったが、ステータスで現在魔力残量とハンスから聞いたガレージの重量毎の魔力消費量を思い出して安心する。

ガレージは専用の魔法陣を二重構造になった腕輪の内側の描くことで発動するので使用者の意識が途絶えても解消されることはない。

但し、動作中は使用者の魔力を消費し続け、出し入れも本人の魔力で仮想ハンドを操作しないと出来ないので使用するには少し難易度が高いが。

弱点としては腕輪を腕から外したり壊したりすと魔力供給が絶たれ、その時点で収納していた中身が全部飛び出して来るということだ。

手に持てる程度の物ならいいが、今回の獲物の量が飛び出して来るとその重量で本人が押し潰される危険性もある。

まぁ座標を少しずらす記述をしてあるとのことで、いきなり真上に出現することはないらしいが。


レッサーベアー:大1、小1、特大1

グレイウルフ:大1、中4

キラーバード:大1、雛、卵殻多少

今日の戦果の上記の合計重量はレッサーベアーで1トンちょい、グレイウルフで600kg程度、キラーバードは100kg程度だろう。

合計で2トンまでは行っていない。

軽いもんだな。


ハンスの話しでは「ガレージ」は2トン収納で1日当たり魔力量1000を消費するとのことだ。

今の俺の魔力量は3000を超えるので3分の1にしかならず、魔力量増大と共に旺盛となっている就寝時の魔力吸収量と合わせて全回復するのは容易だ。

特にこの魔の森のすぐ側の管理棟では自然の魔力濃度が濃いので明日の朝になる前には満タンになっているだろう。

それなりに疲れていたのは本当なので、ベッドに寝転ぶとすぐに熟睡してしまった。


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