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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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155◇3座機量産中

155◇3座機量産中

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ここは王都の軍部工場の休憩室である。

会議や打ち合わせや食事のためのテーブルと椅子、簡易ベッドとシンプルな流し場、奥にはトイレもある。

1日の仕事を終え、エドモンドとモーリスが飯を食いながら酒を飲んでいた。

軍の工場だが、スカンクワークスのメンバーには特例が与えられており、繁華街の食堂から定期デリバリーで食事と少量の酒が提供されている。

これによりこの2人は実質ここに住んでいた。

もちろん、他のメンバーと工場の本来の作業者はきちんと通勤しているが。


「なぁモーリス、今日来たこの手紙だが、ボスがまた無茶を言っている様に見えるんだが。」


「だが、俺たちが作ったあの機械が役に立っているってぇのは嬉しいじゃないか。」


「それはそうなんだが、いきなり9台と7台だぜ。しかも3座機製作に影響の無い様にだと。これって俺たちに通常の作業時間外に働けってことだよな?」


「まぁそうとれないことも無いが、あの大将がそんな無理を言うとは思えねぇ。しかも情報局の中将の承認も取ってある。ならば通常の労働時間中に俺たちに作れってことにならないか?」


「モーリスがそう言うんなら俺は問題ないぜ。俺はエンジンと制御ボックスを作るだけなんで飛行用エンジンのついでみたいなもんだしな。」


「エドモンドのはついでじゃないだろう?あれほど高度な構成は作るのに手間がかかるはずだ。まぁやってみるか。大将のためだしな。」




3日後、モーリスからの返事が叔父経由の鳩便で返ってきた。


3座機の量産は順調。

現在3機目の組み立て途中。

依頼の鍛造機と送風機は平行して製作中。

10日後には3セットを専用荷馬車便で発送予定。


うん、仕事が早いな。

10日後に発送して5日で届くだろうから俺がこちらにいるギリで間に合うかもしれない。

まぁ間に合わなくてもガーソンに采配させれば何とかするだろ。


早速父親に報告し、宛先の領主屋敷に到着したらガーソン工房に連絡して回してもらう様に依頼する。

父親には受け取り確認と鳩便での着連絡をしてもらう様にお願いする。

途中で事故や盗難で着かない場合もあるもんな。

保証なんて無いからもし消えたら再製作再送だな。


モーリスからの鳩便には続きがあって、スカイコンドルの6人のうちの2人が定期連絡で3日おきくらいに順番にこちらに帰って来ているので、3座機の試験飛行を依頼したら操縦方法が全く異なるので断られたらしい。

まぁそうだろな。

複座機はハンググライダーと同じコントロールバーを掴んで前後左右に体重移動の要領でバランス取りで操舵し、推力はコントロールリングで魔力操作でスロットル調整をする。

3座機は軽飛行機とほぼ同じ操縦桿を使って体重移動ではなく間接的に尾部の舵で機体の向きを変え、推力はスロットルレバーを使ってその位置で制御する。

複座機と3座機、形状は似ているが操作は全く異なるのである。

操縦系統の構造と反応を理解して乗らないとまず落ちるな。

俺?

フライトシムで散々飛んでますが何か?

複葉機からWW2の戦闘機、F-15やジャンボジェットも飛ばせまっせ。


モーリスへの返信として、

鍛造機送風機は感謝。

3座機試験飛行は俺が王都に帰るまで待て。

3座機の操縦は想像以上に難しいので理屈を理解せずに飛ぶとまず落ちる。


3座機での王都-ランバート領間の定期便試験運用は俺が王都に帰ってからだな。

そもそもアレを操縦出来る者が王都に居ないし。


スカイコンドルの連中は6人を2人ずつの3組で東の国境と王都との連絡にローテーションを組んで回しているみたいだ。

前回の魔石大量輸送でかなりの間飛ぶことは出来るだろうし。

今のところ隣国は再度侵攻して来ているという情報は無い様だ。

前回のボロ負けが結構効いているみたいだな。


まぁ毎日国境を飛行しているだろうから隣国からすればこれほどやりにくい事もないだろうな。

昼間は高高度で国境の内側を飛んで敵地の奥深くまで望遠鏡で観測する。

大部隊が動けばすぐに分かるはず。

夜間は探知魔法の使える魔法兵を後席に乗せ、深夜の偵察飛行もしているはずだ。

毎日ローラーまではせずとも、前回俺が敵潜入部隊を発見した箇所を重点的に調べれば高い確率で見つけられるだろう。

なにせ、前回侵入した敵部隊は全滅しているのだから敵側への報告はされていないはず。

ならば地の利からして次の敵部隊も同じ場所を隠れ家にする確率は高いはずだ。


そうだ、3座機を偵察に投入したらもっと効率が上がるな。

4発エンジンなんでスロットルをさらに絞って静音飛行できるはず。

そして魔法兵を2人乗せられる。

これにより右と左で魔力探知範囲を2人に振り分ければローラーの時の探索幅がグッと広がる。

さらに2機同時にローラーすればあっという間に敵潜伏部隊は丸裸だ。

うん、王都に帰ったら早速中将に言いに行こう。

あ、その前にまず3座機のパイロット養成だな。

これもう飛行学校を作ってシステマチックに教習をやった方がいいだろう。

とりあえずスカイコンドルから2人ほど引っ張って教官に仕立て、まず俺がスパルタで10日で他人に教えられる様にしごく。

そしてもういきなり3座機から教習を始める。

複座機は近いうちにお払い箱だな。


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