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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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151◇王都実績報告

151◇王都実績報告

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夕食を終え、今日も父親の部屋で本音の報告会をする。

食事の席では兄もいるし、執事やメイドもいる。

領内で周知の事となっている魔道銃や魔道エアクラフトの事ならいざ知らず、それ以上のヤヴァい武装や新たなテクノロジーについては秘密を確実に守れる父親とその直属の部下である護衛部隊の主要メンバー以外には話すつもりはない。

父親もその事は十分理解しているので、食事の時はあそこで話を打ち切ったのだ。


「今、王都学園でお前がしている事を教えてくれないか。カイルからの手紙で大枠は知っているが、お前の口から直接聞きたい。」


「どこまでご存知でしょうか?」


俺が尋ねると父親は以下の様に答えた。

魔道エアクラフトを開発し、最初は学園の周囲を飛んでいたこと。

学園内に開発部の部屋を用意してもらい、他部署からの応援を付けられていること。

情報局からの支援と要請を受け、東の国境の偵察に魔道エアクラフトで飛んで行ったこと。

軍部工場の利用権を情報局から与えられ、そこで開発部の人員と工場側の人員を使って魔道エアクラフトを量産し始めたこと。

叔父宅の地下訓練室で魔拳銃の訓練をしていること。

叔父にも魔拳銃を渡して使わせていること。


「これくらいだな。カイルから報告をもらったのは。まだ他にもあるんだろう?」


「はい、叔父上にも話していない事もあります。大雑把に言うと...

魔道エアクラフトに使う特殊な魔道具を情報局に要求すると魔法団の団長に紹介され、色々聞かれた上で魔法団が製造する特殊な部品を供給してくれる事になった。(魔道コンタクターは軍機と判断したので内容は話さない)

光る魔石を使った遠距離通信機を作って「商業者新規商品保護登録」を申請した。

情報局の魔法兵に魔道エアクラフトの操縦を指導した。

魔道エアクラフトに訓練した魔導兵と共に乗って国境付近の夜間偵察を行い、敵の侵攻を防ぐ手助けをした。

...これくらいですね。ちょっと説明が難しいものもありますし、軍の機密に抵触しそうな物もありますのでこれ以上は勘弁願います。」


魔道ゴーレムエンジンとか自走車とか外部魔力供給システムとか魔力ブースターとかは話しても理解されないと思うからスルーだな。

余計な事を言って混乱させるだけだし。


「うむ。分かった。こちらとしても下手に軍機の内容を聞くと危ないかもしれぬ事は理解しておる。しかしお前の活動範囲がもはや学生の領分を完全に超えておるな。しかも入学してまだ半年しか経っていないにも関わらずだ。」


「その点は私自身もここまで行くとは最初思ってもいませんでした。自分の興味がある事を追求していると手助けしてくれる人が現れるんですよね。それだけ私のしている事は周囲から奇妙だと思われているのかもしれません。ただ、今のところ私がそれで不利になるとか非難されるとかはないので、思う存分やらせてもらっています。」


「まぁそれでこちらも助かっていることは確かなので文句のつけようも無いな。今後とも励んでくれ。」


まぁこんなもんかな。

しかし、兄の事はどうするんだろう。

昨晩に俺が盗賊討伐の話をした時に疑ったり俺の武器を欲しがったりして絡んで来た時に父親にきつく注意されていたな。

場合によっては兄の代わりに俺を次代にするとか言っていたと思う。

ヤンキーをけしかけてきたのも兄なりの牽制の表現かもしれないな。

でも俺はこの領を継ぐ気なんて毛頭無いぞ。

そんな事をする暇は無いというかしたくない。

親父殿はどういう気なんだろう?


「ところで兄上の事なんですが、私が記憶を無くす前からあの様な調子だったのでしょうか?」


途端に親父殿は渋い顔になる。

まぁアレは無いわな。

俺を一方的に侮り、それを覆されたらその武器を俺にも寄越せだと。

父親に俺の出す武器の危険性をクドいほど説いておいて良かった。

そのおかげでランバート領内で未だに俺の出す武器での人的死亡者が居ないのが幸いだ。

上位魔獣はぶっ殺したが。

護衛やハンスにも安全と管理は徹底して教え込んでおいたから、兄に言われても言われるがまま銃器を渡すことはないだろう。

あの性格の者に銃器を渡すとちょっとした事が原因でデストロイヤーになるし。


「マイケルはお前が大怪我をして記憶を無くし、お前が領内で色々始めるまでは良く言えば穏やか、悪く言えばあまり覇気がある方ではなかったな。変わったのはお前が魔の森で逸れてそのあと生還してからだ。あの件でお前は領内で非常に目立つ様になった。更にアース魔法で木の洞に土壁を作ってそこで一晩過ごし、ミラーと共に無事生還した時にその場に居た全員から称賛を得ていただろう?あれを聞いて何か思うところがあったのだろう。急に領内の統治について聞いて来る様になった。おそらくお前に対して競争心の様なものを持つ様になったのだろうな。」


うーん、そんな気は全く無いんだけどな。

あの時はそれがベストと思っただけだし、帰還した後のデモンストレーションでもハンスがあれほどド派手に演出するとは思ってなかったもんな。

その後も魔道銃の開発の経緯の大まかなところは邸内の使用人や一部の護衛から伝わっていたと思う。

部外秘にはしていたが、あれだけバンバン音をたてて試験や訓練をしているのだ。

どこからか漏れ聞いてそれに俺が関わっていることも伝わっていたのだろう。

対抗心を持つのも不思議ではない。


それから俺が入学後にやらかした数々の実績だ。

兄がどこまで情報を掴んでいるかは分からないが、少なくとも裏山で好き放題飛んでいるのは直接見ているだろうし、学園内に開発部を貰った事も知っているだろう。

何せ学園内掲示板の業務関係の方に連絡書が貼られていたしな。

そこにははっきりと俺の名前が代表として書かれていた。


その後の情報局や魔法団との詳しいやりとりは知らないはずだが、関連があるのは新聞屋が知っているくらいだから当然聞いているだろう。

たぶんその全てが気に食わないんだろうな。

厨二病真っ盛りのお年頃なんで自分が世界の中心と思っているのかもしれない。

俺の前世の中学生時分にも有ったから分かるぞ。

まぁこのまま暴れずに思春期を通り過ぎていくのを待つしかないかな。


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