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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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150◇輸送の安全性

150◇輸送の安全性

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異世界版オスプレイの構造に思いを馳せて思索の海に浸かっていると父親に声をかけられる。

ふと周囲を見ると、夕食の途中で俺はステーキの欠片を噛みながらぼうっとしていた様だ。

いや、見た目は確かにぼうっとしてますがボケてる訳じゃないですよ?


「マーティン、今日設置した鍛造機と送風機だが、費用はどうなっておるのだ?先ほどガーソンに全て無償貸与だと言っていたが、今回だけでもかなりの費用がかかっているはずだが。」


「父上、ご心配には及びません。これは私の発案で作った作業機械で、製作は私の管理下で行われています。これについては情報局のモーガン中将にも許可をもらっているのですが、私が私自身の私用用途で作る場合に限って、軍の工場で作っても材料費だけ支払えば持ち帰ることを許可されています。これは魔道銃を作る目的でも場合でも適用され、ランバート領での使用は私の私用と見做されます。しかも機器は無償貸与しているだけで、所有権は私にありますので誰にも文句は言えないのですよ。」


「うーむ、そういうことか。上手いこと話を付けているのだな。その材料費だが、領の予算から出そう。何しろ我が領の産業の助けになっているのだから出すのが当然であろう。」


うわー、それって所有権を寄越せってことですよね?

残念ながらアレの所有権は情報局でトレースされてるんですよ。材料リストを軍の会計に出す時に管理用の通し番号を付けられ、持ち出し品として所有者の名義登録をされてましたし。

親父殿から材料費をもらって名義を移すと中将にバレちゃうんですよね。

そうすると、たとえ親子であっても売買と見做され、今後の軍部工場の利用に制限が科されるかも。


「父上、あの作業機械は私が開発を主導してまだ改良途中なのです。今回持ち帰った2台にしてもまだ試作機の段階を脱していません。だからガーソンにも修理や改造を許可し、その経緯を報告させることで今後の製造時の改良に役立てようと思っているのです。そんな不完全な機械に領の予算から材料費とはいえ出させるわけにはいきません。」


「そうか、それは残念だ。だがそれではお前の負担が大きすぎやしないか?」


「ご心配には及びません。あの機械は両方とも王都の商業者協会本部の「商業者新規商品保護登録」を申請しています。そして近いうちに王都の大手鍛冶屋に委託生産させようと思っています。保護登録があると認可されてから10年間は製造及び販売権を独占出来るので、委託生産させても十分に利益を乗せて一般販売出来るんです。そうなってからならランバート領にも仕入れ値に近い価格で販売させてもらおうと思います。」


そうなんだよね。

更にこれだけじゃぁなく、魔道ゴーレムエンジンか、魔道ジェットエンジン+似非蒸気機関が耐久性も含めて実用になったら連続打撃式鍛造機も作ろうと思ってるんですよ。

前世の現代刀鍛冶も使っていたアレなら毎回ペダルを踏む必要もなく、電動ミシンで布を縫うが如くにペダルの踏み加減で打撃力も加減しながらもっと効率よく打てるんですね。

まぁ用途や好みによっては今のストライカーハンマー式の方が好きという御仁も出るでしょうから併売はしようと思いますが。


「それよりも父上、こちらで生産した魔道銃を王都の情報局に納入する時にはどの様な運搬方法をお考えでしょうか?」


「うむ、いつも王都へ行く荷馬車の便があるからそれに委託しようと思っておる。多少費用がかかるが、今回の売り上げならそれを支払っても余裕だろう。」


「それ、私に一任していただけませんか?魔道銃は一応軍の装備品として試験運用段階です。その存在は秘密とまではいきませんが、まだ一般には公開されていません。また、これが他国に渡ると国防上の問題とされてランバート領が非難される可能性があります。今回私が帰省途中で襲われた様に荷馬車の便も襲われる可能性があります。」


「それは考慮しているぞ。いつも冒険者の護衛を4人程度は付けておる。」


「冒険者などを雇っても相手が10人も居ると到底太刀打ち出来るものではないので奪われて他国に売られる可能性は高いと思います。そもそも冒険者は相手が多すぎて不利と判断すると逃亡すると言うではないですか。その様な事になると我が領の信用問題にもなりかねません。」


「確かにな。納品出来ないと当然支払いもされないだろうしな。せっかく我が領の鍛冶屋が手間暇かけて作ったのにそれでは無駄骨というものだ。して、お前ならどうするのだ?」


「今回はあの機械を持ち帰ったので空の荷馬車がちょうど良い具合にあります。私がが休みが終わって学園に戻る時に魔道銃20丁も積んで行きましょう。それならザンドとデビッド、それと私で十分な武力がありますので。」


「確か納期は40日となっていたな?休みは30日だろう?しかももう一週間も経っているが。」


「ご心配には及びません。ガーソンの手ごたえを見るに、残りの15丁は15日もあれば完成すると思われます。また、私は魔道エアクラフト開発部の所属ですので、鳩便で叔父上経由で学園に連絡さえすれば業務という事で出席扱いになります。」


まぁ今までにも国境偵察やら夜間ローラーやら飛行隊訓練やらでそこそこ有給?扱いはされてますけどね。

学園の授業内容が小学生レベルなんで同級生のノートを見る程度で十分追いつけますし。


「うむ。その様な目算が既にあるのなら何も言うまい。しかし本当に手回しが良いな。」


いや、周囲が手回しが悪すぎるだけなんですよ。

まぁこれは前世で納期に追われてあの手この手であちこちに手回しし、詰め詰めにしていた経験を引きずっているだけなんですがね。


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