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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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114◇研究課題

114◇研究課題

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さて、次の日は久しぶりにフルに授業を受ける。

相変わらず仲良し4人組にがっつり絡まれるが嫌な気はしない。

むしろこんな特殊な人間とよくつるんでるなと思うくらいだし。


「授業の内容は貸してもらったノートでだいたい分かるな。4人の得意分野がばらけているというのも面白いし。」


「まぁ得意だからこそ貸しても恥ずかしくないということなんだけどね。僕たちもお互いに貸し借りして復習予習しているよ。」


ジャックが言うと皆同じように頷く。

さすがにハイランドクラスの上位グループだ。

俺もなんとか落ちこぼれずについて行ってはいるが。

とは言え、内容自体は小学生レベルだもんな。


「今日も放課後はあそこに行くのか?」


ジャンが尋ねる。

彼とは放課後に遊ぼうとずっと前に約束してまだ果たせていない。

寮生活なので上級生に囲まれてのびのびできないらしいな。


「ところでマーティン、好きな子はできたのかしら?」


ジャネットがいきなり爆弾を落としてきた。

まぁお年頃なんで興味津々なのだろう。

俺的にはお子ちゃまなので同級生はほとんど見ていないが。


「ジャネット、そういうあんたはどうなの?ひょっとしてマーティンのことが?」


スカーレットが突っ込むとジャネットは黙りこんでいきなり教室から出ていった。


「なんだよ図星かよ。素直になれよな。ひょっとしてスカーレットもマーティン好きなのか?」


ジャンかからかう様に言うと、今度はスカーレットが俯いて黙りこんでしまった。

どうするんだこれ。


気まずい沈黙が5分ほど流れたが、授業開始の鐘でリセットされる。

さすがは小学生。


放課後はやはりスカンク・ワークスだ。

もはや俺のライフワークと言ってもよいな。

優秀なブレインとクラフターがいるおかげでかなりの好き放題が出来る。

しかも情報局のスポンサー付きだ。

おまけに王宮魔法団のサポートまで付いてくる。


「今日も来たよー。魔道ゴーレムエンジンはどう?」


今日の朝一番に部室に放り込んでおいたのだ。

魔法団特製トリセツという名の研究資料があるので見れば起動くらいはできるだろ。

俺の書き置きとして「魔法団の団長に貰ったから一緒に遊ぼう!」と書いておいたしな。


部室にはエドモンドだけがいた。

モーリスは軍部工場に量産準備で泊まり込みみたいだ。

エドモンドの作業範囲は殆ど時計屋に丸投げなんで今はヒマらしい。


「やぁマーティン、また妙な物を貰ったな。これ、かなりクセがあるな。まともに動かすのにかなり苦労したぞ。」


「どんなところが変?」


「うん、変。そう、変なんだよ。コントロールリングに込める魔力の質にものすごく影響されるんだ。普通は魔力量だけで比例制御できるよな?これはどの属性の魔力を思ってかけるで丸で動きが違う。なんだこれ。」


「ひょっとしてダイレクトにゴリゴリ動く時とヌルって動く時と逆回転する時?」


「そう!それだ。どうしてそんなに動きが変わるんだ。」


「うーん、魔法団でそれを載せた自走車というのに乗って試したんだけど、その3つは運転する上であったら便利な機能だね。例えばゴリゴリする時は低速で駆動力がかなり要る時に制御しやすいんだ。逆にヌルっと動く時は発進した後で加減速をスムーズにして乗り心地を良くしたい時、そして逆回転はバックしたい時だね。」


ステッピングモーターモード、誘導電動機モードと逆転だな。

いずれも慣れればまぁまぁ扱いやすいと思う。

でも一般人が使うにはかなり敷居が高いんで、魔道具でECU的なインターフェースを作って手足で操作出来る様にした方が絶対にいいな。

Lレンジ、Dレンジ、Rレンジみたいなもんだな。


「それ、馬車に積んで馬無しで走らせようと思ったんだけど、魔法団の方でも耐久性がまだ未確認なんだって。だから魔法団でも人間が走る速さ程度の乗り物の試作しか作っていないみたいだよ。だからくれたんだろうね。」


「そうなると学園内か格納庫や工場内で重量物の運搬に使うくらいか。」


「そう、それで、魔道エアクラフトの格納庫内移動用の牽引車にどうかなと思って。これからますます大型化していくから、絶対に必要になると思うんだよね。」


そう、以前にも言っていたトーイングカーだな。

重量は機体以上にないと十分牽引できないから1タン(t)くらいの車重にし、速度は要らない代わりにトルクが要るから減速ギヤを多段で噛ませる。

これなら割と容易に作れるだろうしな。


「それと、別件になるんだけどちょっと相談に乗ってもらってもいいかな?」


俺はかねてからの懸案事項で半ば忘れていた奴を書き出す。


イメージショットの魔石を魔道具化して機械的操作だけで誰でも使える様にしたい。

 簡単な操作で次々に撮れる様にしたい。

 撮影する解像度も大きく向上させたい。


魔力波をぶつけてその反射を捉えてそこまでの距離を測りたい。

 動作は間欠で可。

 測定距離は0.5キロム程度必要。

 測定精度は2割程度ずれても問題無し。


ライト魔法の超強力版を魔道具化したい。

 点灯して0.2キロム先がはっきり見えること。

 魔石は10分程度持てば十分。


「どうかな?魔石部としてはちょっとやる気にならない?」


「いきなりの難問だな。どれもやったことがないから何とも言えんなぁ。急ぐのか?」


どうなんだろ?

もう国境問題は一旦決着がついたし、夜間偵察飛行も魔法兵同乗で十分カバー出来るし。

イメージショットだけは欲しいな。


「この中である程度急ぎたいのはイメージショットの魔道具だね。隣国の上空を飛んで連続撮影して帰ってから大人数で一斉に確認するんだよ。これを複数の機体で同時にすれば短時間で敵情偵察が完了するしね。」


「分かった。調査を始めよう。これの予算はどうするんだ?」


「とりあえず僕が建て替えておくよ。目処が付いたら情報局に請求するから安心してやっちゃって。」


中将は結構食い付いていたもんな。

出来たらかなりの数を買ってくれるだろな。


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