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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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112◇魔道ゴーレムエンジン

112◇魔道ゴーレムエンジン

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魔法団の応接室に通されると、前の時にもいたスタイルの良いエルフのお姉さんがお茶を出してくれた。

これぞエルフと言わんばかりの完璧スタイルに見惚れていると何やら咳払いがする。

慌てて正面に向き直ると団長が頬を膨らませていた。


「やっぱりアレがいいのか?儂の方がプリチーじゃろうが?」


「いやー、何というか、キレイとカワイイの違いですね。差はつけられません。」


「上手いこと言うのう。これも異世界の感性かや?」


「そうですね。どちらかというとステータスかと。」


「何じゃ、前の世界にもステータスはあるのか?」


「いや、そう言うステータスではなくってですね、何と言うか、属性や性癖とでも言いますか。」


「うむ。まぁそれ以上は突っ込むまい。男子特有の言い回しになりそうじゃしのう。」


「ありがとうございます。ではゴーレムエンジンについて。あの3本の腕はどんなゴーレムから取った物ですか?」


「あれは新たに作った物じゃ。何故か人の腕に似せて作った物が一番魔力変換効率が良いのでのう。箱の中に腕が3本入っておるというちょっと不気味な見た目になっておる。」


自覚はしてるんだ。

でも何故生体に似せると魔力変換効率が上がるのだろう?

あと、人型ゴーレムって見たことが無いんだけど、どこで使われているのかな?


「なるほど。生き物の模倣をすると良い何かがあるんですね。そもそも生き物自体が効率が良い動きをしているからとか。」


「それも散々論じられてきたところじゃのう。まぁ意味の無い形は無いということかもしれん。」


「そうなんですね。ところで人型ゴーレムってどんな所で使われているんですか?」


「人型ゴーレムは動きが遅い割に力があるので鉱山の危険な採掘坑で使われておる。有毒ガスや水没した坑道でも使えるからのう。操作はイメージ系の遠隔伝送魔法でミスリル線経由で現場を見ながら制御魔法陣を持った魔法使いが安全な所からやっておるな。」


「兵士には使えないんですか?」


「動きが遅すぎる。そもそも走れんし。歩くのも操作する方がかなり慣れんとまともに歩けんくらいだ。何より自分で判断することが出来んから戦力にはなりえんのう。」


まぁそうだろうな。

前世の人型ロボットも走れこそするが、兵士としては全く使い物にならないし。

何より稼働時間が短すぎてあっという間に動けなくなる。


「ところでお主の前世にもゴーレムはいたのか?」


「ゴーレムという括りではないですが、一応機械仕掛けを電気制御で動かす人型の物はあります。しかし前世での使い方は機能特化型と言いますか、人がそれに乗り込んで力を何百倍にもして力仕事をする感じですねぇ。」


建機や重機だな。

パワーショベルは人間がシャベルを持って手で掘るよりも遥かに能力が高いし、フォークリフトは人力では到底無理な重量物でも移動可能だ。

それらの説明をすると団長は身を乗り出して質問してきた。


「それじゃ!なるほど土木作業と重量物移送か。河川工事などでそれが使えれば土掘り人足の人数を減らした上に作業速度も上がる。湾岸の荷下ろし場から倉庫までの移送に大量の人足を使っていたのをそれが使えれば人数を減らした上に作業時間も短縮できる。いいことずくめじゃのう!」


「そうですね。前世でもその使い方が一般的でした。大きさも個人の庭先で使えるくらいのものから、こちらの倉庫に入りきらないくらい大きなものまでありました。適材適所ですね。」


「うむ。まずその個人宅でも使えるくらいのものから作ってみようぞ。人型の大きさ形にこだわらなければ応用範囲は無限ということじゃな。参考になったぞ。礼を言う。」


「あと、前回お話しさせてもらいました光る魔石通信の発展型についてはどうでしょうか。」


「あれはまだ研究のとっかかりについたばかりじゃ。焦らずにもうちと待てい。こちらも研究資源は有限じゃ。どうしても優先順位の並びはその時々の需要によって変化する。まぁ時々せっついてくれるくらいでちょうど良いやもしれん。」


「失礼しました。私の持って来る疑問なんぞ瞬く間に解決出来ると思ってましたので。」


「そんな訳あるか!お主は別格じゃ。そもそも魔道銃や魔道エアクラフトを我らに先駆けて作っておきながら何をボケたことを言っておる!どっちか言うと我らがお主に依頼したいくらいじゃぞ。」


「いやー、私はまだ学園の新入生なんですよ。魔法の理論も聞き齧り程度ですし、魔力も体力もまだまだですし。取り柄と言ったら探究心と根性くらいのもんですね。それと前世の知識。」


「いや、一番最後のが一番大きいじゃろ!それがあるからお前さんをお前さんたらしめておると言っても過言はなかろう!」


まぁそうなんですけどね。

マーティンとしての記憶が無い以上、それが全てと言ってもいいかもしれない。

2つの世界間の技術的乖離が大きいので、それを繋ぐのは両方の知識のある俺にしか出来ないのは優位な点だな。


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