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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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107◇王宮魔法団

107◇王宮魔法団

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すぐに中将宛に手紙を書き、王宮魔法団にアポを取ってもらう。

すぐには会えないだろうなと思っていたら次の日には回答が来て王宮魔法団の拠点に招待してくれると言う。

学園に迎えの馬車を出すと書いてあったので指定された日まで待つ。

翌々日の昼過ぎに学園に迎えの馬車が到着し、それに乗って王都に行く。

護衛はデビッドだけ同伴してもらった。

王宮に行くのに護衛2人では大袈裟過ぎるしな。

ついでなので最初に試作した音変換タイプのランバート・キーも持っていく。


迎えに来た馬車は非常に豪華なものであった。

6人乗りの大型の物で、4頭だてである。

執事の様な人に案内されて乗り込む。

走り出すと振動が非常に少ない事に驚いた。車輪のガラガラ音もかなり小さい。

まるで軽トラに乗っている様だ。

そう、まだ軽トラレベルだが。

それでもこの世界の乗り物としては非常に上品で乗り心地が良い。

ぜひ俺の馬車にもこの技術を使いたいものだ。


馬車の牽引抵抗も少ないらしく、4頭だてと相まって速度も非常に速い。

通常なら50分かかるところを35分程度で着いた。

馬車は王宮の門を潜り、王族の住む宮殿の横を通って奥の体育館くらいある建物に入って行く。

中には馬車止めが5本くらいあり、一番端の所に停まった。


「こちらでございます。」


執事?に案内されて長い廊下を歩く。

所々の開いているドアをチラッと見ると1階は訓練室の様で、派手な音が響いていた。

階段を上がって2階の一番奥の部屋に通された。

部屋の上には応接室と書かれたプレートが貼ってある。

まぁいきなり自室には招かれないか。


「よう来たの。お主と話せるのを楽しみにしておったぞ。まぁ茶でも飲んでくれ。」


のじゃエルフ団長はニカっと笑って部屋の隅に待機していたスタイルの良いエルフのお姉さんに指示をした。

へぇ、長身のエルフもいるんだ。

そう思って思わず見比べているとのじゃエルフ団長は少し膨れて、


「どこを見比べとるんじゃ!儂の方を向けい!」


いや、身長ですよ身長。


「失礼しました。団長さんがあまりにもお若い様に見えましたので、エルフの方は皆同じくらいの背丈と思っていましたら高い方もおられましたので不思議に思いまして。」


「儂はこれでも70歳じゃ。そこに控えておる者は40歳くらいじゃな。儂がこの見た目なのは幼少期に魔力過多で成長が止まったからじゃ。その代わり寿命は一般的なエルフの2倍くらいになるらしいがのう。」


「へ、へぇそうなんですか。それは大変でしたねぇと言うか、今はすごい立場じゃないですか。」


「うむ。王宮魔法団の団長は20年前に拝命した。それまでは儂の師匠が団長をやっておったが、さすがに200歳を過ぎてヨボヨボになっておったしのう。満足に指導も出来ん様になっちょったから引導を渡してやったわい。いや、まだしぶとく生きておるぞ。」


「そ、そうなんですね。師匠と弟子の間には色々ありそうですしね。」


「うむ。で、お主の方じゃが13歳で間違いはないんか?」


「はい、間違いなく13歳です。本来は去年入学していたはずなんですが、自領で事故に遭って1年間延期してもらったんですよ。」


「その間に魔道銃を作ったと。どうも腑に落ちんのう。事故に遭って記憶も定かでは無い者がなぜその様な物を作れる?」


あちゃー、こりゃバレてるな。

そりゃ興味を持った相手の事は調べるか。

情報局からのリークもあるだろうし、何より魔道エアクラフトが動かぬ証拠だ。


「はい、12歳の時の事故でそれまでの記憶を失ったみたいなんですよ。但し、言語能力はそのままだったみたいで、日常会話は出来ていました。それで両親の指示で家庭教師を付けられ、1年間みっちり勉強しましたので。」


「そんなことでは納得出来んのう。魔道銃も魔道エアクラフトも使っている原理は既存のものじゃが、それを物理的な構造に組み合わせて新たなものにすると言うのは今まで無かったことじゃしのう。お主がどこでその発想に至ったかを知りたい。」


やっべー、転生とスキルのことをどう説明しよう。

俺はこっそり手の平にステータスを小さく表示した。

この頃にはもう寄り目をしなくても思った時に思った位置に思った寸法で表示が可能となっていたのだ。


「ステータス表示」(13歳6ヵ月)

「名前:マーティン・ランバート」,「年齢:13歳」,「性別:男」

「レベル:64」,「体力:1280」,「魔力:3140」,「精神力:1450」

「攻撃力:1240」,「防御力:1160」,「素早さ:1030」,「器用さ:1540」,「賢さ:1670」,「運の良さ:1220」

「スキル:自衛隊魔法(ランク3)」

「スキル:粉砕魔法(ランク3)」


これ、バレるとやべぇもんじゃないだろ。

ステータスは他人からは見えないと言われているが、相手は王宮魔法団の団長だ。

どうなるか分からない。

一応学園入学時の自己申告ステータスは以下だが、実際との乖離が酷い。


「ステータス表示」

「名前:マーティン・ランバート」,「年齢:13歳」,「性別:男」

「レベル:12」,「体力:140」,「魔力:240」,「精神力:130」

「攻撃力:150」,「防御力:150」,「素早さ:140」,「器用さ:180」,「賢さ:160」,「運の良さ:260」


俺はスキルは秘密にしたまま前世の記憶についてだけ話すことにした。

これならたとえ矛盾していても確かめる術は無いからだ。


「実は私には前世と思しき記憶があるんですよ。12歳までの記憶とそのまま入れ替わった様な感じですね。その世界では魔法が無くて機械と電気で社会の仕組みは作られていました。」


「それであの魔法と物理が組み合わさった物を作り出したというんじゃな?じゃが、なら魔法はどうやって覚えた?」


「事故後に両親に1年間の入学までの猶予を貰いまして、その間に自領の魔法に詳しい者に手解きをしてもらいました。書籍もある程度入手出来たので、それを見ながら勉強しまして。」


「それにしてはお主はやたら詳しく見えるぞ。」


「いえ、広く浅くです。浅いと言っても原理はある程度理解していますので、物理と組み合わせる方法を専門家に指示する事はできます。魔道銃も魔道エアクラフトも私一人では到底作れませんよ。」


「なるほどのう。前世の記憶については聞いたことはあるが、実際に持っていると言う御仁に会ったことは今回が初めてじゃ。その世界について聞かせてくれんかいのう。」


うーん、どこまで話したもんか。

ハードウェア、ソフトウェア共にこちらの世界にも似た概念はある。

魔道具と魔法陣だな。

だが、純粋な物理で構成されている前世に比べてこっちは不思議テクノロジーの魔法がベースだ。

似てはいるけど根本的に違うんだろうな。


「では大雑把に。まず、前世では魔法がありません。但し、空想小説などでは題材として使われているので、一般人でもおよその概念は分かります。そして、電気と機械の文明レベルですが、こちらの世界とは比べ物にならないくらい進んでいます。そして、こちらで魔法で実現していることは大概電気と機械で実現してしまっています。」


「おお、それは興味深いのう。例えば今日迎えにやった馬車じゃが、あれは魔法団も特別仕様で乗り心地、速度、頑丈さを全て兼ね備えた最新型じゃ。あれをどう見る?」


「確かに乗った直後はすごいと思いました。ただ、10分も乗っていると前世で乗っていた「自動車」という乗り物とどうしても比較してしまうんですよね。申し訳ないんですが、前世の自動車の方が数倍快適で速いです。何より馬を使いませんので維持も簡単ですし。」


「何と!馬を使わない乗り物じゃと?と、驚いてみせたが、実はそれはこちらでも研究中でのう。今試作を走らせているところぢゃから後で見せてやろう。その時感想を言ってくれい。改善案、ダメ出し、何でも良いぞ。」


「それ、研究している人に対して失礼になりませんか?しかもこんな若造に言われるなんて。」


「心配無用じゃ。お主は既に魔道銃と魔道エアクラフトで名を馳せておるからのう。魔法団でもあれには感心しとるぞ。」


「え?魔道銃も使われたことがあるんですか?」


「うむ。情報局に2丁融通してもらった。一通り試してみたが、あれはまだ完成形ではないじゃろ?」


うっ、そう言われると地球の200年の銃器の歴史がのしかかって来る。

まだ火縄銃もどきなんだよなぁ。

それからアサルトライフルまでの間にどれだけの技術格差があるか。

これはもう魔法団に半分受け持ってもらうしかないかな。


「そうですね。前世の記憶ではあの形式の銃は200年以上前に使われていた原始的な物ですね。現在のこちらの技術ではあれが精一杯だったので、まず普及させる事から始めるようと思いまして。」


「して、お主の時代に使われているのはどの程度なのじゃ?」


「人間が持って撃てる範囲の銃では、1キロム離れた所に置かれたスープ皿を狙って当てられるくらいですね。連射速度に関しては1秒間に10発程度は撃てます。銃そのものも量産品でかなり安いですし。」


「それはすごうのう。それが20本もあれば戦局がひっくり返るのう。」


はい、それはもう実感してます。


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