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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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103◇魔力回路=電気回路?

103◇魔力回路=電気回路?

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次の日の朝に再度軍部工場に行き、寝食忘れて没頭しているエドモンドを訪ねた。

モーリスも一緒になって機構部を調整している。


「おはよー。調子はどう?」


「もうちょっと待ってくれ。あの程度の魔石で接点が焼けるのがどうも信じられなくてな。何か他に原因があるんじゃないかと色々調べている最中なんだ。」


「ひょっとして、魔石入れから伸びているミスリル線が太過ぎるんじゃぁないの?」


「うーん、それも考えたんだが、細くしても程度問題で焼けるんだよな。逆にミスリル線の方が熱を持って絶縁被覆が少し変形するんだ。」


「なら別の手段で接点の保護を考えた方がいいかもね。ミスリル線に独立した大魔力スイッチを追加して、セレクターが切り替わる時は一時的に大魔力スイッチで魔力供給を止めるんだよ。そしてセレクターの接点が切り替わった後に大魔力スイッチをオンにすればセレクターの各接点の動作時に過大な魔力が流れないと思うんだけど。」


「大魔力スイッチなら王宮魔法団が魔導砲の発射に使っていると聞いたことがあるな。情報局の中将さんに聞いてみてはくれないか。さすがに魔石部の設備にも使っていないんでね。あ、ついでに魔力遮断器もね。」


「うん、早速聞いてみるよ。今から行ってくるね。」


俺はザンドとデビッドを引き連れ、馬車に乗って情報局まで行く。

馬車で5分くらいなんだが、途中ちょっとガラの悪い所を通るんで貴族は歩いて通らない方がいいと言われてるし。

まぁ2人とも左脇に9mm拳銃を忍ばせているんで襲われても負けることはまず無いと思う。

特にデビッドは魔法組で威力の高い攻撃魔法も使えるし。

ザンドも剣技は一級品だ。

89式は先日ランバート領に帰った時に向こうに置いてきたんで改めて出して俺専用馬車の床下に補充しておこう。

俺自身用のは自分のストレージに入れてあるんで護衛の2人用だな。


「情報局のモーガン中将にお取り継ぎ願えますか。」


俺は情報局が発行してくれた身分証を受付で見せてアポを取ってもらう。

緊急時以外はちゃんとした手順を踏まないと常識が無い小僧だと思われるしな。

身分証は学園に発行してもらった物の上位互換だ。

所属、名前、生年月日、身分の欄があり、見出しの様に「スカンク・ワークス(魔道エアクラフト開発部)代表」とある。

その下に「国軍情報局技術支援外部協力員」との記載があり、中将のサインもあった。


この身分証、物凄い効果がある。

受付で見せて中将のサインを確認した途端、受付の人が立ち上がって丁寧な扱いをしてくれる。

それまでは学園の生徒の見学かと思われていたのかもしれない。

護衛付きとはいえ、13歳相応の背丈と顔つきだもんな。


受付の隣の控室に通され、紅茶と茶菓子を出される。

中将には取り継ぎしますのでご用件をお聞かせくださいと丁寧に言われる。

俺は受付の人からメモ用紙を借り、要件を書き込む。


魔導エアクラフトの改良に必要な部材の調達をお願いしたい。

・大魔力スイッチ

・魔力遮断器

・魔力測定器


受付の人は書かれた内容を見て首を傾げていたが、メモ用紙を受け取ってアポを取りに行ってくれた。

まぁあの内容が分かる方がおかしいな。


5分ほどして受付の人が帰ってきて、中将は1時間後にお会いになるのでそれまでここで待ってくれと言われる。

俺は了承し、護衛の分の茶も要求した。


3人で控室の椅子に座って待っていると、30分もしないうちに中将が駆け込んで来た。


「マーティン、また何か大層な物を要求して来たな。どこでこの情報を聞いた?」


「学園の魔石部のエドモンドさんが何となく聞いたことがあるって言ってました。王宮魔法団の魔導砲の発射に使うんだとか。」


「どっから漏れたんだその情報。魔導砲自体、名前以外は知られていないのに。」


おや、その言い方は中将は魔導砲について詳しいのかな?


「なんか学園の卒業生にかなり昔に聞いたという様なことを言ってましたが。原理も何となく分かるって。」


「分かった。それが必要なんだな。それ以上は突っ込むまい。とりあえず数種類ずつ取り寄せるから、極秘扱いで頼むぞ。」


「はい、もちろんです。取り扱いもエドモンドさんだけにお願いします。」


「ところで魔導エアクラフトの3人乗りの奴はどうなってる。」


「一応一人で操縦できる様に改良して試験飛行も済ませました。ただ、魔石ジェットエンジンの魔力制御に先ほどの機材が必要なんですよ。速度を抑えれば無しでも飛べますが、それがあると最高速度が今の2人乗りよりもかなり向上しますね。」


あれからよく調べたらやはり全開時に充填魔力流量が大きくなるだろうという結論になった。

3分充填の21分放出だ。

いくら充填速度が速いと言っても少ししか放出していない時とほぼ全て放出してしまっている時の充填魔力流量は違う。

全開時にはかなりの割合で放出しているのだろう。

電解コンデンサへの充電電流と似ているな。

完全放電に近い状態の電解コンデンサに大容量の電源を接続すると突入電流で接点が焼損する場合がある。

それと似た現象が起こっているのだろう。


「なるほど、それは重要だな。それにしてもあの連中がかなりすったもんだしても解決しなかった問題が君が噛んだら数日で解決したというのか?」


「まぁそうですね。私はアイデアを出しただけで、実際に作ったのは彼らですが。それでも私が提案した内容は全く思いつかないと言ってましたね。」


「うーむ、そうなるとますます君が欲しくなって来たぞ。どうしてくれるんだ。」


「いやー、勘弁してくださいよ。本当に必要な時にはちゃんとお手伝いしますんで、今は学園の生徒で居らせてくださいよ。」


この年で軍属はイヤだー。

何が悲しうて軍規で縛られにゃならんのだ。

上官の命令は絶対だし、脱走して捕まると強制労働10年だし。


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