禁書庫と皇女様⑥
「……ここが禁書庫の扉ですか?」
「地獄の門?」
禁書庫に案内されてたどり着いた先には、禍々しい分厚い扉があった。
「……ねえ、シア? カードを差し込んだり、読み取らせたりする場所ある?」
「いえ、見当たらないです?」
二人でそれらしき場所を探したが、見当たらない。カードを持っているだけで開くタイプかとも思ったが、扉はびくともしなかった。
「!……ユウタ、こっちが光ったです。何か見たことない模様が……。もしかしたら文字かも?」
シアのいる場所に行くと、確かに文字が刻まれていた。そう、異世界語で。
「……なるほどね、ミハルさんが言ってた『自分で決めろ』って、そういうことか」
「ユウタ読めるですか?」
しかしこれを開けるにはシアに秘密を打ち明ける必要があるなぁ〜どうしよう。
「シア、こっからは冗談抜きで、真面目な話をする」
ただならぬユウタの雰囲気を感じ取り、シアは真剣な表情で答えた。
「なんですか?ユウタらしくもない」
「この扉を開けることはできるんだが、オレの重大な秘密を話すことになる。それを聞いたらもう後戻りできないし、今まで通りの関係でいられないかもしれない」
「!……それは」
「それに、ここに何が入っているかも書いてあって、正直シアが求めているものとは程遠いと思うんだ。オレからすると、リスク高い割に得られるものが少ないと思っている」
「私は……」




