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禁書庫と皇女様⑤
図書棟に戻り、司書長さんたちにミハルさんとのやり取りを説明した。
「……そうですか。ユウタさんが許可証をもらったんですね。……ということは、卒業後は学園勤務でよろしいですね?」
「何がよろしいんでしょうか?まだ決めてません」
「?……学園の特別な許可が必要な場所に、在学中から出入りできるようになった生徒は、ミハル様の唾付きと呼ばれていて、ほぼ全員が卒業後に学園関係者になってますよ?」
「……唾付き?」
なんか嫌だな。
「私たちはユウタさんを歓迎しますよ。何せ、2週間ぶりに定時で帰れるんですから。何なら私と婚約します?」
この世界の住人は、見た目が10代で止まる。そのため、司書長さんも実年齢は大人だが、見た目は文学少女風の美少女なのだ。そんな女性に冗談でも婚約を持ちかけられると、照れてしまう。
「ユウタ、おばさんの戯言は聞き流せばいいですよ」
「カードをもらえなかった小娘はどこの誰かしら?」
「!!……この! ……離すです、ユウタ! このおばさんを殴れない!」
「ユウタさん大変ですね、いつも子守りご苦労様です」
もう勘弁して。




