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アースガルズ・ガール  作者: カサノクロドミ
第2章・車椅子の少女と歌姫
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車椅子の少女と歌姫⑤

そして授業が終わり、公園の広場に4人が集まっていた。


「ごほん!この人はミホさん、クラスメイトで友人で、最近、街を騒がせている『歌姫』さんです」


「ユウタくん、その説明は悪意を感じるよ。紹介にあずかりました、ミホです。アスカ先輩とも面識があり、よくしてもらっています。名前を聞いてもいいかな?」


カエデはぽかんとしていたが、やがて慌てて答えた。


「わわわ……私はカエデと言います。いつもお姉ちゃんがお世話になっています。……あと、お兄ちゃんにはアイアンクローをくらわせるくらい仲がいいです」


「……んん?」


やめてくれないかカエデちゃん。ほれ見たことか、2人から熱い視線が飛んでくる……今日生きて帰れるかな?


「……あのミホさん!どうして隠れて歌っているんですか?」


「えっ? あぁ、実は教えてくれた先生がいたんだけど、後は1人で頑張れって、遠くに行っちゃって、練習中の歌だから恥ずかしくてね」


「……あれで練習中なんですか?すごいです」


2人の会話を微笑ましく見ていると、アスカ先輩から声がかかった。


「おい!アイアンクローってどういうことだ?」


「『初めてで恥ずかしかったけど、うれしかったです』の正体ですね」


「なるほど。……ってそういうことされるぐらい怒らしたんじゃねーか!」


「ギャー!」


今日は姉のアイアンクローをもらった。

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