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アースガルズ・ガール  作者: カサノクロドミ
第2章・車椅子の少女と歌姫
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車椅子の少女と歌姫③

日没を告げるように、時計台の鐘が鳴り響いた。


「あっ! もうこんな時間。病室に帰らなきゃ。お兄さんのせいで、歌姫さんを探せなかったじゃないですか!」


「……いや、これはすまん……オレのせいなのか?」


「責任を取って、明日も来てくださいね」


「……来なかったら?」


「お姉ちゃんに連れてきてもらいます」


「……やめてください。死んでしまいます。……わかったよ。明日もここでいいのかい?」


「ええ!それじゃ、私はこれで」


車椅子とは思えないスピードで走り去っていった。大丈夫かな?通行人を跳ねたりしないかな?


「……っと、のぞき見はよろしくないですよ『歌姫』さん」


「……」


そう言われて木の陰から出てきたのは、ミホだった。


「……私との約束をほったらかして、女の子と話してて楽しかったですか?ロリコンさん?」


ミホはご立腹のようだった。

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