第六部 第四章
「いや、その人選で大丈夫かな? 」
などと<疾風>さんがアリアーネ嬢にいきなり突っ込んだ。
「どういう事ですか? 」
「いや、手練れだし、強いし、そう言う意味で選んでいるのだと思うのだが……トゥルーラブは馬鹿みたいについ秘密を言っちゃう癖があるだろ」
「は? 」
「ああ、知らないのか? 冒険者グループの女性とか、そういうのを相談男で食いまくるのがトゥルーラブで……、いちいち自慢話が凄いんだが。アチアチカップルのアニサキスが有名になったのは例の<異教>と<悲鳴>を倒して名を挙げた時に、あいつは俺が教えたんだとか方々で言いまくってな」
「は? 何度かギルドキングダムの冒険者ギルドで俺は会っただけだけど」
「だろうな。自分は凄腕だって威張る為に、アチアチカップルのアニサキスを利用していた男だぞ? 」
「はあああ? 初耳なんですけど? 」
アリアーネ嬢の顔が歪む。
「あの当時は凄かったぞ? それなら、アチアチカップルのアニサキスさんを紹介してって言われるようになって言うの止めたみたいだけど。とにかく軽いからな……」
「ぜ……全然ダメじゃん」
「困りましたね。手練れが本当にいないんですよ。それで、仕方なくって人選で……。すでに<ワールドハイドゥ>に連絡してますし。サポーターはトゥルーラブさんですって……」
「なら、すでにあてがう女冒険者を用意しているかもな」
「は? 」
「あの馬鹿は自分が仕留める女冒険者がいたら、そっちに集中して管理がガバガバになるんだ」
「えええ? そう言えば、トゥルーラブ率高かったような。<ワールドハイドゥ>は……」
「なんで、こっちもそんなにガバガバなの? 」
「ワッセナー商会がらみだと、情報局も助言とかでいろいろと指定してきますからね。トゥルーラブさんはベテランだし、女癖以外は問題無いし、強いですから、ややこしい所に当てるのは最適なんですよ」
「そんなの理由にならないじゃん」
「ベアトリクス・フォン・アレクスト女王陛下が強力に改革を押し進めて来ましたが、それでも、そういう国の根幹にあるいろいろな官僚たちの関係とか縁戚関係とか閨閥とかいろいろとしがらみがあるんですよ」
「とにかく、トゥルーラブにも警告をしておいた方が良い。下手にダンジョンで声をかけられるとやばい」
「でも、レオンって名前で呼びませんか? 」
「いや、あのおっさん。結構、ギルドキングダムの中でもコードネームで呼ぶ馬鹿だぞ? 」
「ああ、俺はこんな奴等と仲間なんだぜって言うのをアピールして女を引っかけるからな」
「どうしょうも無いな」
「困りましたね」
そうしたら、リリーさんが微妙な顔をしておられる。
どうしたんだろうか?
「ソイツハキニイッタラスグニコエヲカケルノカ」
「片っ端からだ」
「結構、そう言う意味では最悪の人です」
「ワ……ワタシ……」
「私? 」
「ナンドカアッタノニコエヲカケラレタコトナイヨ! 」
「いや、それは……」
「ユルセナイ! コンナピチピチノビジンガイルノニ! 」
そうリリーさんが拳を握っておられる。
あーあーあー、連れてったら駄目じゃね?
「すいません。ベアトリクス・フォン・アレクスト女王陛下の直々の命令ですんで……」
「ひえっ」
相変わらず、俺の心を読んだようにアリアーネ嬢が言ってきた。
どう考えてもやばい感じしかしない。




