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第五部 第五章

 属性とはこの手の作品に良くあるのは、教会とかで鑑定してもらって、やっと自分で理解してって話だが、この世界は天啓である日に突然に授かる。


 それで、俺の場合、自分が転生者だと途中で思い出した瞬間に、あの亡くなった時のもっとコミニュケーションが取れていればって願いから、天啓の様に記憶が戻った時に手に入れた。


 8歳くらいだったかな。


 それを手にして嬉しかったかって言うと、そうでも無かった。


 過去世の記憶と性格を取り戻したせいと親が話したがらない家庭の事情をスキルコミニュケーターで知ってしまった。


 父と母が過去の病気とかでの大きな借金の上に、兵役とか苦役もあり騎士階級といえども末端は義務ばかりで美味しい所は無かったのだ。


 そして、騎士なら雇っている家人もいるはずだが、お金が無いので辞めてもらっていた。


 その辺りは江戸時代の御家人と同じで、家を守る家人が雇えないものは、徳利を使って扉の開け閉めを工作して一人で出来るようにしたり、切ないまでの費用の切り詰めがあるのだ。


 それはこの世界も同じだ。


 そして、うちも内職とかしていた。


 父は本当は冒険者とかしたら駄目だが、それでも、その辺りは王家も騎士階級が困っているのを知っていて、ギルドキングダムのお達しで、武術の練習の名目でダンジョンに月に3度ほど入れるようになっていて、それで稼いでいた。


 それを俺も手伝っていたわけだが、それで逆に冒険者の方がダンジョンに入る回数を制限されてなくて、実は実入りが良いのを俺は知ってしまった。


 だって、毎日だって鑑札を持ってれば入れるし。


 同じダンジョンに入り続けると癖もわかって、あまり危険が無いのも分かった。


 だから、そう言う意味では余程、冒険者の方が騎士より安全で儲けが多いでは無いかと。


 それで母がまた病気になり、運の悪い事に兵役が来て、父は出て行った。


 ちょうど、その辺りから近隣の国とギルドキングダムの王家がギクシャクして小競り合いが続いていた。


 母は貧乏の為に結局は折り悪く病気で亡くなってしまった。


 そして、父も小競り合いの流れ矢で死んでしまった。


 父の遺品が届いて、たいしたものが何も無いので、本当に馬鹿馬鹿しくなった。


 だって、どう考えてもダンジョンに入って冒険者をやった方が儲かるし。


 そこまで父と母が切り詰めてお金を返していたのに、借金はまだ残っていたので、思い切って騎士爵の地位を売った。


 最下級でも、固定給はあるし、身分も平民よりは高いから欲しがるものがいるのだ。


 貴族は難しいが、騎士爵は意外と売買されていたのだ。


 国にとっては戦争で戦えるかが大事だからだろう。


 それで借金を全部返済して、その時は嬉しかった。


 そこから先は幸せの為に金金金である。


 冒険者になる事にした。


 んで、冒険者になった後で、ある大きな貴族家のトラブルに関わった。


 跡継ぎ問題である。


 その時にスキルコミニュケーターを使って、情報屋みたいな事をした。


 何しろ、真実の話をすぐに調べれるので重宝された。


 でも、雇い主がタチが悪いので、そろそろ距離を取ろうとしたが、捕まりそうになったので、向こうの相手にこちらで探っていた雇い主の情報を渡して潰し合わせた。


 結果として、俺はちゃっかり逃げたつもりだったが、ベアトリクス・フォン・アレクスト女王の直属の情報部に目をつけられて、その後にスカウトと言う流れである。


 だから、その時もベアトリクス・フォン・アレクスト女王陛下が進藤結衣とか思いもしなかった。


 とにかく生きるのに必死だったし。


 



 

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