第三部 第三話
俺が何故、最高級娼館の秋月を目指すかと言うと、そこはギルトキングダムの貴族様や官僚達が人目を避けて集まる場所なんだそうな。
べアトリクス・フォン・アレクスト女王陛下のおかげで良き父良き母とどこかで聞いたようなフレーズで性病とかそういう問題も強権で解決したものの、愛人さんとかまで駄目な空気にしちゃって、そうなって性欲で困り果てた者たちが秋月に集うと言う話。
都市伝説では無いのだ。
実際、どんなに良き父でも朝勃ちはまだするんだよと。
いい年こいてエッチもしてるんだよと。
子供にとったら、それがおぞましくてもやってるんだよと。
そういうのが男に抑えられるわけがないでは無いか。
浮気は駄目だし、妾も駄目だし、第二夫人もトンデモナイと言われた人々が……火照りを集めたギルドキングダムの貴族様や官僚が、朝勃ち君で集まるのがここなのだ。
待合室も個室対応で、執事みたいな案内係が誰にも会わないように配慮して、案内してくれる。
だから、あの貴族と会ったぁぁぁとか、官僚のくせにあんなとこに居やがったぁぁぁとか言われる事は無いのだ。
向こうの世界で、役人のくせに夜にいかがわしい場所に行ってたぁぁぁと騒ぐ奴はこちらにもいるのだ。
下半身は別人格扱いだと思うぞ。
貴族様もこんなとこに来ていたとバレてプークスクスと笑われたらたまらない。
そんな不安を全く心配しなくて済む、最高級娼館の秋月。
素晴らしい。
まさに、男の夢だ。
そう、豪奢な待合室でにやにやと笑って座っていた。
高級な貴族御用達のソファとクリスタル製のテーブル。
そして高価な絵画などが飾られていて、まさに貴族様や高級官僚御用達だとわかる。
ノーパン喫茶とかレベルの低い事を言ってすいません。
吉原の花魁クラスとすぐに相手とエッチが出来るのがここだな。
花魁は何回も会いに行って、何もせずに花魁と顔馴染みにならんと出来ないし。
そして、このセキュリティの万全さ。
樫の木でできた扉にも中に鉄板が入れられているのが分かる。
もしもの時は客の逃げ道が大量に作られているとの噂だ。
ここは、さらに引退したジェイドグループだった人とかが雇われていて、流石のアマゾネスもそう簡単に入ってこられない。
ふふふふ、さっきから微笑みが止まらない。
今日は初めてだし、ずっと夢だったんだ、思いっきりバブってみるか。
「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ! 俺だって機会が無かっただけなんだ! 俺の心を後押ししてくれてありがとう、アリアーネ嬢! 」
こみ上げる笑いが止められない。
だが、急に豪奢な待合室の外の廊下の方が騒がしくなってきた。
微妙に恐ろしい単語が騒がれている言葉に混ざっている。
戦争ってなんだ?
まさか、アマゾネスが来たのか?
いや、しかし、ここには入れないだろう。
俺からしても、相当な手練れでアマゾネスと同じくらいの気配の化け物がさっき秋月のガードマンで何人かいたし。
それが全部が最高級娼館の秋月のもしもの時に雇っていると言う手練れの面子なのだろう。
あの連中なら軍隊でも無ければ止められまい。
それほどの連中を雇っているのだ。
だが、気になる。
あの暗殺部門のアマゾネスが俺に警告だと?
少なくとも俺は聞いたことが無い事が今、起こっているのだ。
仕方ないので、俺の担当だった案内役の執事さんをハンドベルを鳴らして呼んだ。
年は60歳くらいで、その動きから本当に昔は貴族の執事をしていたように見える身のこなしの人だ。
俺は小心者なんで、段々と不安になってきたからだ。
ごめんなさい、時間間違えて設定してました




