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ボクは聖職者らしからぬ髪色と毛量の修道女に案内され、洗濯が終わるのを待っていた。
「どうぞ、修道院で作っているクッキーです」
待っている間、聖女がクッキーを用意してくれた。どこか見覚えのある箱だが気のせいだよな……ここ異世界だし。食べようと思ったが、着替えで用意してくれた甲冑が重すぎて動けない!
そういえば……この時代、いやこの世界の洗濯ってどうやってるんだ? 確か中世には石鹸が存在していたハズだが。
「はい、発酵させたオシッコを使って洗濯してます」
それ古代ローマの洗濯方法! つーか尿汚れを尿で洗うって意味ねーじゃん……完全にイカれた世界だわ。
ところでこの聖女、さっきから忙しそうに動き回っているが……何をしているのだろう?
「ここは教会が運営している無料の病院です」
「無料の病院?」
「はい……お金がなくて病気の治療ができない人々のため、ボランティアで活動しております」
うわぁ聖女だ! ほっ……本物の聖女だ!
すごーい! まるで私みたい……続くよー!




