第1章 春 第2節 戸惑い
第2節です。
締切までに執筆できるか不安です。
その帰り道だった。
「痛い。」
俺が石に躓いて転んでしまった。
はずかしい姿をなおに見られたと思い、顔を見た。
すると、
「痛い時、そういう顔するんだねぇ。」
いつもの柔和な笑みを浮かべたなおが怖かった。異質だった。
「この石に躓いたんだよね。よっと。」
そう言うと、なおは俺に石を差し出した。
「はい。これでもう、この石で転ばないね。」
普通、そんな事するかと疑問を覚えた。
だが
「ありがとう。大丈夫。この事は絶対誰にも言うなよ。」
俺は好意を受け取った。
「分かったよ。」
「なおくん、怖い。なんでニコニコしてるのに、目は笑ってないの。」
嫋やかな黒髪の少女に声をかけられていた。
「そう見えるの?じゃあ、なおすね。」
「かずが来てくれたから、じゃあ。」
「かず、サッカータイム?」
「あぁ、サッカータイムだ。」
「やったぁ。」
そう言って笑顔を浮かべたなおの表情を見る。
目だけ笑っていなかった。
なおはどんな世界を見ているんだ。違う世界を見つめているのか。
誰よりも仲の良い相棒のことが分からなくなった。
「なお、お前は」
「さぁ、始めよーう!」
遮られた言葉は虚空に浮かぶ。
「うん。」
最後まで読んでくださりありがとうございます!
次回、漁師!




