第九百六十一話
まず課題をどうするのかはともかく、何故このテーマにしようと思ったのか、そして旋風刃や神風刃が一体どういうものなのか。ということに関しては今のままでもかけるのではないか?ということで、とりあえずその部分だけでも書かせてみることにした。
椿がどういう文章を書くのかわからないということもあるのだが、予想通りと言えば予想通りと言える結果になった。
これでっせ!
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過去留学レポート
沖野宮中学校三年四組 朝森椿
レポートのテーマは神風刃の課題についてです!
私は過去で半年間くらい学びました!お母さんに私が使っている神風刃を見せたところ、とーんでもない速度で私よりも実力を高めてしまったのです!さすがお母さんです!ただ、ここから私は「お母さんが神風刃を理解した過程」を教わることで、今以上の実力を発揮できるのではないかと考えたのですよ!
神風刃は私がこれからも使っていく戦闘手段です。過去に行ってお母さんから学んだことで、強化した形態である『儀典神風刃』というものを習得できましたが、こちらもお母さんの方が実力が高いのです!なんてこった!
感動すると同時に、私はお母さんの習得方法を客観的に判断することで、今以上の実力を手にするきっかけになると考えました!未来のお母さんは二刀流が基本になって私とは戦闘スタイルが異なっているので、まだ一刀流の剣術に対して慣れが強い過去のお母さんが傍にいるこの環境を活用できるということでもあります!
そんな感じで、私は神風刃の課題というテーマを設定し、これを明確にすることをこのレポートのテーマにします!
まず「旋風刃」とは何か。「神風刃」とは何かということですね。
神風刃についての課題を早速……と言いたいところですが、そもそも神風刃は旋風刃の「再編版」ともいえる形態をとっています。そのため、まずここで二つの戦闘技術についての定義を明確にします!
まず旋風刃は、お母さんの実家である八代家に代々伝わる戦闘技術です。
刃の形をとる風を発生させて、それを飛ばしたり、刀や体に纏わせたりして戦います。様々な技がある……のではなく、剣術として様々な方向から刀を適切に振る反復練習と、状況に応じた風の形を定めて発動するというコンセプトによって成り立っています!その場その場で決めている、言い換えれば臨機応変を軸としたものになっていて、基本的には風を発生させることを戦闘手段に組み込んでいきますが、旋風刃には風を軸として様々な属性を混ぜて戦う技術も存在します!これにより、より臨機応変という点において幅が広くなっているということです!
まとめると、1つ目に「八代家が継承する戦闘技術である」こと、2つ目に「剣術に斬撃属性の風を併用する戦闘技術である」こと、3つ目に「風を軸とする場合、他の属性を混ぜることもできる」ことの3点にまとめることができます!
次に神風刃は、私が戦うために、お母さんが使っていた旋風刃をお父さんが改良して作った物らしいです!八代家の戦術指南書には、旋風刃の派生系統として書かれていますよ!
基本的な戦闘スタイルは旋風刃と変わりません。風を纏ったり飛ばしたりして、その場その場に対応する技を駆使して戦います!
ただし、風を軸として様々な属性を取り入れる旋風刃と異なり、神風刃は風属性に絞って戦っています。
外見的にはそのくらいしか変わりませんし、それだけを言ってしまうと神風刃は他の属性を混ぜないゆえに戦術の幅が狭くなっていると思われるかもしれませんが、「戦闘コンセプト」ではなく、「発動コンセプト」に目を向けると、大きく異なるのです!
旋風刃を使う場合、風属性魔法を使用します……神風刃もそうですけどね!
多くの属性の魔法は「その属性そのものを発生させる」ということを行います。火属性なら火を起こしますし、水属性なら水を発生させます。風属性は「風」ですが、風というのは単なる空気の流れで、空気を生み出す必要はないわけです。ただし、多くの風属性魔法は、空気そのものを生み出しています。
この発動コンセプトのメリットは、そもそも大量の空気を認識して動かすという、『反射的にやりにくい手段を取らない』ということです。
戦闘というものはかなりスピードがあります。ちんたらやっている暇はないのです!
空気そのものを作り出して飛ばすということを行うので、わざわざ他から風を調達するということがないわけです。これによって、反射的に風を巻き起こすということが可能になります。
しかし、旋風刃はこのコンセプトを取らずに、『周りの空気を動かして風にする』というコンセプトを取っています。
旋風刃は今でこそ、風を飛ばしたり纏わせたりする戦闘手段を取っていますが、戦術指南書の最初の方を読んでみると、「まわりの空気を操作することで、自分が体を動かしやすい環境を構築しつつ戦う」というコンセプトになっているのです!
体を動かし、刀を振る際の空気抵抗。的確に酸素を取り込むための呼吸補正など、体を動かすという行為にはこれらの要素がかかわってきますが、多くの戦闘方法ではこれらに「適応」する形で成り立っています。しかし、旋風刃は適応するのではなく、それらを操作することで自分にとって有利にするというコンセプトで最初に作られました。
なお、魔法では軽いもの作ったり動かしたりする場合、重いものよりも魔力の消費効率は低いです。そして、演算能力を除いて魔力の燃費という視点では、精製よりも移動のほうが効率がいいのです。
反射的にはできないというデメリットはあるのですが、何が言いたいかというと、「空気を作り出す魔法」と「空気を動かす魔法」では、「空気を動かす魔法」の方が消費効率が良いのです!
この魔力量の効率を前提にして、作業効率が高い空気を動かす風属性魔法で戦術を組み立てた時に余った魔力を、「他の属性を生み出して組み込む」ことに使うことで、旋風刃は風属性を軸として、他の属性を使うことができるのです!
これに対して、神風刃は空気を生み出してそれを使うというコンセプトになっています。
先述した通りのメリットがあるので、急激に変わる状況にも対応できるようになっています!
作り出す空気は攻撃に使うための特別製で、性能も高めなのですよ!むっふー!
このコンセプトがあることを軸にして、課題を提示していきます!
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本文だけで2378文字である。
が……この……あふれ出るというか、にじみ出てくる『椿感』が尋常ではない。
口から出てくる言葉と書いているときの言葉が同じようになるというのは珍しいことだと思うのだが、ド直球に椿はそうなってしまった。
いまさら直すような時間的な余裕はないので、もうこの文体に関してはこのままでいいということにする。
これを修正して直していくとか、マジで終わったころには魂が抜けた幽霊のようになってしまうからな。
「……ヤベェな。これ」




