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 気が付くと弘毅は全く、別な場所にいた。



 狭間と加奈子が冷たくなった駿一の前で

呆然と立ち尽くしているところだった。

 そこにあの黒ずくめの服を着た男の一人が

何やら狭間に話しかけている。

 弘毅にはその話の内容はよく聞き取れなかった。


 だが、黒ずくめの服の男が話し終え、

しばらく考えた狭間は目の前の駿一の遺体を


見詰めながら、小さく頷いた。


 すると、再び弘毅の頭が痛み出した。


 だが、弘毅はもとの場所には戻らなかった。

 次に弘毅が気が付くと、また別の場所にいた。


 そこは弘毅が事故に遭い、次に目覚めたときにいた

マスターコンピューターが管理する”ギャラクシア”の


施設内の手術室らしき部屋とそっくりな場所だった。

 狭間は目の前の手術台の上に横たわる駿一の遺体を


見詰めながら

 「ごめんなぁ!息子よ・・・・

直ぐに生き返らせてやるからな!・・・・」

 と言うと手術用のメスを取り、駿一の身体を

切り刻み始めた。

 全ての手術を終えて、狭間は重い思いで

手術用のメスを置いた。

 狭間がメスを置くと手術室らしき部屋に

黒ずくめの服の男達が入ってきた。

 黒ずくめの服の男の一人が思い面持ちの

狭間に

 「どうでしたか?・・・・」

 と話しかけてきた。

 哀しい表情で狭間は手術台に横たわる駿一を


見詰めながら

 「一応、出来る限りのことはした。

・・・・後は経過を見てみないと・・・・」

 と黒ずくめの服の男達に言った。

 「そうですか・・・・」

 黒ずくめの服の男の一人はそう言うと狭間と

加奈子を施設内へと止めた。


 時は経つが一向に駿一は目覚める気配は無かった。


 狭間は駿一のカルテを見詰めながら

 「息子(駿一)!どうして、目覚めぬのだ?」



 と呟いた。

 そんな中、加奈子は懸命に目覚めない駿一の


看病をしていた。

 その狭間らがいる施設内に施設自体を壊しかねない

ウイルス(物体)をやって来た。

 狭間は施設内にやって来た動かないウイルス(物体)を

見詰めながら

 『もしかしたら、コイツならいけるかも・・・・』

 といけない考えをした。

 狭間は早速、駿一と動かないウイルス(物体)を

融合させるべく、手術を施した。


 だが、やはり、それでも駿一は目覚めなかった。

 「やっぱり、ダメか・・・・」

 狭間が諦めかけたその時・・・・

 突然、動かなかったウイルス(物体)が動き出し、

分裂を始めた。

 ウイルスから分裂したその一つが変形し、その姿を


駿一とそっくりになった。

 「こ、これは・・・・」

 狭間が驚いていると他の分裂したウイルスも次々と

駿一と変化していった。

 そのウイルスから変化した駿一はさらに分裂をし、

増殖していった。

 分裂と増殖を繰り返した駿一そっくりなウイルスは

たちまち、狭間達がいる施設内を占拠していった。

 黒ずくめの服の男達も駿一そっくりなウイルスから

施設を取り戻そうと彼らと戦った。

 ただ、彼らは完全に施設内を掌握し、

まるで黒ずくめの服の男達が勝てる相手じゃなかった。


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