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「あるにはあるけど…… とても危険だから
やめていた方が良いわ……」
彩香は弘毅から顔を背けた。
「でも、このままじゃ……」
弘毅がそう呟くと彩香は
「駿一を止めれ(破壊すれ)ば、何とかできるかも?……」
と言った。
「じゃあ。すぐに奴(駿一)を止め(壊し)に行こう!」
弘毅はすぐに駿一を壊しに行こうとした。
「ちょ、ちょっと待って!…… 知っての通り、駿一は
もうすでに人じゃないの…… マスターコンピューターが
創ったアンドロイドなの。 おまけに駿一は一人じゃないの。
……ここには駿一が3体いるの。 その中にマスターコンピューターと
繋がっている本物の駿一は一人なの……それを壊さないと
マスターコンピューターは止まらないわ!」
彩香は弘毅にそう言った。
『さ、三体も・・・・』
弘毅は正直、彩香が言ったことに驚いた。
「じゃあ。一体、一体倒しに行くか?」
弘毅は部屋を出て、アンドロイドの駿一を倒しに行こうとした。
彩香はそんな弘毅の手を掴み、
「だ、ダメ! 三体の中の一体を倒さないとダメなの……
他のモノを間違って倒すと全部が同時に破壊されて、
もう二度とマスターコンピューターを止められないわ。」
弘毅に言った。
弘毅は立ち止まり、彩香のことを見詰めながら
「そ、それならどうしたら良いんだよ……」
と言うと彩香も弘毅のことを見詰めながら
「わ、私なら見分けが付くかも?……
だから、私も連れて行ってぇ!」
弘毅にそう言った。
弘毅は偽物の加奈子の電撃で傷ついた彩香を見詰めながら
「だ、ダメだ! その怪我じゃ、無理だよ」
彩香のことを気遣った。
そう言ったものの彩香がいないとアンドロイドの駿一の
見分けが付かず、弘毅は気が進まなかったが
「わ、わかったよ! 無理だけはするなよ!」
彩香を一緒に連れて行くことにした。
弘毅は傷ついた彩香を連れ、建物内をアンドロイドの
駿一を探し回った。
探し回った結果、弘毅達は2体までアンドロイドの
駿一を探したがそれらは偽物だった。
「後は残りの一体だな?……」
弘毅達は最後のアンドロイドの駿一を探したが、
何処を探しても最後のアンドロイドの駿一は見当たらなかった。
「どうしていないんだよ!・・・・」
弘毅が苛立っていると
「ちょっと、待って! 調べてみるから」
彩香は自分の腕からコンピューターのコードを伸ばすと
壁の隙間に差し込んだ。
「え? き、君は……」
弘毅が彩香を見ながら、驚いていると彩香は哀しげな顔をし、
弘毅から顔を背けながら
「そ、そうなの…… 私も人じゃないの。駿一らと同じように
アンドロイドなの……」
弘毅に自分の正体を明かした。
「だ、ダメだわ…… わからないわ!」
探すのを諦めた彩香は壁に差し込んでいたコードを回収すると
再び、自分の中へと仕舞った。
「き、君は……」
弘毅が彩香のことを見詰めながら、びっくりしていると
彩香は哀しげな顔をし、
「そう。 私らもここに連れて来られて、こんな身体に
させられたの……」
と弘毅に言った。
『私らも?……』
弘毅は彩香のそんな一言に首を傾げた。
「そう。 私らも貴方達と同じようにここに駿一と共に
連れて来られたの……」
彩香は弘毅に答えた。
弘毅は彩香のそんな一言に更に驚きながら
「で、では…… ここはどういう施設なんだ?」
と彩香に訊くと
「さあ…… ここがどんな施設かは私もよくは知らないけど……
どうも国の管理していた秘密の施設だったみたいなの……」
彩香は弘毅にそう言った。




