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 弘毅の前で止まったギャラクシアは”プッシュー……”という

音と共にドアが全自動で開いた。

 弘毅の目の前に開いたドアから数人の人達が出てきて、

弘毅の脇を通り過ぎていった。

 弘毅がどうして良いかわからず、その場に立ち尽くしていた。


 『俺はこの新幹線に乗るのだろうか?……』


 「まもなく、この列車は2008年の東京に出発します!

……お乗りの方はお急ぎを!」

 ギャラクシアの発進を知らせるアナウンスが弘毅が

立ち尽くしている駅のホームに流れた。

 いつの間にか駅のホームに弘毅と同じようにいた

数人の人達が慌てて、ギャラクシアの車内へと駆け込んでいった。

 ついに駅のホームには弘毅、一人になった。

 最後の確認のためにギャラクシアの車内からロボット型の

車掌が出てきて、

 「お乗りの方はいませんか?…… 間もなく、このギャラクシアは

2008年の東京に出発します!」

 駅のホーム全体に聴こえるように大声で叫んだ。

 ロボット型の車掌は駅のホームに一人、佇む弘毅を見つけると

弘毅に向かって、にっこりと微笑みながら

 「お客様はお乗りじゃないのですか?……」

 弘毅に話し掛けてきた。

 ロボット型の車掌の声にハッと我に返った弘毅は

 「の、乗ります!……」

 慌てて、ギャラクシアに乗り込んだ。

 2008年の東京に行っても弘毅には何の当てが

ある訳じゃなかったが弘毅はなんとなく、2008年の東京に

行かないといけない気がして、思わず、このギャラクシアに

飛び乗ってしまったのだが……


 再び、”プッシュー……”という音と共にギャラクシアの

ドアが閉まった。

 そして、連なる重い客車を引っ張りながら、ギャラクシアは

ゆっくりと2008年の東京に向かって、発進した。

 ギャラクシアはゆっくりとスピードを加速していった。


 車内に入った弘毅は一先ず、席に座ろうと握り締めていた

チケットに目をやったがそのチケットにはバーコードみたいなモノが

あるだけで後は何も書かれていなかった。

 『なんだ?これ?……』

 弘毅がチケットを見ながら、客車内の通路の真ん中で

途方に暮れていると

 「どうかなされましたか?……」

 さっきのロボットの車掌が弘毅に話しかけてきた。

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