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 「本当に駿一にそっくりだわね。 それはそうと……

貴方、名前は?」

 愛華は弘毅に名前を訊いた。

 「こ、弘毅……」

 弘毅が愛華に自分の名前を言うと狭間の診療所の方から

銃声が聞こえた。

 「な、なんなの?」

 愛華が聞こえた銃声に怯えていると弘毅は鋭い顔つきで

 「ここの女性と早く、ここから逃げるのだ!」

 愛華に狭間の家から逃げるように言った。

 「で、でも……」

 愛華が逃げるのに躊躇していると弘毅は

 「急いで! 時間がないんだ!」

 愛華を加奈子の所へ向かわせた。

 『大変な事になった……』

 弘毅は急いで駿一の部屋に戻り、机の引き出しに

入っている拳銃を取ると狭間の診療室へと向かった。

 弘毅が狭間の診療室へやって来るとそこには

拳銃に撃たれた狭間と手術用のメスが胸に刺さって、

死んでいる黒ずくめの服の男が倒れていた。

 弘毅はまだ息のある狭間に

 「どうしたのですか? 何かがあったのですか?」

 聞くと息の絶え絶えの狭間は

 「早く、ここから逃げなさい!」

 と弘毅に言った。

 「な、何があったのですか?」

 弘毅が狭間に聞くと

 「奴らがやって来た!」

 狭間は息絶えた。

 『奴らって、誰だ?……』

 弘毅は狭間が死ぬ前に言い残したことがわからず、

戸惑っていると

 「きゃぁ……」

 外から女性の悲鳴が聞こえてきた。

 弘毅が慌てて、叫び声が聞こえた外に向かうと

そこには黒ずくめの服の男、二人に囲まれている加奈子と

愛華の姿があった。

 すぐさま、弘毅は加奈子らに

 「しゃがんで!」

 と叫ぶと駿一の拳銃でその黒ずくめの男らを撃った。

 その黒ずくめの男らは弘毅の放った銃弾によって、

その場に倒れた。

 「だ、大丈夫?……」

 弘毅は持っている拳銃に安全装置をかけると

加奈子達のもとに心配そうに駆け寄った。

 「死ね!……」

 愛華が隠し持っていたナイフで突然、弘毅に

襲い掛かってきた。

 『あ、危ない!』

 弘毅は咄嗟に身を翻し、ナイフを交わすと

愛華を気絶させた。

 『どうなっているんだ?……』

 弘毅が訳がわからず、混乱していると

 「なにがどうなっている?」

 加奈子が独り言のように呟いた。

 暫くして、落ち着いた加奈子は

 「そうだ! 主人は?……」

 狭間がいる診療所の中へと入っていった。

 『これからどうなるんだろう?』

 弘毅がそんな事を思っていると診療所の中から

加奈子の悲鳴声が聞こえてきた。

 『あれ? さっき、女性(奈津)の声が

聞こえなかったか?』

 弘毅はさっき、奈津の声を聞いたことを

ふと、思い出した。

 弘毅はそんな事を考えながらとりあえず、

加奈子の後を追い、狭間の診療所の中へと戻った。

 そこには奈津と床に倒れ、血を流している

加奈子の姿があった。

 『なんだ。これ?……』

 弘毅は今、起こっている事を理解できずに

混乱をして

 「なにがあったんだ?」

 奈津に近付こうとすると加奈子が残る力を

振り絞り、弘毅の脚に縋り付きながら

 「早く、逃げなさい! 駿一。」

 と言ってきた。

 『え? どういうこと?……』

 弘毅が訳がわからずにいると突然、奈津が

隠し持っていた果物ナイフで弘毅に

襲い掛かってきた。

 「何をするんだよ?」

 弘毅はそう言いながら、奈津から身をかわすと

奈津は何も言わずに再び、弘毅に狙いを定め、

襲い掛かってきた。

 『ウソだろう?』

 弘毅は訳がわからず、奈津と揉み合って、

争っている間に奈津がつけているイヤリングが

堕ちた。

 その途端、

 「あれ? 私、何をしていたの?……

わぁ! 何、これ?……」

 奈津は正気を取り戻した。

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