第34話:浅葱色の進撃
第33話では、五大名門の跡取りたちによる嫌がらせのような「四家連合」の包囲網が結成されてしまったアレンたち。
第34話の舞台は、国王陛下や多くの領民が見守る、熱狂の大演習場!
数の暴力で特務隊を圧殺しようと襲いかかる名門貴族の魔導士たち。しかし、彼らが仕掛けたのは、命懸けの戦場を潜り抜けてきた新選組にとって「おままごと」に過ぎない生ぬるい魔法でした。
浅葱色の羽織を翻し、鬼の副長率いる特務隊が、異世界の常識を木刀一本でブチ破る――!
聖アイビス王国の王都「エテュルナ」にそびえる王城「アイビス」の大演習場は、地響きのような大歓声に包まれていた。 張り詰めた空気の雛壇(特等席)の中央には、王国の絶対的な頂点に立つ最高権力者――国王レオンハルト・ヴァン・アイビスが、豪胆に深く椅子に腰掛けていた。その左右には、ド・グランヴェル家当主ガラルド、そしてその傍らに、仕立ての良い豪奢なドレスを纏った令嬢セレナの姿があった。
「随分と賑やかだな、ガラルド」 「はっ。今回の合同演習は、民の不安を払拭するための『慰撫』であり、同時に周辺諸国――特にバルディア帝国のスパイどもへ我が国の武力を誇示する『牽制』でもあります」
ガラルドは冷徹な政治家の目で場内を見据える。国王レオンハルトはその本質を見抜く鋭い洞察力を宿した目で場内を見つめ、不敵に口元を歪めた。 セレナは毅然とした令嬢の微笑みを崩さないが、その白い手は、膝の上でぎゅっと握りしめられていた。アレン(土方)が鍛え上げた「特務隊」が、この国家規模の舞台でいかに戦うのか。その強くて冷徹な「武の理」を、一瞬とも見逃したくなかった。
演習場の中央には、国王の召喚に応じた王国最高峰の「五大名門」が陣を敷いている。 一大勢力として君臨するのは、ガラルド率いるグランヴェル家の軍勢だ。その精鋭本隊の中座には、ルシアン・ド・グランヴェルが率いる【蒼穹騎士団】、そして影のようにアレンが率いる【特務隊】が不気味に控えていた。
それに対峙するように並ぶのは、四つの名門貴族。 かつてアレンにプライドを粉砕され、並々ならぬ復讐心を燃やすレナード・ヴァン・ボルテール率いる『ボルテール家』。 広範囲の追尾型風魔法で敵を蜂の巣にする『ウインザード侯爵家』。 戦場での情報攪乱と精神攻撃を得意とする『オルタニア伯家』。
そして――北方の極寒の地を治め、絶対防衛の盾と称される『フロストハイム辺境伯家』。 その先頭に立つのは、現辺境伯の長女であり、白銀の髪を完璧な縦ロールのツインテールに結った令嬢、エレナ・ド・フロストハイムであった。
「ふん、グランヴェル家も落ちぶれたものね。ルシアン様の蒼穹騎士団はともかく、あのようなスラムの民を『特務隊』などと称して、国王陛下の御前たる演習場に立たせるとは」
エレナは冷酷な美貌に傲慢な笑みを浮かべ、雛壇のセレナをあざ笑うように一瞥した。 「魔法の使えない落ちこぼれの令嬢にふさわしい、泥臭い雑兵の集まりだわ。我がフロストハイムの氷結魔法で、一歩も動けずに凍りつかせてあげましょう」
「――おい小娘、誰が泥臭い雑兵だって?」
その傲慢な言葉を遮るように、地を割るような重厚な足音が演習場に響き渡る。 入場してきたのは、夜明けの空を模した【鮮烈な浅葱色の羽織】を身にまとった集団。 その先頭で、190センチ近い筋肉の塊のような巨躯を持つ男――ボルドが、黒い墨で大きく染め抜かれた不骨な文字、【誠】の旗を傲然と掲げていた。
客席を埋め尽くす平民の観客たちが、一斉にざわめき立つ。 「おい、あの見慣れない鮮やかな羽織はなんだ……?」 「異様だが……なんだか凄く強そうだぞ……!」
一糸乱れぬ足並み。環境に左右されない、死線を潜り抜けてきた本物の「人斬りの覇気」。 「……っ!?」 エレナが思わず息を呑み、一歩後退りした。読めないはずの『誠』の一文字から漂う圧倒的な覚悟と威圧感が、名門貴族たちの魂を直接掴んで戦慄させる。
ガラルドは「ほう……」と深く目を細め、セレナはその神聖で苛烈な雰囲気に、胸の鼓動を激しく跳ね上げた。雛壇の中央では、国王レオンハルトの目が怪しく光る。
全陣営が揃い、場内が厳粛な静寂に包まれると、国王レオンハルトがゆっくりと立ち上がった。その巨躯から放たれる圧倒的な覇王の威圧感に、演習場全体がシんと静まり返る。王は場内を見渡し、朗々と声を響かせた。
「我が国の牙たる若き英傑たちよ、よく集まった! 今宵の模擬戦は、ただの優劣を競う場ではない。聖アイビス王国の絆を示し、虎視眈々と我が国を狙う諸外国の不届き者どもへ、我が国の『不滅の武威』を知らしめる場である! 各々、己が誇りと一族の威信をかけ、死力を尽くして我が目を愉しませよ!」
「「「「ははっ!!」」」」
名門貴族たちが一斉に平伏する。その国王の言葉を合図に、審判の怒号が響き渡った。
「――武器は木刀・木盾、寸止め規則とする! 五大名門合同模擬戦、始めッ!!」
「まずはあの、魔法も使えない平民の泥雑兵――特務隊から片付けるぞ!」 「グランヴェル家を血祭りにあげろ!」
開戦直後、四家連合の魔導士たちが一斉に息巻いて突撃してきた。事前に交わした陰湿な約束通り、軍勢のすべてをグランヴェル家の部隊――その核たるルシアンの【蒼穹騎士団】と、アレンの【特務隊】へと向けたのだ。
「はーいアレン! ボク、あいつら全員、細切れにしてきちゃっていい?」
特務隊の最前線で、華奢で細身の男装少女――一番隊組長シオンが、おっとりとしたタレ目をぽわぽわと輝かせながら、嬉しそうにアレンを振り返った。その無邪気な笑顔のまま、手にした木刀をかるく振る。
「……殺すなよ。寸止め規則だ。いつも言っているだろ」 「はーい、お肉をちょっと削ぐくらいで我慢するね!」
アレンが呆れたように頭を振るのと同時に、シオンの「戦闘スイッチ」が入った。 おっとりとした瞳の瞳孔がカチリと開き、獲物を見つけた猛獣のような、恐るべき野生の眼へと一変する。
「総員、第一静歩陣形から『千陣の構え』へ移行。特務隊は我が騎士団の死角を埋めろ。……数の暴力の愚かしさを、彼らに教えてあげましょう」
四面楚歌の状況にあっても、ルシアンの青い瞳は冷徹なほどに冴え渡っていた。 まず正面から押し寄せてきたのは、レナード率いるボルテール家の雷魔導士たちだ。
「【ダブル・シールド】、展開」 ルシアンは瞬時に二重の魔力障壁を展開し、敵の連携雷撃を完全にシャットアウトした。障壁の向こうで慌てるボルテール家の兵たちを見つめ、ルシアンは冷たく目を細める。 (やはり、ボルテールは詠唱の『溜め』が長いようですね……。かつて、ある男に『弱点のない武器などない』と叩き込まれましてね)
ルシアンはアレンから学んだ実戦の理をなぞるように、本来なら美しく1つずつ詠唱すべき多属性魔法を、あえて形を崩して最速で同時・並列展開した。 「――【ストーン・ガトリング】」 地面から隆起した数十の尖った岩が、弾丸のごとく敵のボルテール部隊を急襲する。悲鳴を上げて散り散りになる魔導士たち。そこへルシアンは指先を向け、間髪入れずに追撃の炎を放った。 「【フレイム・バレット】連射. 逃がしませんよ」 高速の火の玉が次々と直撃し、ボルテール家の前衛部隊は、リーダーであるレナードを護る間もなく次々と戦闘不能に追い込まれていく。ルシアン一人の圧倒的な速度と手数の前に、名門の連携は形を成さなかった。
「おや、しぶといねぇ! だが美しくない、美しくないよ君たちぃ!」 そこへ、緑の外套をなびかせたウインザード家のアルベルト・ヴァン・ウインザードが、数十名の風魔導士部隊を引き連れて特務隊の側面に回り込んできた。 「我が風の軍勢の刃に刻まれて散りたまえ! 【神速の千風刃】!」
アルベルトの合図とともに、空間を埋め尽くす数千の風の刃が特務隊へ襲いかかる。 だが、ボルドが不敵に笑って巨大な木盾を構えた。 「シオン、行くぞ!」 「うん、ボルド、ありがとー!」
ドゴォォォン!!! と激しい衝撃波が走る。アルベルトの部隊が放った暴風を、ボルドがその圧倒的な質量と剛腕で正面から受け止め、完全にせき止めた。 ――その、ボルドの大盾のわずかな隙間から、シオンが影のように飛び出した。
「ねえ、次のお相手はだれ?」
シオンは生まれつき体内で暴走していた過剰な魔力を、アレン直伝の呼吸法によって一瞬だけ足裏と剣先に集中させ、完全に解放(受け流す)した。 世界の誰よりも速い、視認不可能な神速の踏み込み。
――シュンッ!
一呼吸の間。シオンは無邪気な笑顔のまま、アルベルトの「喉、右肩、左肩」をほぼ同時に貫く神速の連続突きを放った。木刀の先端が風圧となって破裂する。
「なっ……風の軌道が見えているのかい!? 部隊全員で散開して距離を取れ!」 アルベルトの糸目が驚愕に揺れ、風魔導士たちが慌てて後退しようとしたその瞬間。 「おいおい、そんなおもちゃの扇子じゃ、俺の盾は仰げねぇよ!」 ボルドが特務隊の精鋭たちを率い、盾を構えて猛然と突撃した。風魔導士たちが放つ抵抗の風魔法を、ボルドたちはただの圧倒的な質量と剛腕の木盾によって真っ向から圧殺。アルベルトの高級羽扇子ごと、彼の風魔導士部隊を丸ごと一撃で殴り飛ばした。 「美しくない、美しくないわよ君たちぃいい!!」 優雅さの欠片もない絶叫を上げながら、ウインザード家の部隊はアルベルトと共に遥か後方へと吹き飛んでいった。
「ククク……無様に吹き飛んだねぇ、アルベルト。だが、次は君たちの番だ」 顔の半分を白い仮面で覆ったオルタニア家のクロード・ヴァン・オルタニアが、独自の精神工作部隊を率いてアレン(土方)の前に立ちはだかった。部隊全員の魔力を合わせ、巨大な霧状の精神汚染魔法を展開する。 「我が【絶望の狂気人形】で、己の最も恐れるトラウマに脳を焼かれ、泣き叫びながら仲間同士で殺し合うがいい……!」
クロードたちの魔法が、アレンの脳内へと容赦なく侵入した。 アレンは一瞬、足を止める。勝利を確信したクロードとその部下たちだったが、その笑顔は一瞬で引きつった。
アレンの脳内から術式を逆流して流れ込んできたのは、前世の土方歳三が潜り抜けてきた【本物の地獄】。 池田屋の血飛沫、五稜郭を包む大砲の硝煙、無惨に散っていった同志たちの凄絶な死に様、戦場を埋め尽くす骸の山――圧倒的な「本物の死のビジョン」と、凄まじい鬼の殺気が、術を繋いでいたオルタニア部隊の全員に直撃したのだ。
「あ……、あに、これ……なんなんだこの地獄はぁあああ!!」 国家のエリートとしてぬくぬくと育ってきたクロードと彼の部下たちは、そのあまりの凄惨さに精神が耐えきれず、己の顔を狂ったようにかきむしり、恐怖のあまり涙と涎を流しながら、全員が白目を剥いてその場に卒倒した。
「残るは、私だけだと思わないことね!」 四家連合の最後の一角、フロストハイム辺境伯家の重装氷魔導士たちが、エレナを護衛するように立ちはだかる。エレナは白銀のツインテールを激しく振り乱し、絶叫した。 「我が家系の誇り! 【絶対不可侵・氷結世界】! 泥臭い平民など、これ一枚で――」
「――道をあけろ」
低く響いた声とともに、アレンが動いた。 和泉守兼定の木刀を低く構え、天然理心流の神速の踏み込み。鋭い一閃。 ズドォォォン!!! 絶対防衛の盾と称されたフロストハイムの巨大な氷壁が、背後に控える護衛部隊の木盾ごと、ただの木刀の一撃によって粉々に粉砕され、大爆散した。
「なっ、我が一族の氷壁を、ただの木刀で……っ!?」 砕け散る氷の結晶の中で、アレンの冷徹な鬼の瞳がエレナを射抜く。その寸止めの切っ先から放たれた目に見えない風圧だけで、エレナと周囲の護衛たちはガタガタと腰を抜かし、声も出せずに絶句した。
「……ア、アレンォォォオオオ!!」
その氷煙の向こうから、凄まじい絶叫と共に飛び出してきた男がいた。 ボルテール家の嫡男、レナード・ヴァン・ボルテール。 部下をルシアンに蹂躙され、自らのプライドを完全にへし折られた男が、狂乱の形相で木刀を振りかぶっていた。その身には、ボルテール家が誇る最大出力の最上級雷撃魔法が、これでもかとバチバチと狂い咲いている。
「死ね! 泥臭い平民が! 我がボルテールの雷の錆となれぇ!!」
狂おしいほどの電撃を纏ったレナードの一撃が、アレンの脳天へと振り下ろされる。 だが――アレンの唇は、わずかに吊り上がっていた。 戊辰の戦場で、目にも留まらぬ銃弾の雨を潜り抜けてきた土方歳三にとって、大声を上げて直線的に突っ込んでくる雷など、止まって見えるに等しい。
「技の美しさなど糞食らえだ。最短距離を、容赦なく突く。……それが戦だ」
アレンは最小限の身のこなしでレナードの雷撃の軌道を紙一重でかわすと、逆方向から回り込み、天然理心流の上段の構えから、容赦なく木刀を叩きつけた。
バチィィィン!!!
レナードの纏っていた雷の魔術衣が、アレンの全霊を込めた肉体の腕力だけで強引に叩き割られた。レナードの持つ木刀が粉々に砕け散り、アレンの木刀の切っ先が、レナードの喉笛のわずか一ミリ手前でピタリと静止する。 「あ……、あ、ああ……っ」 突きつけられたアレンの圧倒的な「武の理」を前に、かつて味わった敗北のトラウマが鮮烈にフラッシュバックしたレナードは、ガタガタと震えながらその場にヘナヘナと座り込んだ。二度目の、完全なる敗北だった。
その特務隊の規格外の戦いぶり、実戦の合理の塊を、ルシアンは目を細めて見つめていた。 (これこそが、本当に『戦える組織』か) ルシアンの瞳の奥に、指導者としての、真の覚醒の光が灯った。
四家連合、完全崩壊。 大演習場を支配したのは、息を呑むような完全なる静寂。 そこへ――
「――ハハハハハ! ぶははははははは!」
静寂を切り裂き、ひな壇の中央から、腹の底から響くような豪胆な哄笑が鳴り響いた。国王レオンハルト陛下だ。 「見事! 見事である! 格式張った名門の魔法を、ただの盾と精神力、精度を極めた木刀一本で叩き潰すか! 面白い、あの『誠』を掲げる平民の少年、やはりただ者ではないな!」
「それに、ガラルド」と、国王は満足そうに隣 of 公爵を振り返る。「お前の倅ルシアンも、見事な魔法の神童ぶりだ。弱点だった『溜め』を完全に克服し、複数魔法の並列展開を平然とこなしておる。グランヴェル家の未来も盤石だな」 「はっ。陛下からの勿体なきお言葉、至上の光栄に存じます」 ガラルドは不敵に笑う。
王の絶賛に呼応するように、客席を埋め尽くしていた領民たちから、爆発するような大歓声が沸き起こった。 「うおおおお!! 特務隊!! 浅葱色の羽織、めちゃくちゃカッコいいぞ!!」 「あの女の子の突き、速すぎて見えなかったぞ! すげえ!!」 自分たちと同じ地平から現れ、最高権力者に認められた「浅葱色の英雄たち」。民の安心と熱狂(慰撫)は、これ以上ない形で完遂された。
セレナは興奮に頬を紅潮させ、手の皮が剥けるほどの己の鍛錬の痛みを思い出しながら、浅葱色の旗を見つめていた。 (私いつか必ず、あの『誠』の旗の下で、アレンさんの隣に立つにふさわしい武人になってみせるわ……!)
「あー、疲れたー。アレン、ボク頑張ったから、あとで頭撫でてね?」 戦闘スイッチが切れたシオンは、瞬時におっとりとしたぽわぽわ少女に戻り、アレンの袖をちょこちょこと引っ張ってメロメロに懐いている。アレンは「あぁ、よくやった」と、どこか前世の天才剣士の面影を重ねながら、少し甘やかすようにその白い髪を撫でた。
「おいボルド、よくやった。……だが、大声を出しすぎだ。耳が痛ぇよ」 「へっ!? す、すんやせん局長! 以後気をつけやす!」 巨漢のボルドが、アレンの一言で直立不動の忠犬のようになり、冷や汗を流して縮こまる。その様子を、ミアが遠くから「ふん、暑苦しい男」と小さく鼻で笑っていた。 (※ここでミアが「暑苦しい」と毒づいたことで、ボルドが「おい誰が暑苦しいだ!」とツッコミを入れる微笑ましい一幕が、特務隊の絆を物語っていた。シオンが「ミアもいっしょにアレンに撫でてもらいなよー」と無邪気誘い、ミアが「ば、バカ言わないでよ!」と赤面する日常の空気感がそこにはあった)
湧き上がる歓声の中、アレンは木刀を肩に担ぎ、観客席の闇に紛れている「帝国のスパイ」たちの視線を、鋭い眼光で真っ直ぐに射抜いた。 スパイたちは心底恐怖し、冷や汗を流しながら密かに撤退を始める。 (バルディア帝国に伝えねばならん……。聖アイビス王国には、格式高い騎士などより遥かに恐ろしい、『誠』を掲げる鬼の集団がいると……!)
国王レオンハルトの哄笑と、誇り高く風にたなびく浅葱色の旗の下。 新生・特務隊の武威は、国家間の巨大な抑止力(牽制)として、世界にその名を轟かせるのだった。
第34話をお読みいただき、ありがとうございました!
四家連合を文字通り「完膚なきまで」にボコボコにする特務隊、最高にスカッとしていただけたでしょうか!?
格式や美しさにこだわる名門魔法に対し、「最短距離を、容赦なく突く。それが戦だ」と言い放つアレンの容赦のなさは、まさに鬼の副長そのもの。精神魔法を前世の『本物の地獄の記憶』で逆流させて自爆させたシーンは、エリート坊ちゃんたちとの格の違いがこれ以上ない形で描けました。
レナードくんも期待を裏切らない二度目の完全敗北で、白目を剥く伝統(?)が守られて何よりです(笑)。
戦闘が終わった後の、シオンやミア、ボルドたち特務隊の微笑ましい日常の距離感も、彼らの絆の深さを感じていただけたら嬉しいです。
国王陛下をも大爆笑させた浅葱色の進撃。しかし、観客席の闇に潜む「帝国のスパイ」たちも、この規格外の『誠』の力を目の当たりにすることになりました……!
「特務隊強すぎる!」「アレンの地獄の記憶の逆流にシビれた!」と思ってくださった方は、ぜひ作品下部にある【☆☆☆☆☆】の評価や、ブックマークで応援をよろしくお願いいたします!皆様の評価が、次の執筆の特大のエネルギーになります!




