25話
そしてあっという間に1週間。
僕はこの1週間は1ヶ月分のやるべき事を終わらせてきた。
31日までは夏休みだし、生活に必要なことだけやらないと…
…母さん。いつ帰ってくるかなぁ…。
そして、洗い物と洗濯を終わらせた僕は…
「よっし!一番乗り!」
災厄のダンジョンの円卓に来ていた。
すぐにみんながインしてくる。
「スピート。1週間前から私は宿題やってたんだ。…もしかしてだけど、やるべきことって家事だけじゃなくて…宿題も?」
「ご名答」
「(やっぱり…私って…なんなんだろ。)」
「よし…あれ?僕、3番?」
「「ですね」」
「「私が先にインでき…てないんかい!」」
「「「できてないねぇ〜」」」
「ということで。」
僕の言葉でみんなからおちゃらけた感じが少し消える。
「クランを作るなら決めることは三つ。一つ、クラン名。一つ、根拠地…まあこれは届け出たあとだ…最後にクランマス『それはスピートだ。』あーはいはい。二つだね。」
ちっ、はぐらかせたと思ったのに。
「クラン名は…どうする?」
「王の集いとか?」
「ミ…ッド。それなら今後王以外が入ってくる時にちょっと…」
「強そうな名前かなぁ。僕的にはことわざとか熟語とかいいと思うんだけど」
「何があるかな…」
口に出したらみんな黙り込んだ。
「勇往邁進?」
「うーん。僕は意味がわかるからいいんだけど、そこのお二人さんみたいにピンとこない人も多いと思うなぁ…」
するといままで黙っていたスイケイが言う。
「国士無双は?」
「意味はわからないけど無双って入ってるなら強そう!」
「うん!」
…2人は単純だなぁ。まあその単純さがいいのかもしれないけど。
「《比類なき国士》…つまり、国に2人もいない人物の意味。たしか泰のあたりの歴史上の人物、韓信がこう呼ばれ称えられた故事に由来する言葉だよ。」
とはスイケイの言葉だ。
「スイケイって発想力すごいな。」
昔から発想はすごい。そしてたいていのことは実現させるのもすごい。
「ほぅ、面白いね。」
「「いいと思いまーす!」」
じゃ、国士無双だね。
よっし!決定〜!
「じゃ、みんなで…届出に行こうか。」
『うんっ!』
こうしてゲームだけでなく、やがて世界をも巻き込む大きな組織国士無双は発足したのである。




