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大豊作

 ある朝エミリアが畑のそばを散歩していると、アビゲイルが難しい顔をして畑を眺めていた。



「うーん、これはどういうことだ?」

「どうしたんですか、アビゲイルさん?」

「いや……畑の様子がおかしいんだ……」

「畑の?」



 もしかして、害虫で作物が台無しになっちゃったとか?



「枯れちゃったんですか?」

「逆だ。青々と茂っている」



 畑を見ると、青々と茂っていた。

 いや、正確に言おう。

 めちゃくちゃ野菜が生えている。

 さらに言えば。


「……何だか知らんが、作物がありえないくらいに巨大化している」

「うわぁ~!? トマトが顔の大きさ!?」

「あぁ……トウモロコシもあり得ない量が生えている」

「すごーい、瑞々しいっ!」

「もしや、エミリアの魔力があふれて畑に作用を……?」


 頭をひねるアビゲイルをよそに、エミリアは畑いっぱいの農作物に目を輝かせる。

 セレネイド女子修道院でも畑仕事は「修行」のひとつとして行っていた。

 ちなみに、そこでもエミリアは、臭いたい肥を運ぶ係などを押し付けられていた。



「とれたての野菜って美味しいですよね! ジャガイモとか!」

「……エミリア、君もしかしてジャガイモが好きなのか?」

「えへへ……」



 おいしいよね、ジャガイモ。



「……。次は作付けしよう」

「わーい!」

「しかし、この大量の野菜はどうしたらいいんだ……?」



 とうてい、2人で食べきれる量ではなかった。



「あ、街で売るのはどうですか?」

「なるほど」

「メリル市のギルドに行くついでに、バザールで売るんです。私もギルドの冒険者として頻繁に街にいきますから、そのついでに!」

「そうだったな、もうそろそろ初級以外のクエストも受注できるようになるのか?」

「はい!」



 エミリアは、白馬バッヂの初級冒険者用のクエストをいくつか請け負っていて、薬草取りなどの地味なクエストをこなしている。

 もうすぐ、初級の期間があけて一般冒険者としてクエストをもらえるようになるのだ。



「ふむ……資金調達には悪くないかもしれないな」

「ソーセージバゲットのお婆さんに色々教えてもらいましょうよ!」

「名案だ。では、収穫機をフル稼働しなくてはな。エミリアの魔力を拝借しようか」

「はーい!」



 魔力で動くアビゲイル特製の『魔導具』は、エミリアの無尽蔵の魔力のおかげで使い放題、動かし放題であることがわかった。

 収穫も楽々だ。



「今日は茹でとうもろこしですね!」

「コーンスープもいいな」

「わぁ、おいしい!」

「……まだ食べていないだろう」



 ちなみに、この野菜。

 エミリアの清らかな魔力によってはぐくまれているため、とても身体によく、とんでもなく美味しい。


 当然、メリル市のバザールで飛ぶように売れる目玉商品となるのである。



下段に【評価欄:☆☆☆☆☆】がありますので、


★★★★★評価 →超面白いじゃん!

★★★★☆評価 →普通に続き読みたい~♪

★★★☆☆評価 →まぁまぁかなぁ~? 

★★☆☆☆評価 →今後に期待かな? 

★☆☆☆☆評価 →うーん、微妙……。


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― 新着の感想 ―
[一言] 確かにじゃがいもは美味しいですよね
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