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唐突かつ不意に最悪の結果が断続的に連続し、爆散し拡散した俺は集合し収束した  作者: 木兎太郎
霧島 可憐(きりしま かれん)
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第五十三話


 屋敷までたどり着いたレントは、別段何か作戦があるわけでもなく、ただ常に未来を見続けながら警戒しつつ周囲を伺った。


 しかし彼の力は、彼の目の前に景色としてシルエットが映るだけなので、別段屋敷の中が見えるわけでもなかった。そんな状況に嫌気がさしたレントは、仕方がないのでそのまま侵入した。


 少なくない警備兵が、屋敷の中を警戒していた。しかし外のようにジェットヘルメットを付けているようなことはない。


 特に音を立てづだとか、そんな警戒がしっかりとできたわけではなく、彼はそのまま中へと入っていた。そのため、すぐさま全員に気付かれる。


 しかし、レントにとってはありがたいことに、外と中では兵装が違った。恐らくこの屋敷を所持している金持ちの指示だと思われるが、兵士たちは魔導銃を携帯していなかった。


 屋敷を傷つけるのを嫌っているのかもしれないが、それはレントの知るところではない。


 彼は自分の真正面へと駆けてくる二人の敵に、容赦なくクロスガンを向けた。


「お前達には恨みはないけど、でも足くらいは撃たせてもらう。」


 クロスガンをほぼ同時に二回発射した、それは驚くほど正確に二人の腿へと吸い込まれていく。


 矢が腿に突き刺さり、二人の敵兵が同時に転んだ。


 レントはすぐさま二人へと近づき、側頭部を思い切り蹴り飛ばした。


 頭部がひどく揺れ、二人は気を失った。


 しかし屋敷内にはまだ多くの敵兵がいる。


 次にレントが行ったことは敵兵の処理ではなく、周囲の確認だった。


 この屋敷の構造として、まず入り口正面に大きな階段がある。そしてそれは登った先で二手に分かれ、さらに広がりを見せている。通路になっており、その先の構造はもちろん不明だ。


 さらにレントが立っている箇所からも、左右に分かれるように道がある。現状のその双方から敵がレントへと向かっている真っ最中であり、その道を選ぶ気にはなれなかった。階段を上るのは足場も悪く、秋からにレントが不利な状況に追い込まれるが、最もこの屋敷の主につながっていそうな道でもある。


 …こ、こういう時に万里雄の構造理解みたいなチートスキルがあれば…。


 レントは一瞬一人で来たことを後悔しつつも、正面突破を選択した。


 遠距離攻撃手段を容赦なく使える以上、こうした道でも上手く立ち回れるはずだと考えたからだ。


 真正面の大きいな階段を全速力で登りつつ、クロスガンを放つ。


 二股に分かれる階段の先には、それぞれ二人ずつ敵がいるが、レントは右側のルートを選択して、そのまま駆け抜ける。


 再び真正面に矢を放った。


 無事その矢は二人の敵に到達し、その腿に突き刺さった。


 すでに逆サイドから迫りくる兵士がいるので、そのまま追撃をくわえることなくその場を走り抜け、もはや正解かも分からないそのルートを一直線に走り抜ける。


 どうも先は行き止まりではなく、さらに曲道があるようだった。


 背後にクロスガンを放ちつつ、レントは駆け抜けた。


 そしてその角を曲がると、この建物の王よその構造が見えてきた。恐らく四角形に通路はつながっており、さらに曲がり道が奥に見える。


 そうなると構造的に最も防御力が高いと考えられる場所は、この四角構造の通路の、おそらく奥の変に当たる箇所にある、どこかの部屋になる。


 すぐに以上の思考を脳内に巡らせた彼は、そのまま通路を駆け抜けた。


 左には扉がいくつも並んでおり、右側は窓だ。レントの目に、扉から出てくる敵兵がシルエットとして映る。


 丁度そのタイミングに重なるように、正面にすでにクロスガンを構えていた。


 壁となり、立ちはだかろうとした敵に一矢を放つ。またしても正確に腿を打ち抜くと、そのままその敵の側頭部を蹴り、レントはその場を通過する。


 どうも屋敷に攻め入られることをそこまで想定していなかったのか、警備は薄い。


 レントはすぐにお目当ての部屋にたどり着いた。

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