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ようこそ、心清堂へ  作者: みい
第二章/第二幕「夢さえも隠して」
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心清堂の店主と店員の秘密





それから数分後


店には村井の他に誰もおらずカウンターで村井は、なぜか一人笑みを浮かべていた。


「……ほんま性格悪いわあんた」

店の奥から呆れたような表情で出てきた後藤は、おもわずため息をついた。


「俺が昔からこんな性格だって事知ってるくせに」


「分かってるからこそ言うてんねん」


「てかそういう後藤だってお客さんいる時といない時で口調変わりすぎじゃん」


「…………うるさい……」

村井の指摘に口数の減った後藤の反応に思わず笑い出した村井を後藤は、軽く睨みつけながらもう一度反論するも村井は、笑みを浮かべたまま話を続けた。


「……それで一つずっと気になってたんだけど、なんで言ってくれないかなぁ……?」

いつもいるんでしょう?あいつとチラッと一瞬だけ後藤から視線を少し外し、何かを見えない存在を見てから告げると後藤は村井が何を言いたいのか分かり、あからさまに険しい表情を浮かべて黙り込んだ。


「…………何の話や」


「もうまたそうやってごまかす、見えてるんでしょう?後藤君にしか見えない誰かが」


「…………そんなん聞いてどうすんねん」

険しい表情のまま聞き返すが、村井は表情を変えることなくただいるんでしょう?と尋ねる。


「誰もいない、いるって思うのはあんたの勘違いや」


「そっか、僕の勘違いか」

勘違いだったならいきなり変な事を聞いてごめんね。反省する気配もなく謝ってきた村井に不機嫌そうに溜め息を漏らす。

そんな後藤の様子を見つめる村井は、表情を変えることなく、カウンターに頬杖をつくと


「いい加減、自分のせいじゃないって気づいたら?」

村井の突然な意味深な発言に後藤は、一瞬表情を変えるが、すぐ険しい表情を浮かべるとあんたに言われる筋合いはない。と吐き捨てる


「あんたやって隠してることあるやろ」


「何の事やら」


「あんたが言わんのなら俺は、何も言わん。それだけは言うとくわ」

じゃあ今日は帰らせてもらいます。と告げるとそれ以上は何も言わずに去っていく

そんな後ろ姿を笑みを浮かべたまま見送った村井は、一人になると深く溜め息をついた。


(あんたやって隠してることあるやろ)


「後藤君は気づいてるんだ」

僕が隠し事してることを……小さく呟くと急に表情を歪ませて、右目を押さえた。


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