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第9話 想いの力
窓から朝日が差し込む。
昨日のことが気になり何度もステータスを開く。
しかし変化はない。
「絶対何かあると思うんだけどなぁ…。」
今日もヒントを探すため、家を飛び出す。
村人を見るたびに識想を発動する。
戦士なのに戦士適性がない人。
農民なのに治癒士の適性を持つ人。
職業と適性は必ずしも一致しない。
識想を試していると、ティアが一人で木の枝を振って魔法使いの真似をしている。
「えいっ!」
もちろん何も起こらない。
(ティアに魔法が使えれば。)
俺は強く願う。
その瞬間【想】が光る。
識想とは違う。
時間が止まったような感覚。
ティアの周囲に風が吹き、光が集まる。
まるで何かに応えたようにほんの一瞬だけ…。
しかしすぐに霧散する。
(なんだ今のは?)
ティアは気づかず木の枝を振っている。
頭の中で、あの声が響いた。
『新たな派生スキルの条件を満たしました。』
スキル 想
派生スキル 識想 Lv1
???
「願いや想いに想が反応した?」
第9話 終




