第7話 識想
「頭の中に声が聞こえるのも異世界あるあるだよなぁ。」
俺は少し感動しつつ
「識想とは……?」
ステータスを開く。
どれどれ…
派生スキル
識想 Lv1
他者の適性を識る。
「って…説明少なっ!」
とりあえず身の回りの物を試してみるか。
机
椅子
本
…しかし何も起こらなかった。
「まぁ他者って書いてるからね。そこは見逃してませんよっと。」
部屋を出てレオンを見る。
(識想)
レオン
Lv42
職業 剣士
適性 騎士
剣士
戦士
……
(表示が増えてる。…適性?)
「なんだぁソウ…真剣な目つきでパパを見つめて…パパ照れちゃうなぁ。」
すぐ横のエレナを見る。
エレナ
Lv38
職業 治癒士
適性 神官
治癒士
……
(なるほど、他者の才能のある職業を見抜けるってことか…)
(レオンは三つ。エレナは二つ。人によって数も違う。)
「今度はママを見つめてどうしたの?」
レオンとエレナはこちらを優しく見つめ返してくる。
(…って事は、もしかしたらティアにも!)
そう考えると居ても立っても居られず
「ちょっと遊びに行ってくる!」
「今日は職業の儀で疲れたでしょうから遅くならないように帰って来なさいよ。」
「はーい!」
返事だけして家を飛び出した。
急いでティアの家へ向かう。
家の前には、
一人で膝を抱えて座るティアの姿があった。
俺は見つからないように木の陰から覗く。
(識想)
ティア
Lv1
職業 ------
適性 魔法使い
……
(やっぱり見間違いじゃない!)
(何かがおかしい、適性があるのにどうして職業がないんだ…?)
(ティアを救いたい。このスキルには、まだ俺の知らない力がある。そんな気がした。)
第7話 終




