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妄想好きの高校生、想スキルで異世界攻略する。  作者: イソ3


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第5話 職業の儀

職業の儀という事もあり、村人達も集まってきている。


「職業は神より授かる、一生の宝。」


神父は一呼吸置く。


「だが、授からぬ者もいる。」


「それも神の御心。」


「どうか胸を張って生きなさい。」


(授からない者もいるのか…。)


子供達の表情が一気に固くなる。


「それではカイル、前へ出て水晶に触れなさい。」


「はい!」


元気の良い返事とともに歩き、水晶へ触れる。


その瞬間、水晶がわずかに光る。


「この者は戦士!」


「よっしゃーー!戦士になれたーーー!」


両親も目に涙を浮かべながら笑っている。


カイルも両親も大喜びだ。



カイル


Lv 1

戦士

……



(やっぱり見えるようになった!)


カイルのステータスには「戦士」と表示されている。


「次の者、レイン。」


「は…はい!」


緊張した面持ちで水晶に手を触れる。


水晶が光り


「この者は治癒士!」


レインは声を出さず小さくガッツポーズをとっている。


レインの母は胸に手を当て、小さく涙を拭って、静かに喜び合う。


村人達も歓声をあげる。


どうやら治癒士は貴重らしい。


(レインのステータスも!)


「次の者、ティア。」


「はい!」


期待に胸を膨らませて笑顔で水晶へと触れる。


何も起きない。


静寂。


神父は静かに言う。


「職業…なし…」


「……え?」


ティアの顔から笑顔が消えた。


力なく視線を落とす。


空気が重くなる。


震えているティアを母親が抱きしめる。


父も笑顔を作る。


しかし、俺にはティアが水晶に触れた瞬間。



ティア


Lv   1

職業  ------

……



(ん?------の横に職業という表示?こんなの他の人達にあったか?)


試しにレインを見る。



レイン


Lv   1

職業  治癒士

……



(表示が変わってる!?)


ティアのことが頭から離れないまま、


「次の者、ソウ。」


俺はハッとして


「…はいっ!」


水晶に触れる。


(何でも良い…職業頼む!)


触れた瞬間、眩い光が教会中を包む。


教会にいた全員が思わず目を細めた。


「なんだこの光は!?」


神父が水晶を見て


「こ、これは……!」


神父の顔から余裕がなくなる。


その視線は俺ではなく水晶だけを見つめている。


第5話 終

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