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妄想好きの転生者。〜他人の職業を目覚めさせ、世界の理を覆す〜  作者: イソ3


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28/62

第28話 違和感

(識想)


ゴブリン

Lv12

種族 ゴブリン種


スキル

---


(あの見た目はザ・ゴブリンだよな。)


俺たちとゴブリンに挟まれる形となったブラックウルフ。


(まずはブラックウルフを……!?)


ブラックウルフ目掛けてゴブリンが走り出した。


(魔物同士の争いか?)


しかし、どちらも攻撃をしない。


二種の魔物はこちらを見ている。


「なぁ…種類の違う魔物は敵対関係にあるってガレスさん達が言ってたよな?」


違和感を口に出すカイル。


「あれはどうみてもこっちを見てるわよね…。」


少し戸惑いながらティアは呟く。


「…例外もあるのかもしれない。とにかく今は考えるより、目の前のことに集中しよう。」


もう一体のゴブリンが、何やら指示を出している。


(識想)


ゴブリン

Lv23

種族 ゴブリン種


スキル

???



「なっ!?」


(…レベルが高い、スキルまで持っているのか。)


「どうしたソウ!」


「あの指示を出しているゴブリン、あいつは危険だ。俺が引き受けるから残りを頼む!」


二人から距離を取り、指示を出しているゴブリンへ『挑発』を発動する。


挑発は成功したのだが、物凄い勢いで三匹ともこちらへ向かってくる。


「…ミスった!敵全員に挑発が発動してしまった!」


格好よく敵を分断するつもりが、恥ずかしくて二人の方を見られない。


(こうなったらやるしかないか。)


俺は片手をゴブリンたちへ向ける。


「樹木操作!」


周辺にある草や蔦を操り三匹に絡みつかせる。


身動きを止めた敵へ向かい。


「火球!」


想力+40%の乗った火球Lv3の威力は強く、轟音と共に魔物たちは一撃で消滅した。


(うん、思ったより威力がある。…正直、三匹が迫って来た時は焦った。だけど今の俺ならスキルを組み合わせれば十分対処できる。そう言えばあのゴブリン、何のスキル持ってたんだろう…。危険だと思って警戒したけど、あっけなかったな。)


『レベルが25になりました。』


『職業の進化条件を全て満たしました。』


『職業、想士から想術士へ進化します。』


『想術士へ進化したことにより想力ボーナス+50%を獲得しました。』


『派生スキル[転想]を取得しました。』


「…えっ?」


(ちょっと待て。職業って進化するのか!?しかも想力ボーナス+50%って何!?40%でも十分おかしいのに合計で[想力+90%]!?…インフレの始まりか!?)


そして、


(イデアさんや、この[転想]ってスキルは何ですかね?)


『………。』


(ですよねー。)


などと考えているとカイルたちが近づいて来て、


「ソウ!何が他は任せただよ。全部連れて行ってるじゃん。」


カイルは笑いながら近付いてくる。


ティアは呆れた顔で、


「ソウ、こっちに見向きもしないんだもん。どうせ恥ずかしくてこっちを見られなかったんでしょ?心配だから次は気をつけてよね。」


…ティアにはお見通しのようだ。


そんな話をしているとガレスさん達が慌ててこちらへ向かって来ている。


「大丈夫か!?すまん、少し離れ過ぎていた。」


ガレスさんは息を切らしながら謝る。


「ブラックウルフとゴブリンが共闘していたように見えたのだけど…。」


ノアさんが昔のことを思い出すように、


「以前、僕が怪我をした時に戦ったビッグベアとブラックウルフも共闘していたんだ。種族が違う魔物は敵対関係にあるからこんなことは起こらない。それがこの森周辺で二度起きている。」


俺は森の奥へ視線を向ける。


何か異変が起きているのだろうか…。


すると森の中から見覚えのある小さな光が飛んできた。


第28話 終

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