第13話 魔法使い
『共想中…』
『共想中…』
『完了。』
俺は慌てて識想を使う。
ティア
Lv1
職業 魔法使い
適性 魔法使い
ーーー
(…えっ?ティアの職業が変わった。)
ティアは首を傾げる。
「どうしたの?」
俺は興奮を抑えきれず、
「ティア、一回だけ魔法を使うつもりで枝を振ってみて!」
「でも…私…。」
「大丈夫!信じて!」
ティアは昨日の言葉を思い出す。
「ティアには魔法使いになれる可能性がある。」
ティアは木の枝を前に向ける。
恐る恐る。
「…えいっ。」
一瞬の静寂。
次の瞬間。
木の枝の先に、小さな火の玉がポッと灯った。
ティアは目を見開く。
淡い氷色の瞳が驚きに大きく揺れる。
「できた……。」
震える声で呟く。
「本当に……できた!ソウ!見て!」
ティアは涙を流しながら笑った。
俺もつられて笑顔になる。
ティアが落ち着いたところで、
「ティア、ステータスを見てみて。」
「うん…あっ!」
ティアは目を大きく見開く。
「魔法使いになってる!」
嬉しさに何度も飛び跳ねるたび、淡い銀色の髪がふわりと揺れる。
(ティアに笑顔が戻って良かった。)
そう思った、その時。
『識想Lv2になりました。』
『可能性への干渉…完了。』
『世界の理の一部を覆しました。』
『共想対象 1。』
『新たな可能性が解放されました。』
(共想対象?)
『想力 +10%』
(想力…?)
第13話 終




